カテゴリー別アーカイブ: 両顎骨切り術後

2024 . 1 . 8

定番の上口唇短縮術と口角挙上術。詳しい診察と時間を掛けての丁寧な手術が評判です。

私としましては、10年来口周りの手術は定番でした。患者の皆さんが「日本一の結果!」と褒めて下さいました。両側鼻翼間を切除して富士山型くちびるを予防し、鼻孔底隆起(土手)の下を切開して鼻の孔の中が見えることを防ぐ、上(白)口唇短縮術が定番です。付随して、上下の赤唇縁を切開して白唇を切除した空隙に、横V字型の口角部(赤唇)そのものを持ち上げる、口角挙上術を組み合わせて患者さんは自分を見て、”うっとり?!”として喜ばれて来ました。 「定番でした。」と言うからには、若干減ったのです。2年前までは、多い時で年に50症例以上、つまり毎週手術していました。一昨年(コロナ中)から減りました。昨年は年に20症例でした。三つの要因があります。一つはもちろんコロナ禍です。逆にその間リモート化の結果、TVCM
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2022 . 8 . 28

やはりいい考えだ!。鼻翼縮小術皮弁法は永続的効果があり、上口唇短縮術を併施すれば人中が膨らむ事もないです。

形成外科医と美容外科医は、医師としての質が違います。診療対象も違いますし、保険診療と自費診療の違いもあります。原則的に病気や怪我等の原因の結果としての形態的変形を治すのが形成外科で、保険収載の可否は厚労省が決めます。健康でも形態的に治したい場合は美容外科診療になります。しかしどちらも、対象は体表に近い形態を治すので、解剖学的(構造)知識と機能的知識は共有です。実はUSAでは、Plastic surgery,形成外科とAesthetic surgery,美容外科はどちらも自費診療です。診療科目名もAesthetic Plastic surgery等(他にも)と一緒くたにしています。 ところが、形成外科医は大学病院や大病院で研修しますが、美容外科医はいきなりクリニックに就職するか、他科での
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2020 . 10 . 22

口周りは口から鼻まで。骨、口、鼻翼、鼻尖、鼻唇角プロテーシスの順に来て、白唇短縮術を追加しました。

本症例は上の題名にある様に口周りの手術に邁進してきました。それもこれも上下顎分節骨切り術の影響で、バランスが崩れた口元を治したかったからです。口はストン、ペタンっとするし、頤は前にあるのですがE-ライン的に鼻の高さが足りない。鼻翼は骨切りの結果弘がった。バランスを取るのが難しい症例です。でも一つ一つ治して来て、今や素敵な中下顔面を造り上げられました。その一部始終を魅せていってくれる。それより何より、私が行う白唇短縮術の結果に満足しているから、今回追加切除を希望された訳で、では人中を含めた白唇短縮術の説明を下に加えます。 これまでの手術経過から載せます。当初口周りの手術3点セットも適応でしたが、初回は白唇部切除術と口角挙上術に専念しました。人中部白唇短縮術の結果は21㎜だったのを5㎜切除
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2020 . 6 . 10

口周りは口から鼻まで。骨、口、鼻翼、鼻尖の順に来て、引き続き鼻唇角プロテーシス(ネコ手術?)を挿入しました。

本症例は上の題名にある様に口周りの手術に邁進してきました。それもこれも上下顎分節骨切り術の影響で、バランスが崩れた口元を治したかったからです。口はストンペタっとするし、頤は綺麗なのですがE-ライン的に鼻の高さが足りない。鼻翼は骨切りの結果大きくなった。バランスを取るのが難しい症例です。でも一つ一つ治して来て、今や素敵な中下顔面を造り上げられました。その一部始終を魅せていってくれる。とても為になる患者さんです。前段にこれまでの手術経過を載せます。ネコ手術を見たい読者は下段だけ見て下さい。 当初口周りの手術3点セットも適応でしたが、初回は白唇部切除術と口角挙上術に専念しました。人中部白唇短縮術の結果は21㎜だったのを5㎜切除して術後3ヶ月で16㎜と後戻りゼロで満足されています。実は初回手術
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2020 . 5 . 18

骨切り術後の口周りの手術もこの機会です。

再三ブログ提示してきた様に、骨切り術後の口周りの患者さんは私の下に来院します。何故なら、私が形成外科医で骨切り術の経験があり、知識が豊富だからです。機能的にも理解が深いからです。そして私は、美容外科医歴30年以上で美容的素養に長けている為に、骨切り術後に限らず形態的な理想像を知っているからです。特に骨切り術後の静的&動的な形態的変化を取り戻すには経験が物を言います。 ところで骨切り手術といっても種々あります。骨を切るから骨切り術ですが骨は身体中にあります。もちろん整形外科領域が大部分ですが、ここでは頭を除く顔の骨切り術が美容外科・形成外科領域で扱われますから、顔面骨切り術を説明します。顔面の輪郭は骨と軟部組織が見せます。軟部組織は加齢で伸展して弛み重力で下がりますから変形していきます。
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