2017 . 12 . 28

美容医療の神髄-歴史秘話第106話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その81”「地方都市24:美容外科医は辛いよ!」

2002年、平成14年に私が医師となって16年目、A美容外科大分院院長としての1年目が半分進みました。その後しばらくは上手くやっていけました。そこからとんでもない事件が起こります。その時税務にも、経営責任にも問題が起き始めます。

A美容外科大分院は、その2年前にE大先生から美容外科コンサルタントのKd氏が譲り受けスタートして、私はバイトに行っていて、その年に院長として常勤しました。オーナーのKb.氏とは院長の届け出の際に初対面したくらいでしたが、その後は何回か会合を持ちました。またE先生時代からの大分院の従業員は、院と一緒に譲り受けてくれたKb.氏に対しては忠節を感じていましたし、コンサルタントのKd.氏は必要以上に売り上げから抜き取っていき消費していたので、従業員からはよく思われていませんでした。

私がグループの為にKb.氏の兄?(あとで兄は存在しなくて、当人だと発覚します。)の会社からKd.さんの滞っていたロイヤリティーの返済の肩代わりのために借金してあげた際にも、従業員たちは「これは森川先生がA美容外科総院長として、Kd.さんの立場を超えて、総帥になっていくことを意味しているのでしょう?。」とか、「これでKd.さんに無駄遣いさせない様に先生が言えるわね?!」等と歓迎口調でした。

そのうち話しが拡がってきて、Kd.氏をどうにかする話しが巡り始めました。ここでの主役はKb.氏で、従業員全てが相手役で、私を始めとした医師団は脇役です。先ず大分院の従業員が、やんや言い始めます。「あの人に辞めてもらう様にKb.さんと相談しましょう。」「売り上げを無尽に廻しているらしいわよ。」等々あること無いこと話題に揚げ、その後Kb.氏に連絡した様で、「Kb.さんも賛同してくれています。」という情勢となってきました。他の院のスタッフ、特に旭川院の事務長も強く関わり、根回しのために駆け周りました。更に私にも入れ知恵します。

しかし私は、ちょっと待って気分が沸き上がりました。何故って、借金のことがあるからです。7月に借りた2400万円はKd.さんに貸して、滞納しているロイヤリティーを払いました。従ってA美容外科コンサルタント会社が各院から得た売り上げから返済していく約束です。つまりA会社のKd.さんが債務者です。もしKd.氏がA美容外科グループから抜けたら返済者出来なくなる訳で、そうなると法定の債務者である私が返済義務を帯びます。気持ち的に面倒な話しです。考えてみたら嵌められた気分でもありました。そういうシナリオだったんでしょう。

その数日後10月の或る日に、Kb.氏は万を辞して大分院を訪問しました。いきなり、「Kd.さんには辞めてもらいました。」「これからは各院が独立採算です。「そこであの債務は先生の会計から返済してもらいます。」「返済もあるので、大分院のロイヤリティーは減額しようと考えています。」立て板に水とはこのことです。まるでシナリオを読んでいるかの如く、作戦を一気に繰り出します。ストーリーが書かれていたかの様です。

私は唖然として聴きながら流され、感嘆していました。迷惑なKd.さんが目の前から居なくなるのは、心的負担が減殺されるからです。でもその時少し、危惧もありました。何故ならそれまで営業面で広告宣伝はKd.さんが仕切っていて、逆に言えば任せていたので、上手く引き継げるか?。それにあくまでも、医師団と従業員はKd.氏が募った訳ですし、医療的なセッティングも彼がしましたから、会計面も含めて上手くやっていけるか不安でした。

でも、先立つ物があれば何とかなるのが世の中の仕組みです。Kb.氏は、ロイヤリティーと返済があればいいので、あとは自由にさせました。ただし借金については契約時にはKd.氏が返済を請け負っていたので余り気にしていなかったのが、その直後に、公正証書の連絡が届いて重荷になりました。そして、それを見てなんか変な気持ちが募りました。債権者の記名に違和感を感じたのです。その話しからストーリーは進みます。騙された訳ではないのですが上手く嵌められたのです。