手足に多くみられる、ウィルス性疣贅に対し、高圧スプレーを用いた、液体窒素凝固療法の紹介です。
いわゆる「いぼ」には、通常手足に多いウィルス性疣贅(尋常性疣贅)・頚部に多い有茎性の軟性線維腫・老人の顔、頭に多い黒く隆起したシミの脂漏性角化症などがあります。
軟性線維腫や脂漏性角化症はCO2レーザーや外科的切除の適応です。
ウィルス性疣贅は若年者に多く、手指・足底を主に四肢に単発あるいは多発する表面に凹凸があり点状の黒点を認めるような隆起性のいぼです。感染経路は接触感染で、手指に傷があったり、いぼを無理に削るとうつる可能性があります。
ウィルス性疣贅の治療は、尋常性疣贅診療ガイドラインによると、推奨度の分類で
A 行うよう強く勧められる
B 行うよう勧められる
C1 行うことを考慮してもいいが、十分な根拠がない
保険適用があり、ウィルス性疣贅治療の第 1 選択 として最も頻用されている治療法 は液体窒素凍結療法です。推奨度はAです。何十年も前から治療法はかわらないのですね。
以前は綿棒でちょんちょんしていましたが、当院では高圧スプレーを用いて液体窒素を噴霧しています。短時間でピンポイントに治療できるので効果的です。ただ2週間に1回ほどを数回繰り返す必要はあります。
CO2レーザーによる治療は推奨度Bで、保険適用外です。局所麻酔が必要で感染経路が接触感染であるため、針を刺すことで注意が必要です。また治療時の煙にウィルスが存在する可能性があり、施術者の喉にいぼがうつったとの症例報告もあります。再発リスクもありウィルス性疣贅に対してわたしは、CO2レーザーや推奨度C1の外科的切除はおこなってません。
ヨクイニンエキス内服(いわゆる漢方です)は推奨度Bです。3か月ほど1日3回毎日、大量に内服する必要がありますが、有効性は60%ぐらいです。
いぼの治療法は患者、症例ごとに適した方法を選択し、治療しますので、まずは大阪いけだクリニックまでご相談ください。
液体窒素凝固療法
【料金】 保険診療
【施術のリスク・副作用について】 凝固治療後は凍傷のような反応がおきますので痛みがあったり、水ぶくれ・血豆になることがありますが、数日でかさぶたのように剥がれ落ちます。