2018 . 6 . 21

口角挙術単独施行です。さすがに白唇部短縮は要りませんでした。

数少ない口角挙上術の単独症例です。何故かは見れば判りますし、診察所見が示唆しています。こうしてちゃんと、診断の下に治療方針を決めなければ、良い結果は得られません。

またぞろ強弁する様で恐縮ですが、形成外科医療とそれに基づく美容外科医療を軽視してきた世間の風潮に抗う為に説明します。形成外科と美容外科は形態的改善を目的にするという意味では同じですが、対象が違います。形成外科医療は何らかの原因で異常な形態を呈した患者さんを正常に復するまたは近づける為にあります。美容外科医療は正常範囲の患者さんに形態的により向上を求めて行なわれます。その基準は学術的に確立しています。

また正常と異常のカテゴリー分けは、数字的に標準偏差を元に算出しますし、客観的に判断されますし、政治的にも判断されます。例えば一重瞼は皮膚性眼瞼下垂症を伴うので治療するべきだとしても、数が多すぎるので国庫負担は出来ない訳です。

形成外科医療に於いては何らかの原因があるため、形態的または機能的状況にバリエーションが広いので、治療方針に苦慮します。だから、診察が重要で、治療方針が変わります。美容外科医療に於いては、特にビジネスに徹しているチェーン店では流れ作業の様に医師が治療方針を押し付けます。結果的に少ないながらもあるバリエーションに対応しない(若造には出来ない)為に、時に患者さんに合わない治療が為されます。当院によく来ます。

私は真摯に診察して治療方針を立てて来ました。今回の症例は丁寧に診療して口角挙上術の単独施行した結果、患者さんに取って充分に意味がある良い結果が得られたのではないでしょうか?。早速供覧します。

症例は26歳、女性。白唇部は15mmと標準範囲。Cupid’s bowと人中が明瞭なのはいいが標準より急峻で所謂富士山型の上口唇縁を呈している。そのため口角が下がって見えるしその様な表情に見える。顔面縦比はバランスがよい。上下口唇の比率も合っている。顔面部品比は内眼角間33㎜:鼻翼幅35㎜:口唇幅45㎜で黄金比の5:8なら口唇幅は54㎜あってもいい。つまり口唇幅は小さい為に口角がより下がって見える。

上記の診察所見から口角挙上術を適応した。頬骨隆起方向に45度5mmが適応と考えました。

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上の画像で正面像の、左から術前、デザイン、術直後。

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上の画像は左から、右斜位の術前、術直後。左側面の術前 、術直後です。

残念ながら術直後は、口角挙上術単独でも赤唇全体が腫脹してしまいます。口角部付近の赤唇が白く変色して、余計に強調されます。局所麻酔約には止血作用を求めるのと麻酔の吸収を遅らせて長く訊かせる為にアドレナリンが添加されています。血管を収縮させるのです。赤唇の赤さは、血管が透けて見えるからですから、血管収縮すると白くなります。赤白の色が逆転すると、唇の形態は評価が出来ないのですね。通常顔面では約2時間と早く切れてきます。麻酔が切れても私の様にちゃんと縫合してあれば、疼痛は再発しません。もちろん鎮痛剤も処方します。

今回は術前と術直後の画像を紹介しました。患者さんの希望と私の診断は適合していると思います。術後1週間の経過の際の撮影で見事な画像をお見せ出来ると思うと楽しみです!。

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術後1週間で抜糸しました。上左図は術前、上右図は抜糸直後です。さっすがに傷跡が(縫合糸の跡)が見えますが、消えます。問題は形態ですが、横幅は顔面とのバランス、鼻とのバランスで見れば適切な比率です。口角がキュンと挙がって口周りに締まりがあります。創です。口元の締まりは口角が下がっていないことで醸し出せます。姿勢を正すと口角は挙がります。

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本年6月からは術後経過の画像と説明を1シリーズのブログに足して行って更新することにしました。下記の説明を、経過ごとに書き加えても読むのが面倒なだけだからです。

そして、手術後2週間が参りました。下二葉は正面像。右に拡大像も載せました。

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口角挙上術だけだと経過が早い。薄紅を引いていれば見えません。拡大しても傷跡を認識出来ません。しかも腫脹が軽いから素敵な形態が見えていて表情筋の機能も回復しています。

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両側面と両斜位の4方向でも締った口元が楚々とした雰囲気を感じさせます。これもひとえに本患者さんは、白唇が軽くカールし人中が細くて深くて綺麗なのと、赤唇縁が明瞭で弓がはっきりしているからです。かといって裾野が挙がると富士山型ではなくなるのです。

下に術後4週間です。

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今回は口紅の引き方を変えて来られました。口角から下口唇の赤唇縁へのの傷跡は、浅く線状に谷がありそれがまだ発赤しています。そこに口紅を引くと下口唇の赤がはみ出てしましいます。だからその上をファウンデーションで隠しています。上口唇ヘは、白唇部に縫合時の侵襲により発赤があります。そこもメイクでカバーしています。なかなか上手です。ただし、その結果口唇の幅は小さくなって見えます。傷跡の発赤は日時をへ経て消えていきますが、口角は一番動く部位で引っ張られるので長引く傾向にあります。日常でも、誰でも、大口開けると痛くなって赤くなることもあります。そういう場所なのです。いつかはカムフラージュしなくてもよくなり、口紅も思い通りに引けます。

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上の4方向では、上口唇の角度が色っぽいですね。上口唇がはっきりした形なのですが、術前は下がっていてキツイ印象でした。口角挙上術は、表情を、印象を変えます。笑わないでも明るく、笑顔の様です。印象が変わると周りの関与が変わって、脳の働きにも影響し、優しい内面性を表すようになる症例が多く、成功!と言えます。

当院では、2018年6月に厚生労働省より改定され施行された「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しブログを掲載しています。

医療法を遵守した情報を詳しくお知らせするために、症例写真・ブログに関しましても随時修正を行っていきます。症例写真の条件を一定とし、効果だけでなく、料金・生じうるリスクや副作用も記載していきます。ブログにも表現や補足の説明を付け加えさせていただきます。

・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、切開部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

本年6月から費用の説明も加えなければなりません。口角挙上術は25万円 +消費税です。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、自費診療分から出演料として20%オフとなります。