2019 . 9 . 11

満を辞して、鼻翼縮小術皮弁法には上口唇短縮術の併施が適切!。その後口角挙上術へ!。

症例は31歳女性。これまでにいくつかの手術眼瞼や鼻尖等々。鼻翼はあらゆる種類の術式で縮小術をして来た。外側も切除したし、糸で内側に寄せたり内側を切除して寄せたりを10年来繰り返して来た。

本年再来。白唇長18㎜と長い。歯牙が大きく外反はあるが、赤唇が薄い。特に鼻翼基部の下の両サイドが薄い。3〜4㎜切除を求められた。人中と弓は明瞭。上26:下40㎜でバランスはよい。鼻翼はもう一度皮弁法でしかも白唇部短縮術と併施すれば後戻りを防げると考えた。

1か月前にもう一度診ると、人中は明瞭だが、弓は幅があり緩い。結節がない。やはり1㎜ずつ寄せる。もう一度測り、白唇長19㎜を5㎜切除。鼻翼は35㎜あり、皮弁法を利用し縮小術を予定。両側鼻孔内に2㎜の皮弁を造り縫い合わせる。

画像は2週間までを各方向で並べます。

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正面像は上左図が術前、上右図が術直後。

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上左図は術翌日、上右図は術後1週間。

CIMG3468左図は術後2週間です。

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近接像で上左図が術前、上右図が術直後。

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上左図は術後1週間、上右図は術後2週間。

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下面像は上左図が術前、上右図が術直後。

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上左図が術後1週間と術後2週間

IMG_5259IMG_5263IMG_5273斜位像で左から術前、術直後、術翌日。

CIMG3418CIMG3469左が術後1週間、右が術後2週間

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側面像は左から術前、術直後、術翌日、術後1週間、術後2週間。

本症例はこれまで、同部位に対していくつかの手術を行なって来ましたから、ダウンタイムが長くなります。腫脹は強かったし、鼻翼は寄せたのに外側が腫れて引っ張られていますから、鼻翼幅を外側で測ると内側を寄せた幅が反映していません。従って数字的にもまだ31㎜になりません。今回画像を並べてみましたが数字は今後乗せます。

人中部白唇短縮術の経過は長いにしても想定内です。鼻翼縮小術は内側皮弁法ですが、経過中です。今後の変遷を診ていきましょう。

そして突然ですが、この後口角挙上術を施行しました。

口角は30度方向に5㎜挙上しました。鼻翼の下までなだらかに挙げるデザインです。

各方向の画像を時系列で並べます。

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正面像は術前、デザイン、術直後、術後1週間の抜糸後の順です。術直後にはお悦びで笑顔を作って写ってくれました。

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近接画像も術前、デザイン、術直後、術後1週間の順です。術直後にはデザインの通りに口角が挙がっています。術後1週間でも同様です。

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斜位像と側面像は術前、術直後、術後1週間。

下に術後2週間の各方向。

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術後1週間は話し難かったそうです。いや、話すと創に影響が出るのが怖いので外出を控えていたそうです。その結果、術後2週間で創跡が目立たなくなり始めました。薄化粧をして写ってくれて笑顔が可愛いです。実はまだ下口唇の左側の一部に内出血が残っています。もちろんもうすぐ消えますが、それまでは口紅で隠して下さいとお願いしておきました。

真皮縫合が皮膚の裏側に掛かっている点が口角に見えて、挙がり過ぎ感と左右の差が見えます。ブログでヒアルロン酸で埋めた症例を紹介しましたら、ご覧になっていて尋ねられました。だったら、口紅で口唇をはっきりさせてはどうでしょうかと答えました。若いんだからそれが似合うと思います。

それにしても鼻翼と口唇幅の比率、白唇の可愛らしさ、赤唇の厚みと赤唇縁の弓のはっきりした形と適度の前突が素敵です。更に口角をなだらかに挙げたら、赤唇縁のカーブが表情を醸し出しました。外面を改良したら内面まで明るく綺麗に見えます。本症例の患者さんはその典型でしょう。

やはり口周りの手術は表情を変えます。可愛く美しく!。でも重要な点は創跡です。どの手術でも3か月目までは変遷します。創跡の深部が成熟して治り切るまでのメカニズムを創傷治癒機転と言います。体表面の標準的な創傷治癒機転は形成外科医が知り尽くしています。今後の経過をお見せしていきますからお楽しみに!

術後1か月が来ました。口角挙上術後は経過が早いのです。

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口は開けます。本人も可愛いと悦んでいます。ウフっと笑顔で言いました。私もキャラクター(可愛いのが大好き女子)に合っていると思います。私もニコッと返しました。

最近指摘される事がある口角の上の真皮縫合の掛かった皮膚のディンプルは、むしろそこまで口角に見えて良く挙がったと悦ばれる事もあります。本症例もその様な見解を述べました。

 

IMG_0653IMG_0647口角が挙がると優しいのです。

術後3ヶ月で画像を戴きました。

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よく見れば、口角の斜め上にいつもの点がありますが、メイクすれば気にならないそうで注射も不要との事。逆に良く挙がって見えるのです。正面像では笑顔に見えます。患者さんは、『総かあ!、笑顔を作る手術なんですね?!。」とお悦びでした。本症例は創の治りが早く、もう上下の赤唇縁の傷跡が判りません。

IMG_1996IMG_1999斜位像や側面像でも口角が下がっていないと表情が明るくなります。

今回口角挙上術の術後3ヶ月で「完成!。」となりました。創傷治癒が良好な症例です。形態把握も適切な患者さんです。これまで永らくいくつかの治療をして来ました。どれも形態的には良好ですが、お治しや、経年変化に対する追加は必要です。

今後他の面の修正も予定します。その際もブログ掲載を承諾されると思います。お楽しみに!

次回他の面も考えていきますから、その折りにも画像を戴きます。