2023 . 6 . 9

咋年末は手術が続きました。広範囲剥離Jowl Liftにはいいタイミングです。しっかり挙げます。

昨年12月中は手術三昧で、大きな手術が多く当然モニター希望の症例も多かったのですが、新たな版を描きませんでした。正直忙しかったからではありますが、実はもう二つ、ブログを書くアプリが更新されて使えなくなったのと、いつも大阪のクリニックで使っているPCが壊れたというか、古くなって動きが落ちたので書けなかったのです。やっとMacを買い換えて、ソフトの使い方も専門家に教えてもらって、今年に入ってやっと、順次ブログを書き始めました。ところで本当にブログは私が書き連ねているからこうなったのです。その証拠です。文章も面白いと言ってくださる方がいらっしゃいます。でも本年の何回かは前振りを割愛します。アッ、この文を前振りにします。それでは初まり始まりです。

一言添えます。年末はダウンタイムを過ごせる場合が多いので、満を辞して大きな手術を受ける患者さんが殺到します。本症例もそうですが、何ヶ月も前に来院されて、計画を立てます。結果年末の2週間程は12月初めには手術予定がぎっしり入っていました。ですから、ブログを書く暇もありませんでした。大きな手術はある程度料金が嵩むので、ブログ掲載の承諾で価格オフを求める症例も増えます。年末の2週間は半数近くが所謂モニターでした。さらにPCとサーバーの問題もあり、ブログが溜まっています。そこで実はリフト手術では、ダウンタイム中は形態的結果がよく見えません。本症例も腫れました。したがってダウンタイムが過ぎてからの掲載となったのは逆に判りやすくなったかもしれません。ある患者さんは「まだブログに載っていませんね。楽しみにしていたのに。」とも仰っていました。「いくつかの問題で遅れました。」と言い訳したのですが、結果が見易くなったかも知れません。

症例は私と同じ62歳の、南方系のはっきりした顔立ちの魅力的な女性。今回Jowl Liftを受けるチャンスが作れたそうです。9月には提案されました。診るとJowlから後までが膨らんでいます。Jowlとはマリオネットラインの外の弛みです。一般英語で訳すと動物の顎ですが、日本ではブルドッグと称します。この様に説明していて触れますと、Jowl fatのCompartment (部屋)にある皮下脂肪量が多く、手で摘めます。予め脂肪溶解注射をすることにしました。2回使って画像の程度の量です。

手術直前に確認します。画像でご覧になれる様に、下顎縁の下=頚部は弛んでいません。下顎のラインがくっきりしています。ああそうだ。私が頤プロテーシスを入れたから、二重顎にならないのです。したがって耳後部の切開は溝を上まで切って、生え際の方に曲げるだけで良い症例です。PRPを組織糊として利用し、剥離腔の癒着を促進し血腫の予防にもなりますと説明。2CCの内1CCをリフトに使い、1CCを鼻唇溝と瞼頬溝に分けることを確認。

画像は術前の正面像、両側斜位像、両側面像から観ましょう。

正面像は二葉。髪を上げて撮影してJowlから下顎角部=いわゆるエラ(ただし人間は魚ではないので鰓はない。但し胎児の初期には原基はある。胎児は進化を辿るからです。)へのたるみを観ましょう。全体が膨らんでいます。

今回は両側斜位像と側面像を並べて観ましょう。

斜位像では、マリオネットラインの外側からエラに架けてが弛んでいます。

側面像では弛みは横からは判りにくいのですが、マリオネットラインが影になっています。

次はデザインです。

正面ではJowlの前面まで点線でマーキング。ここまで皮下剥離します。

側面像で点線で描いた剥離範囲を示します。切開線も描いてあります。耳珠の切開は後ろ(外耳道=耳の穴)側です。

右側の術中写真

切開後に、予定範囲の皮下剥離後に、SMASを縫縮してから、キースーチャー,Key sutureしました。耳垂先端で20㎜斜め45度方向、耳珠上部で15㎜カットして吊り上げ、耳後ろ部の上端で18㎜引き上げました。

皮膚は上の画像で余っている分を切除しました。

術直後の画像群を並べます。

腫脹が多い症例となりました。

斜位像で腫脹に隠れてたるみがなく見えます。

側面像でマリオネットラインにJowlがのし掛かっていません。

手術翌日は他医に診てもらいました。疼痛は軽かったそうです。血痂(血が固まって創縁に付着)は一部に着いていましたから除去します。

術後1週間で一部抜糸しました。遠方で日にちが合わなくてまた私は診られませんでした。

腫脹は多いです。

ご覧の様に内出血は黄色くなり始めています。創は癒合良好です。

咬筋部つまりエラの付近まで腫れています。

耳珠の後ろ以外は抜糸しました。

耳後ろの糸は残します。

術後2週間で全抜糸しました。また私は診られませんでした。

患者さんは綺麗にできて満足されています。

全体が腫れているから、Jowl だけのたるみとは見えません。

マリオネットラインは浅くなっています。

耳の前の傷跡は赤いのですが線は白くなります。

耳後部の傷は凹凸がありますが消えます。そおそも耳介と後頭部の折れ返り線ですから見えません。

術後1ヶ月も私が診ることができませんでした。

年末から(術後1週間を過ぎた頃)左Jowlが膨らんできたそうです。診た医師は原因不明で判断を保留しました。

上の左斜位像でも、下の左側面像でも、Jowlが膨らんでいます。術後血腫でしょうか?。

とにかく診てみたいです。長年診てきた患者さんだし。

前回全抜糸が済んでいます。耳介後部の傷跡も波を打っていますが、折れ返り線ですから、見えなくなります。

術後2ヶ月でやっと拝見させてもらえました。

左Jowlには膨らみがあります。即座に触れますと、硬結です。直ちに私「血腫の跡です。」「当初なら吸い出せるかもしれませんが、この時期では固まっていて無理です。」「血腫は血液が溜まって、1週間くらいで固まり、吸収されていくと瘢痕、コラーゲンに置き換わります。」「その後徐々に減っていきますが、コラーゲンならステロイド注射で減っていきますが、創経過が落ち着いてからです。来月以降ですね。」としどろもどろに説明します。

斜位像でも、側面像でも、左Jowl がこぶ状に膨らんでいます。たんこぶは血腫ですが、それならいつか吸収されるものです。

耳珠の珠型も温存されています。耳垂も伸びていません。実は私、ここには結構こだわります。

耳の前の傷跡は上の画像の様にまだ赤い線ですが、耳珠部は後にあり、外耳孔(耳の穴)側にあるので見えません。耳後の傷跡はプリーツ状ですが、髪で隠せます。

術後3ヶ月で完成?。

血腫は縮小してきました。今回術前の画像を上右図に並べて載せます。こうして診ると、たるみ感は引き上げられています。

斜位像でも側面像でもスッキリ感は得られています。

術後半年近く経ましたが、糸を見つけたので来院されました。優しい女子なので画像もいただきました。

腫脹というか血腫は軽快しました。そこで改めて術前の画像と比較しました。さすれば、顔の大きさも変わって見えます。Jowlは正面像では診られません。

当院では、厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守し、ホームページの修正を行っています。

施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

費用の説明も加えなければなりません。広範囲剥離中顔面リフトは80万円+消費税です。PRPは1CCは込みの料金で、今回追加の1CC分は差額として15万円−10万円=5万円+消費税です。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。