2020 . 9 . 22

白唇の人中部が15㎜以下なら、口角挙上術だけが適応します。

久しぶりに(約1年)口角挙上術の単独手術の提示です。確か非モニター症例は、他にもあったかも・・?。何故かと言えば、私に罹る症例は、ほとんどこのブログを視てきます。SNS上にも、多く載っていても、多くはブログにリンクしていますから。いろいろなサイトを見ても、上口唇短縮術や人中短縮術?!は見つけられますが、口角挙上術は見つけられません。私は上白唇短縮術を行う際に、適応なら口角挙上術を併施することが多く、2/3は同時で、時に二回でします。

上白唇短縮術は人中部の長さが15㎜を適応としています。ただし顔面のバランスを見て15㎜以下でも適応します。丸顔なのに上口唇だけが比率的に長い症例がそうですし、両顎骨切り術後では長さに関係無くだらんとするので多くが適応します。

その意味では本症例は、白唇が人中部(両側鼻柱基部の中央〜赤唇縁のCupid の弓の中心)で15㎜と適応ギリギリで、上にある丸顔でなく面長で、顔面縦長は比率が取れている。骨切り術の既往もない。ですからにわかに上口唇短縮術をお勧めません。

でも診察していると美人の雰囲気を漂わせる振る舞いで、キリッとしています。患者さんは、下顔面のもたつきが気になりだしたと言います。確かに下顔面は加齢とともに大きくなります。そして上白唇は伸展し口角は下がっていきます。生来美人として生きてきた人にはこの変化が大きく感じるのでしょう。

Static に(静止時)口角が口唇交連(上下赤唇の合さる線)よりも上に存在する人は珍しいです。BTXを繰り返して挙がった人も稀に居ます。意識してDynamic(表情で動的に)口角を挙げて暮らしている人は稀に居ますが、力を抜けば下がります。

ですから口角挙上術は万人に適応ではあり、また当然に加齢でさらに下がるのでアンチエイジング手術としても有用性が高いと言えます。リフト手術を受けても口角は挙りませんから、欧米では定番です。

症例は39歳女性。白唇長は15㎜で赤唇がなだらか。いつか短縮時にカーブを強調したい。内眼角間31㎜:鼻翼幅38㎜:口唇幅52㎜で黄金比率に当てて58㎜目標なら、三角関数で計算すると口角は45度方向に5㎜挙上が適応と考えた。

まずは術前の各方向から。

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画像では左の方が下にある様に見えます。よく見ると顔が曲がって映っています。

IMG_1996IMG_1998E-ラインよりも口唇が後ろにある品のある口元です。

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上図はデザインです。やはり左右対称的にしました。

下図群は術直後です。

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デザインは対称的にしましたが、敢えて左を強く抜い挙げました。口角の斜め上に真皮縫合のか勝っている点がありますが、皮膚が引き込まれています。糸が溶ければ消えます。

IMG_2007IMG_2008左側面図で見られる様に真皮縫合の点が陥凹していますから、その下が相対的に膨隆しています。これも解消します。

術後1週間で抜糸しました。下に画像群。

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皮膚(赤唇には粘膜)の縫合糸を除去すればあとは真皮縫合の陥凹が見えるだけです。赤唇縁の傷跡は目立たなくなりますが下口唇の部分は引っ張られるので肥厚性瘢痕になりえます。

IMG_2068IMG_2064右斜位像ではもう傷跡が目立たなくて口角が綺麗に挙がって、優しい口元です。左側面像で、真皮縫合の陥凹点は浅くなり始めました。その下の膨隆もです。経過を診ていきましょう。

術後1ヶ月で画像を頂きました。

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笑顔が似合う美人です。そう告げたら、はにかんで笑顔を見せてくださいました。そして「周囲の人にメッチャ変わったと云われたのですが、私は気にならないです。」そもそもフルメイクして、バーミリオンカラーの口紅も綺麗に引いているから傷跡も目立ちません。私としては”ではより美しくなったということですか?”と訊こうと思ったのですが、「また来てもいいですか?。」といって帰られました。来月も見たい患者さんです。

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下口唇縁の傷跡の線は目立たなくなってきていても、口を開くと突っ張る為に白い線が診られます。5㎜引き上げれば線は5㎜伸ばされます。線状の傷跡は線の縦方向に拘縮します。傷をつける為に析出したコラーゲンタイプⅢが数ヶ月で成熟したコラーゲンタイプⅠに置き換わり軟らかくなっていくはずですが、引き延ばしているので拘縮が遷延する症例もあります。その際はステロイドを注射します。ただしまだ幼若なタイプⅢの時期にステロイドを注入すると傷跡の線の幅が拡がってしまい兼ねません。最低2ヶ月は待ってもらっています。

当院では、2018年6月に厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しホームページに加筆しています。

施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

費用の説明も加えなければなりません。上口唇短縮術は28万円+消費税。口角挙上術は25万円 +消費税。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。