カテゴリー別アーカイブ: 縫合

2024 . 4 . 15

鼻稜にはI型プロテーシスで、鼻筋はまっすぐに。鼻尖には耳介軟骨移植が定番で、3枚重ねでツンっとさせました。

副題:鼻の非吸収性注入物は、適切な位置に入れないと却って形態不全になるという典型例です。 外国といっても中華人民共和国です。実際には中国は美容医療の後進国です。何しろ一応共産主義国ですから、建前上国民は平等です。だから一人だけ美しくなってはいけない筈なので、美容医療は禁忌だったのです。数十年前に解放政策が執られてからは政策が変わって、美容医療も徐々に容認されましたが、あくまでも経済的に上昇させることを重視してきました。そもそも指導者がいないので医学的な進化は求められません。 ですが、三国志に重瞼術の記載があります。本来中華国は文化文明が発達していたのです。美容医療も文明です。あんなに広い国に、あんなに多くの国民が居るのだから、政治的文化が発達しなければ統合できないので、独裁的でも
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2024 . 4 . 13

まだまだ流行っている口周りの手術セット。上白唇短縮術は定番です。口角挙上術は併施するのがお奨めです。

題名にある様に、口周りの手術はセットがお勧めです。ただし何度も書いて来ましたが、幾つもの間違いが生じています。 まず口唇は、赤い部位だけではありません。鼻の下の皮膚の部分も口唇です。赤唇と白唇と呼びます。なぜなら一緒に動く部位だから、また、胎内の発達段階での原基は一体だからです。少なくとも口唇裂では両方が割れています。残念ながら、日本人やアジア人だけが理解が間違っています。その原因は、赤唇は性器ですから、東アジア人は特別扱いしてきたからと考えられます。 次に、人中短縮術との術式名が横行していますが、大間違いです。人中だけ短縮する手術なんてあり得ません。人中とは読んで字の如く”人の真ん中”です。白唇の中心の溝を”人中”といいます。ちなみにここも、胎児の初期に口が両側から合体する部位
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2024 . 3 . 25

若くして上白唇が長いのですが、上口唇短縮術は周囲の構造と関連します。

上口唇短縮術は、流行っています。欧米では、実際はもう25年以上前から発表されています。ですが鼻の下を切除する上口唇短縮術は、本邦では論文を渉猟する限り10年前からです。実は日本語には、”鼻の下が長い。”という揶揄があります。内面的人格に繋がる外面的形態と捉えられます。毎回私が書いて来た美容医療の基本的概念に合致します。ですから私は積極的に施行しています。 ですが、鼻翼間を切開して白唇を短縮する手術は、美容形成外科手術の中でも数少ない、顔の前面を切開縫合する手術です。顔の前を切る主なものとしては、黒子切開ですが、これは必要なら致し方ないと言えます。リフト手術は顔の横の耳前や髪の前の切開ですが、丁寧に縫合すれば傷跡は見えなくなります。眼瞼の切開は二重の線なので目を開いていれば見えません。ま
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2024 . 3 . 5

定番のJowl Lift に続けてのTemple Lift いやMalar Lift 要するにいつものこめかみリフトを早めに施行します。

ブログの効果は他のSNSより大きいです。私の記事は、まず前振り(イントロ)で学術的知識を載せたり、美容医療の斯界の裏話を書いたり、ビジネス系チェーン店を揶揄したりして、面白くしながら興味を誘っています。私はベテランですから、若い医師が知らない話題を書けるのです。次に症例の紹介ですが、毎回書いて来ましたが、美容医療は外面的ならず内面的な人格を造る技ですから、社会的な態様も承諾の上載せて、また細かい診察内容や私の重視する計測値も書いて、手術に到る前段階から詳しく記載しています。他の読者の患者さんにも手術の理解が深まると評判です。さて次に、画像を並べていきますが、この段でも適度に説明を書き加えています。時折り患者さんのコメントも載せたり、私は患者さんに対する感想や褒め言葉を書いています。概ね定型的
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2024 . 3 . 1

6年越しで眉下切開(切除)の2回目。保険診療ですが、ブログ提示を申し出て下さいました。初めて来院する際にブログを視ましたと。お互い様という事で。

眉下切開(切除)は眼瞼下垂症の改善のための手術です。したがって保険診療です。但しいつも書いてきた事ですが、適応患者さんを選ばなくてはなりません。前葉性と後葉性。先天性と後天性を鑑別診断する必要があります。眉下切開は後天性前葉性眼瞼下垂症には最適で、時に先天性前葉性(=一重瞼)にも使えますが、後葉性眼瞼下垂には適応しません。私は医者ですから!、この点を重要視しています。逆に巷間の美容外科クリニックはビジネスマンですから、医学に基づいた診断根拠に基づいた診療なんか出来ません。 毎回書いてきましたが、医師は大学医学部で学んでも、最低限の知識しか得られません。教わるのはは国家試験が求める程度の深さです。もし各専門面の細かい知識を国家試験に出したら、程度によりますが、ベテランの医師か大学医学部の
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