2019 . 6 . 8

加齢による白唇伸展は適応性高い。可愛い顔貌の中で治せる部。

症例は59歳の女性。私と同い年です。遠方なのにお馴染みの患者さんです。初診時にすぐ気付きましたが、年齢の割に可愛いのです。一目見て、「南方系でしょう?。」と聞きましたら、「いや〜家系図にはないんですけど。」と答えられた。でも顔立ちは南方系。そういえば夫婦で来院されたこともあります。ご主人は可愛い奥さんと連れ立って楽しそうでした。画像にはありませんが、目がぱっちりして近く、彫りがある骨格。優しい人。日本人は北東アジアの変異遺伝子と南方系の遺伝子の混血です。二重まぶたと一重まぶたの二人種がいるのもそのためです。でも一部に偏りが濃く残っています。一般的に二重まぶたの人は南方系ですが、二重まぶたの方が美人とされます。沖縄出身のタレントさんが可愛いのもそのためです。ちなみに私の妻も鹿児島出身で、5歳下ですが可愛い(若い)です。さらに言えば私は5人の子持ちですが、南方系の遺伝子がなせる業です。統計上判明しています。関係ないってば!。

これまで診療してきましたが、本年4月に相談を受けました。流行っている手術だからとも言いましたが、「加齢に対するアンチエイジングの目的が満たされそうなので?」と仰います。やはり可愛い人ほど気にするのですね!。早速測ります。人中部の白唇長は鼻柱基部〜Cupidの弓を測ると20㎜です。これまで私は30年以上の医師歴ですが、最近5年以上はほとんどの人を測っていますから、約10年で平均1㎜伸びると統計上判明しています。「だからさすがに若い時は標準値の15㎜以下だったのでしょ?。」と効くと、「そうですね。丸顔だし。」とやはり加齢性であると判明した。尚、Sチェーン店系美容外科で赤唇にヒアルロン酸を入れたために赤唇の厚さ白唇の伸展の割にある。E-ラインは直線上に鼻尖、唇、顎が並鼻口が出ていないから品がある。人中は浅いがあり幅がある。Cupidの弓は緩くない。口唇結節(上口唇中央の膨らみ)もある。アンチエイジング目的でもあるから伸びた分=白唇は15㎜目標として5㎜切除の適応と考えた。

当然口角は下がってきます。口角下垂は上口唇が伸展するからだけでなく、口角下制筋という表情筋の幡羅ににも影響されます。個体差はありますが、加齢に因り口角下垂だけが目立つ症例もあります。欧米では口角挙上術単独でアンチエイジング手術を奨める医師も居ます。遺伝子的に元々白唇が短めの人が多いからです。顔面横部品の比率を測ると、内眼角間26㎜:鼻翼幅35㎜:口唇幅54㎜で、黄金分割比率を適用し口角は横幅56㎜目標となります。口角の頂点を目尻方向に持って行く計画としました。

当日再診。顎にもヒアルロン酸が入っていて顎の下顎骨縁よりも3㎜長い。しかし測ると、上口唇(白〜赤)27㎜:下口唇〜顎40㎜で黄金分割の5:8よりはまだ上口唇が長い。上下顎のバランスからして5ミリ切除は適切と念を押します。口角は目尻方向に5㎜で挙げることが主体、「加齢性口角下垂にはそれが適切でしょう?。」と念を押しました。

画像を術前術後並べて各方向で観ましょう。

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正面像では計画通りの変化です。若干でも外反C−カールされるため、人中は深くなり、弓が急に挙がります。口唇結節は前に出ます。鼻翼は拡がり、引き下げられていますから胡座,あぐら鼻になります。ちゃんと見ていけば経過中に元通りになるのは明らかです。

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近接画像の中央がデザイン画です。 左の術前像が、デザインの通りの短縮と挙上で、術直後の画像はその通りの形態を得られています。

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側面像と斜位像も並べます。鼻が上を向くのは傷の部で引き降ろされるからです。数ヶ月で必ず鼻は戻ります。これまでの症例を見れば明らかです。

そしてこの位置を戻すのは表情筋のトーヌスです。形成外科医は傷病による機能的損失と形態的変形を修復することを目的としていますから、口周りの機能的解剖にも精通しています。そんじょそこらのチェーン店系ビジネス目的の美容整形屋にはない知識と技術です。患者さんによく訊かれます。「鼻は変形しないのですか?。」私は答えます。「一度は変形は起こします。表情筋の機能回復に伴って必ず元の位置に戻ります。ブログの症例を見たでしょう?。」ちゃんと見ていない人は腑に落ちない顔つきなので、さらに強調します。「顔面の機能的解剖に精通している私のようなベテラン形成外科医が言うのですから間違いないでしょ?。」

でも考えてみたら私が手術しても他の医師が手術しても鼻の位置の変遷は同じです。違うのはデザインとそのための診察、そして手術時は丁寧に切開して、精魂込めて縫合することです。その際には手術時間も惜しみません。

IMG_2647翌日見ると開口は2横指(示指=人差し指+中指の二本の幅)でした。口角を横に引かないと早いです。力入れないでもほぼ閉じる。まだ若干の出血がありました。でも腫脹は中等度以下でした。脊椎動物(人間も動物)では神経と循環器の反応が一定で48時間が腫脹等のピークとなります。傷を作った際の反応ですから外科医は知っています。しかも表面の反応は形成外科医が一番よく知っています。

術後1週間で抜糸しました。いや参った!後出血、それも片側内出血!

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腫脹は軽快傾向です。形態的には見えてきました。

IMG_0190IMG_0187上に書いたように、口は良く開けますし、術後1週間で口も楽に閉じます。言い訳になりますが、表情筋(口輪筋)の運動は鼻の下の傷をの中の血行を増加するので筋層からの出血が起き得ます。口を大きく開くと口角の傷が引っ張られます。口角部の傷は、赤唇と白唇を縫合しますが、赤唇には真皮がないので、真皮縫合ができません。口輪筋を緩く合わせるだけです。ですからそうに緊張をかけると隙間ができて、出血する可能性があります。

で〜も〜!ならば何故片側なの〜。森川ったら言い訳ばかりして〜。って言われたら言い返せない。もちろん患者さんはそんなことお構いなしに、「言われた通りに48時間からひどくなりましたよ!。」確かに上の翌日の画像では全くないです。私「そういえば口がよく開いていたでしょ?、その為かなあ〜?!。そういうものですかね。」「いやあ、経過が良すぎて普通に口開いていたらそうなるのかあ〜。」とか無責任な言い草すると、患者さんは「普通に食事とかしていました。そうですかね?。」と同意されましたが、私がさらに「いやあ困ったなあ!。今日の画像まででブログに載せようと思っていたのに。」直ちに患者さんに「だからちゃんと本当の経過を載せてください。」と返されました。その瞬間私はシャンとしました。

こうしてすごい画像だけれどみなさんに参考のためになると思います。敢えてブログを見直してみたら、3例に1例くらいは、軽度の内出血は起きています。口角では多く、白唇では両側が黄色くなるのは数日後です。もちろん平均的に術後1週間で黄色くなり始めて、術後2週間で消えます。年齢と共に遅くなりますが、術後3週間かかった人はいません。次回は消えているでしょう。

優しい患者さんに励まされて今後とも頑張って手術していきます。次回をお楽しみに!

術後1ヶ月で見せてもらいました。

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内出血はもちろん吸収されて、傷跡も落ち着いてきました。

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また色々と話し込んでしまいました。そのため手術の評価については記載がありません。まあ申し訳ないですが長い目で見て、術後3ヶ月をお楽しみに。

当院は、2018年6月に厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しホームページの修正を行っています。

施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

6月から費用の説明も加えなければなりません。上口唇短縮術は28万円+消費税。口角挙上術は25万円 +消費税。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。