2021 . 9 . 10

幾つもの手術を受けてきた患者さん。今回鼻尖形成術に至りました。順番があるのです。

症例は42歳女性。何年かに亘って私にかかってきた楽しい患者さんです。鼻尖から白唇、鼻翼に対しては当初から言及していました。ただし私の得意分野であるほかの面から進めてきました。実は私顔の全体像を掴みながら美容医療をしています。顔面全体像ならず、眼瞼や鼻や口や前後関係も得意分野です。

カルテを見ると、本年に入ってから鼻唇角プロテーシスの件と同時に鼻尖を治す様に書かれています。6月には鼻尖鼻柱への軟骨移植と鼻唇角プロテーシスとだけ記載されていて、7月に入って具体的なプランを検討し始めました。計測値から載せています。鼻翼幅38mm:鼻尖幅23mmだが、鼻翼は財布に凝らしているので寄せたくない。エ~!、知らなかった。かといって鼻翼軟骨が大きい。鼻柱も幅がある。鼻翼軟骨縫合+軟骨移植2枚と決めて、鼻唇角プロテーシスも必要。ヒアルロン酸でシミュレーションしましょう。その1週間後にさらに詰めています。鼻唇角はヒアルロン酸を入れたら気にならなくなり、現時点ではプロテーシスは不要。Hump(鈎鼻)は温存して鼻根は入れたい。ヒアルロン酸で・・。drooping nose,下がり鼻いわゆなるのではなので鼻尖は必須。まず鼻尖からとやっと本題になりました。正しい意味でのUp noseにしたい。鼻孔が外向き三角を鼻翼軟骨(鼻尖を形作る軟骨)を1.5mm寄せれば内向き三角になるでしょう。pinchやパロットにはしたくない。ダイヤモンド型+ツンっと小さく。左耳介から。翌週短時間診察し、鼻翼軟骨を寄せれば鼻尖葉若干高くなるので軟骨2枚で足りる。Tip Defining pointが上にあるので、下向きが適応。翌週の手術は予定通り。術直前に確認時:下に向けない。ダイヤモンド型+剣状に2枚目も前に乗せる。鼻翼軟骨は寄せないでも合わせる。下は溝を埋める。アップノーズと念を押されます。

実際の手術法は手術記録を転記します。耳介軟骨は10×12mm採取。オープンライノプラスティー。鼻尖部の皮下軟骨上を剥離し、軟骨の隙間を縫い合わせる。移植はダイヤモンド型+剣状。この内容ですが、画像を見ながら説明します。

と思っは亜w線は大きいたらブログを作成してきたパソコンが壊れて、ソフトが合わなくて、進みません。

画像は各方向の術前から。

 

IMG_3025IMG_3033IMG_3032術前の鼻尖は丸くて大きい。鼻翼の幅の半分が適切です。鼻尖の両側の鼻翼との境目に影がありますが、このサイズが23mmと鼻翼幅38mmに比べて大きく縮小は必要です。下面像でも鼻尖と鼻翼の境目が不明瞭です。近接像で鼻尖にダイヤモンド型の4点がマーキングしてあります。術直前に患者さんに見せました。

IMG_3026IMG_3028IMG_3030IMG_30294方向で側面から見て、Hump もありますが、鼻梁の延長線より鼻尖が前にありません。アップノーズとは鼻尖がわずかでも前にある形態です。昔の白人の美人女優の多くはそうでした。決して鼻尖の位置が上方にあるのをアップノーズと言うのではありません。皆さんお間違いない様に。

IMG_3034IMG_3036左耳介の採取部。私は右効きなので左側が採り易いのです。前面で耳甲介に点でマーキングしてあり、後ろの折れ返り線の切開から採取します。

IMG_3042IMG_3043耳介から10×12mmの軟骨を採取しました。耳甲介の軟骨のカーブは鼻尖にフィットします。これを一辺7mmのダイヤモンド型(もうすでに角をカットしてあるから8角形)と剣状(楕円形)に分けました。上右図では2枚を重ねて糸を通して合体しました。

IMG_3046IMG_3044鼻尖の皮膚上のデザインしたマーキングの上にに乗せて撮影しました。この前に患者さんは見たいと希望され見せたらお悦びで笑顔で写ってくださいました。見たところ鼻尖に比して軟骨が小さく見えますが、皮膚皮下脂肪が乗りますからちょうど良いサイズです。

IMG_3048IMG_3050鼻尖部の皮膚皮下脂肪を鼻尖の鼻翼軟骨上で剥離したポケットに移植軟骨を置いて撮りました。位置が皮膚表面のマーキングと一致しているのを確認してから、上右図は糸で固定したので道具を離して撮りました。

術直後も各方向で観ましょう。直ちにテープ固定しました。

IMG_3052IMG_3059IMG_3247計測していませんが、見ての通り鼻尖幅が鼻翼幅の半分程度になりました。テープでU字に貼ってある中に軟骨があり、周囲を抑えて皮膚が浮いて瘢痕ができないようにします。下面像で術前は不明瞭だった鼻尖が、ここだっと見えます。

IMG_3057IMG_3058IMG_3056IMG_30534方向では鼻尖がわずかに前にありますか?。テープ固定のためでもありますから経過を診ましょう。斜位像では鼻尖が明瞭で、ちょっとツンッとしています。

IMG_3054耳甲介の軟骨採取部は、表裏の皮膚の間が死腔で血が貯まると血腫になります。ボルスター圧迫固定で防ぎます。柔道や相撲やラグビー選手の耳になったら治せませんから!。

術後1週間で鼻柱部と耳介の抜糸に来院してもらいます。

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テープ固定は数日毎に張り替えます。ちなみに濡らしても剝がれませんがベトベトになります。本症例の患者さんはこれまでの症例をブログ見て勉強したから、自分で張り替えられるそうです。

IMG_3240IMG_3241IMG_3245IMG_32444方向で診ると、ちゃんとアップノーズです。かといって鼻尖の上下の位置は変わっていません。丁度良いアップノーズに患者さんは満足しています。

術後2週間で残りの抜糸(鼻孔縁)に来院されましたが画像を忘れました。術後1ヶ月でもう一度来院して頂き、画像を頂きました。中期的な完成像です。

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鼻尖は両側に境のある、これが自然状態にある見え方でです。移植軟骨は中央にあります。

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4方向から見てアップノーズが綺麗です。Humpがあるのでストレートノーズとも言えます。

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傷跡は鼻柱に線状陥凹がまだ見えますが、自然に埋まります。耳介後面の傷とはリフトの傷跡に紛れています。