2020 . 8 . 5

口周りは口から鼻まで。骨、口、鼻翼、鼻尖、鼻唇角プロテーシスの順に来て、白唇短縮術を追加しました。

本症例は上の題名にある様に口周りの手術に邁進してきました。それもこれも上下顎分節骨切り術の影響で、バランスが崩れた口元を治したかったからです。口はストン、ペタンっとするし、頤は前にあるのですがE-ライン的に鼻の高さが足りない。鼻翼は骨切りの結果弘がった。バランスを取るのが難しい症例です。でも一つ一つ治して来て、今や素敵な中下顔面を造り上げられました。その一部始終を魅せていってくれる。それより何より、私が行う白唇短縮術の結果に満足しているから、今回追加切除を希望された訳で、では人中を含めた白唇短縮術の説明を下に加えます。

これまでの手術経過から載せます。当初口周りの手術3点セットも適応でしたが、初回は白唇部切除術と口角挙上術に専念しました。人中部白唇短縮術の結果は21㎜だったのを5㎜切除して術後3ヶ月で16㎜と後戻りゼロで満足されています。

口唇短縮術と口角挙上術の術前像から。

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デザイン画は計画の通り書きました。右には術後3ヶ月です。

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傷跡は全く拡がっていませんし、鼻翼横の余剰皮膚の膨隆も縮小して気にならない様です。お待ちかねの鼻翼縮小術皮弁法に進めると考えました。

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手術直後に鼻翼幅のサイズは33㎜にしました。その術後3ヶ月です。なお人中部の白唇長は16㎜で後戻りゼロです。鼻翼幅は35㎜と定着しました。

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下方からの画像で鼻の形もすっきりしました。
ところでそこで、鼻翼幅35:鼻尖幅20㎜です。2対1が適切です。鼻尖の下ももっと下げたいし、矢印鼻にすれば更に白唇がすっきりします。当初から念頭にありました。こうして鼻尖の手術をすることになりました。耳甲介から10×13㎜の軟骨を採取し、10×8㎜のダイヤモンド型と10×2〜4㎜の台形の2枚に切り分けて重ねます。ダイアモンド型のは鼻尖に、台形で帯状のもう一枚は鼻尖の頂点から鼻柱へ入れます。下に鼻尖手術後3ヶ月の画像。

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鼻尖だけ下方移動して鼻柱を下げていないし、白唇を短縮した為に創跡がわずかに谷線になった結果、鼻唇角が鋭角です。敢えて言えば、鼻尖を下げたのに鼻柱が下げ足りないから鼻唇角プロテーシスを必要としたのです。鼻唇角プロテーシスを挿入しました。鼻唇角プロテーシス挿入術の画像を術前、手術直後、翌日の順で各方向載せます。

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術前には両側鼻翼と鼻尖の高さ=上下の位置関係は水平より約1㎜鼻尖が上でした。術後は両側鼻翼よりも鼻柱基部=鼻唇角の方が下にあります。手術翌日の画像はやや下方から撮りましたのでさらに下がって見えます。

 

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斜位像や側面像での口元の印象は素敵です。品があります。下から見ても傷は見えません。患者さんは「ブログによく書いて下さって有り難う御座います!。」と仰って帰りましたが、私は「いやいや○○さんが素敵な人ですから、ありのままの事を書いただけです。」そうです。外面的によく出来ていて、内面的にも美しく明るい患者さんですから、そのままを写し取っただけです。

まだ少々のダウンタイム中です。ちょっと変わります。今後の変化が楽しみです!。

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鼻柱は丁度良い下がり具合です。鼻翼と水平位置にあります。丁度良いのは鼻柱が下がり過ぎると相対的に鼻尖が上になり、野暮ったくなるからです。

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側面像での鼻唇角は直角に等しくこれも丁度良いと思います。上と同じ意味で鼻柱前方が上になり過ぎると鼻尖が上を向くから野暮ったくなります。白唇の傾斜に因りますが鼻唇角は直角が丁度良いと考えます。完成を診るためにもう一度来院してもらいたかったのですが・・・。何と!、緊急事態宣言です!。そのため患者さんはこの約3か月間は外出を控えていました。術後約半年で来院されました。

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位置は適切で、形態的には鼻翼基部と鼻柱基部の高さが水平化しました。正面から見えなかった鼻柱が見える様になりました。尚、鼻唇角プロテーシスは右の鼻孔内から挿入していますが、創跡は下から見ても判りません。

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斜位像や側面像でかすかに鼻唇角が見えます。白唇にC-カールがあるのに、その角度も直角になりました。素敵な口元です。下面像でも鼻とのバランスは取れました。

と話していたら、「人中部白唇を・・、足せますか?。」と話しが飛びました。慌ててカルテを診直します。(考えたらこの版のブログには初回から載せてきました。カルテより要約されています。)骨切り後の白唇長21㎜でストンとしているのを5㎜切除。1㎜ずつ寄せました。現在16㎜で後戻りはゼロです。

私はいつも、「15㎜以下ならすっきりします。」と言い放ちますから、患者さんは覚えていたのでしょう。「追加切除は出来ますか?。」と訊かれました。直ちに用手的にシミュレーションします。指で引き上げて、口を閉じてもらいます。力を抜くと歯が出るのですが、閉じられます。4㎜切除可能と告げました。2回目の傷跡は創傷治癒に時間が罹るかも知れないし、切りにくいけれど、容認してくれる症例を選べば出来ます。私は丁寧に縫合します。

また前回1㎜ずつ寄せて、人中は深く狭く、弓も綺麗です。赤唇も厚くなり、無かった結節(上赤唇中央の膨らみ)も出来て、前を向きました。そうして見ていると、この唇(口元)はセクシーで可愛くて、私を魅惑します。ならばもう一回寄せると(段階的に)更に魅力を加えられると考えます。

手術予定を立てていきました。その際もブログ提示を承諾されました。本症例の患者さんは優しく魅力的ですから、楽しみがまた増えました。しかも、これまでの経過に続けて載せて良いとのことです。と言うことで術後、翌日、術後1週間の半抜糸後まで載せます。術後2週間で全抜糸したら版を変えて載せます。

術前の画像は上記の経過画像を診ましょう。正面像だけ足します。

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デザインを載せます。

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このデザインで手術しました。鼻柱部の縫合時に白唇を1㎜ずつずらして寄せました。DSC05783DSC05784

赤唇縁の弓が強調され、人中が深くなり、何より赤唇が厚くなります。

DSC05786DSC05788術直後にしては腫脹が軽いです。

手術翌日です。

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出血は止まりますが、腫脹は亢進します。どうやっても術後48時間がピークです。

DSC05818DSC05820斜位像や側面像では白唇だけでなく赤唇まで膨らんでいます。同部位をどう切開で2回手術すると、瘢痕を切るので腫脹が倍加します。

下には術後1週間で右鼻翼〜鼻柱〜左鼻翼の下の抜糸をしました。

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やはり力を抜くと口は開いています。腫脹はピーク時の酷さの割に早く軽減しています。患者さんは自ら「早いんですよ!。」と言いながら心配していません。いい人です。

DSC06059DSC06062斜位像でも側面像でも驚く程軽快しています。尚鼻翼の横の意図は残していますが目立ちません。むしろ抜糸した際に引っ掻いて出血したのが目立ちます。もちろん直ぐ止まります。

術後2週間で全抜糸しました。

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とにかく創治癒課程が早い症例です。同じ部位を二回切開すると普通はもっと罹るのですが、何故かもう、前回術後1週間で抜糸した両側鼻翼下間は綺麗に治ってきています。身体能力だけではないと思います。精神性でしょう。私いつもの様に「精神的に安定している人は治りが早いのです。」と告げました。更に「本当です。何故かと言えば、精神的に落ち着いているとは、自律神経系が安定している事で、交感神経が過敏では無い事です。結果的に血行が良好に保たれるので創治癒が早いのです。」と教えました。とは言ってもそれは患者さんのお陰ですが、私との信頼関係がそうさせるのでしょう。

DSC06211DSC06214斜位像でも側面像でも綺麗でセクシーな容貌です。まだ完成ではありません術後1か月をお楽しみに!

術後1か月で画像を頂きました。

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今回画像を診ていて魅入られました。上から画像を診てきたら、最も美しい口元です。中下顔面が理想的配置です。正面像はもちろん診察時に180度見回しましたがほれぼれとします。

上の正面像では口唇に力を入れないでわずかに開いていますが、これがまたセクシーです。下口唇に力を入れていないので頤も梅干しが出来ません。赤唇の形は可愛いでしょう?。

DSC06705DSC06708斜位像でも側面像でも、力が抜けて若干の開口が視られ、頤や鼻との位置関係つまりE-ラインからしても楚楚として:鮮やかでいながら清らかで美しい様でドキドキさせます。鮮やかなのは赤唇のカーブ。清らかなのは側面骨格。美しいのはキャラクター(気張らない優しい表情)が醸し出しています。患者さんその様な評価でよろしいでしょうか?。次回術後3ヶ月に訊いてみます。お楽しみに!

今回久し振りに、この場を借りて、白唇短縮術(人中だけの短縮ではありません)の説明を詳しく記します。ポイントは四つ:1、人中短縮だけするから富士山型になります。2、鼻翼横まで切る必要性と、だから真皮縫合に時間をかけて傷跡を綺麗に(多くの初診患者さんが一番綺麗だと褒めてくれます)する。3、鼻の孔の中を切除しない。鼻孔底隆起,nostril sill を切除すると鼻の孔の中が丸く見える。4、私の考案した方法で、鼻柱部と人中陵を縫合する際に、人中を狭く深く、キューピットの弓を強調する。口唇(赤唇)結節を前に向ける。これらの手技が私の売りです。

1、SNS上のコマーシャリズム的な情報は間違いを簡単に改善できません。一度人中短縮術と書いたら、改良したら順位が落ちるからです。人中部だけ短縮したら富士山型になるのは当然なのに、患者さんは騙されて人中短縮術を受けるから、未だに富士山型が続出しています。最近ある美容外科医は口唇(白唇)=鼻の下を全部同じ幅で切除して富士山型を防いでいます。口角挙上術を併施する必要のある症例には勧めます。

2、両側鼻翼間全体を切除縫合すれば鼻翼横に皮膚が余ります。鼻翼の横まで切開して、巧くつじつまを合わせて、縫い合わせていけば皮膚は収縮していきます。ここは症例経験が磨く技術ですが、私は念入りに合わせていきます。敢えて言えば切除幅が4㎜以下なら目立ちません。5㎜以上では時折り膨らみます。本症例のように二回に分ければ5+4=9㎜でもなんとかなります。なお当然にこのようなデザインでは傷跡が長くなります。ですから、できるだけ丁寧に真皮縫合をするしかありません。美容医療で、定型的に顔の前を切開するのは、眉下切開術と白唇短縮術だけです。だから、真皮縫合の出来ない、または手間を掛けるのが嫌な、非形成外科の美容整形屋はしてはいけない手術です。私は最低1時間45分掛けて丁寧に縫合します。

3、見える傷跡を減らすために鼻の中を切るのは優しさに感じますが、間違いです。鼻の孔の底には土手があります。これがあるから鼻の孔の下半分は隠れています。鼻孔底隆起 ,Nostril sillです。一時は、鼻孔底隆起を切除されて鼻の孔が丸く見えてしまった患者さんが多く見られました。治して欲しいと頼まれても取ったものは補えません。注射を繰り返していくしかなさそうです。だいたい鼻孔内を切除して引き上げても粘膜は弱いので後戻りします。

4、数年前に思いついた方法ですが、両側鼻柱基部と両側人中陵を縫合する際に、下辺を内側に寄せると、人中と弓と赤唇中央が可愛くなる症例があります。特に骨切り後に口唇が貧弱になった症例には有効です。実は形成外科診療の柱に口唇裂手術があります。片側の人中陵がない。弓の頂点が割れている。赤唇が平坦。これらを作り上げるために先達は努力してきました。私は形成外科医局で学び、美容的観点を研究しました。今こうして口唇短縮術の際に応用しています。この点でも形成外科医療の経験は必要なのだと認識しました。

当院では、2018年6月に厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しホームページの修正を行っています。

施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

6月から費用の説明も加えなければなりません。上口唇短縮術は28万円+消費税。口角挙上術は25万円 +消費税。鼻翼縮小術皮弁法は28万円+消費税。鼻尖軟骨移植2枚で35万円+消費税です。鼻唇角プロテーシス挿入術は15万円+消費税です。同部位の2回目の白唇短縮術は半額にします。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。