2019 . 4 . 4

モッコリした白唇はやはり短縮の適応です。下がった口角に対する挙上術から、1ヶ月後に人中部白唇短縮術も。

症例は29歳女性。白唇長17㎜だが上歯槽が前突でモッコリした白唇。そのために赤唇も中央が突なのに対して口角が下がっている。鼻と頤はあるので口唇はE-ライン状にありモッコリ感の原因は歯槽の前突が原因である。顔面横部品比は内眼角間32㎜:鼻翼幅35㎜:口唇幅46㎜ですから、黄金分割比率(5:8=1:1.6)を適用して計算すると、口唇幅は50㎜まで拡大した方が適切だと考えた。三角関数を用いて計算すると頬骨隆起方向は30度で5㎜挙上が適応。もう少し大きくしたいなら52㎜まで45度も可能と考えた。

本症例の様な口唇、上下赤唇と白唇その上下の鼻と頤の配置に対しては、やはり白唇短縮術が適応である。口角は既に下がっているので挙上術は必須と言えます。

通常は白唇短縮術と口角挙上術併施した方が、ダウンタイムを一期間で済ませる事が出来るからお奨めしますが、本症例の患者さんは怖がりです。じゃあやんなきゃいいのにとも言えないし、別々のスケジュールで行なう希望を汲みました。

この数年私の口周りの手術は日本中(外国在住の人もしました。)で評判を得ていて、北は北海道から南は九州までの患者さんを手術しています。ですから中には、普通じゃあない人も居ます。怖がり度を数字で出して並べると、標準偏差を越えそうな人も来院する訳です。本症例は間違いなく白唇短縮術の適応です。引き続き掲載予定ですが、別々に行なうと一つ一つの経過が判るというものです。また別々に行なうと夫々のダウンタイムが平均より短くなり得ます。その理由は追々解明していくとして先ず画像を提示します。

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上に正面像、術前と術直後。

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上に近接像、術前と術直後。

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上に左から左斜位の術前と術直後。右側面の術前と術直後。

今回は画像を魅せます。今後の診療に於いて順次追加画像が加わるでしょう。

術後1週間の画像が消失しました。術後2週間の画像を下に載せます。

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傷跡は口紅で隠せるそうです。周囲にも指摘されないそうです。それにこの形態は表情として気持ち良く魅せます。

CIMG3083CIMG3078E-ライン(鼻尖と頤と口唇を結んだ線)が直線状にあるから側面像では品があります。斜位像では口唇の形は整いましたが、やはり比して上赤唇が薄く白唇部が鼻翼下まで前突しています。上口唇短縮術でモッコリした部分の白唇を切除するとすっきりします。

まだ確定ではないかもしれませんが上口唇短縮術を予定します。引き続きご覧いただきます。

などと思っていたら、早速人中部白唇短縮術も予定しました。鼻柱の最下点からCupidの弓の中央を測ると17㎜です。目的としては、内反した白唇部の膨隆いた上方部分3㎜を切除する際に、口輪筋を折り畳んで外反,C-カールを造る。更にCupid’s bow弓がなだらかなので、人中部を両側を1㎜ずつずらして縫合して弓をはっきりさせる。画像を見れば判ります。

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術前の正面像と近接像を診ると、口角挙上術から約1か月ですが創跡は目立たないです。赤唇縁の弓のカーブが緩く、2次元像なのに白唇の上部が、特には鼻翼の下まで膨隆しています。

IMG_4769IMG_4770側面像でも斜位像でも実は若干赤唇が外反しています。でも2次元的に診ても白唇の両側まで膨隆しているのが判ります。

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デザイン後の画像です。この様な歯槽骨の形態とその前の白唇の膨隆も、白唇最上部(鼻の下のNostril sill,土手状の膨らみ)の下で全長に渉って同じ幅を切除すればすっきりします。

術直後の画像を診ても判ります。

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膨隆は歯槽骨の反映ですが、その前の白唇を切除して短くするとすっきりします。口輪筋をしっかり縫い寄せたので外反したからです。もちろん口は閉じ難くなっています。Cupidの弓もはっきりしました。

IMG_4778IMG_4782側面像と斜位像では腫脹に因って外反は見えませんが、鼻翼下の赤唇縁の上の膨隆感が解消しています。

術前と術直後の画像では説明が難しいのですが、経過を必ず見せるのをモットーとしています。何故なら読者の皆さんに理解してもらいたいからです。ダウンタイムは症例ごとに差異があります。本症例は100人中で35番目くらいの早さです。

それは上に書いた様に別々に受けていったからです。では術後1週間の抜糸直後の画像を診ます。CIMG3259CIMG3260

抜糸直後は創を引っ掻いてしまうので赤くなっています。腫脹は48時間がピークです。もうピーク時の40%程度まで引いて来ました。早い方です。形としては見えて来ました。口はまだ閉じませんが、力を入れれば閉じます。頤の梅干し状はちょっと見えました。鼻の位置は戻りが早い方です。やはり口角挙上術を予めしておいた意味がありました。

CIMG3266CIMG3264左の鼻唇角部に内出血の跡の黄色が残っています。もうすぐ消えます。この程度ならメイクで隠せるでしょう。今日からメイクして下さいな!。次回もメイクでカムフラージュした状態も載せたいと思います。

口角挙上術と人中部白唇短縮術を1か月の間隔でしました。やはり確かにダウンタイムが短くて済む様です。患者さんの希望でもありましたが実は私達としましても、スケデュールが立て易くて患者さんのニーズに応えるチャンスが増えるので有用なんです。通常は一遍に済ましたいでしょうが、これなら周囲ににも目立たないので患者さんには悦ばれました。

次回術後のダウンタイムが終る頃に画像を載せます。あくまでもダウンタイムは腫脹と内出血等の目に見える時間です。静的,Staticな形態です。創跡が落ち着いて、機能が回復して動的,Dynamicな形態に自覚的にも他覚的にも異常感が無くなるのは3か月罹ります。だからそれまでフォローするのです。本ブログに乗る症例を見直せば3か月が本当の出来上がりです。よく見ている読者の方は知っていますよね!。

下に術後2週間の画像です。

IMG_4802IMG_4803IMG_4800IMG_4806なかなかいい形です。傷跡も2週間にしては目立たなくなっています。

続いて術後1か月です。

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左鼻孔底の傷跡に嚢胞が出来ていました。真皮縫合の糸は露出していませんが、溶けたのでしょう。穿刺したら液体が出ました。膿は出ません。真皮縫合が早期に溶けたのでこの後創跡が拡がらないといいのですが・・。

形は素敵です。鼻はまだ拡がっていますがかなり戻りました。尚サイズは後戻りゼロです。

IMG_5350IMG_5351いい感じの口元です。

それでは術後3ヶ月の完成をお楽しみに!

当院では、2018年6月に厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しホームページの修正を行っています。

施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

6月から費用の説明も加えなければなりません。上口唇短縮術は28万円+消費税。口角挙上術は25万円 +消費税。局所のブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。