ほくろ除去治療・よくある質問
ほくろは一般の皮膚科でも除去できますが、出来るだけきれいに治そうとすると美容外科的技術や顕微鏡技術が必要となります。どんなほくろでもレーザーできれいに治るということはありません。レーザーの使い方によっては逆にレーザー痕が目立つ場所もあるのです。
美容外科いけだクリニックでは、ほくろの場所や大きさによってレーザー、高周波メス、手術を使いわけています。例えば、頬の大きなほくろの場合はレーザーで取るとくぼみになって逆に目立ちやすいので、手術によるほくろ除去がお勧めといった具合です。
もちろん、悪性が疑われるものもレーザーでなくで手術によるほくろ除去をしなければなりません。手術の場合でもきれいにほくろ除去をできるクリニックを選ぶ方が良いでしょう。
ほくろ除去は保険適応も可能な場合があります。保険治療でのほくろ除去治療も本来自費のほくろ治療の糸(PDSⅡや8-0ナイロン糸)や顕微鏡手術用の道具などを使用しますので、ほくろ痕が出来るだけ目立たないように治療することができます。
Q:ほくろはレーザーできれいに取れますか?
小さなホクロはレーザーでほとんど目立たないくらいに治せます。
しかしレーザーも魔法ではありませんので、大きなホクロではホクロの場所に小さな白い痕が残ります。 また、ある程度の大きなホクロですと、1回でレーザーでホクロを焼いてしまうと場所によっては逆にくぼみになり、目立つ場合があります。
当院では4mm以上の大きさのホクロの場合は手術を勧めることが多いのですが、鼻のわきや目の周囲など、大きなものでも深さによってはレーザーでもきれいに治る部位もあるため、きれいに取れるかどうかは診察させてもらわないとなんともいえないというのが正直なところです。
しかし、一般的には3mm以下のホクロの場合はレーザーで目立たなく治すことができるでしょう。 当院ではウルトラパルス炭酸ガスレーザーという、炭酸ガスレーザーの中でも最も正常組織にダメージを与えない最新のレーザーを使用しています。
従来の炭酸ガスレーザーに比べて傷が早く、きれいに治るのが特徴です。
Q:ほくろ除去の費用はどれ位かかりますか?
保険適用の場合ですと、3割負担の場合、2cm以下の大きさの物で5,500~6,600円となります。 自費手術の場合ですと、1mm5,775円(必要に応じて量分の料金)となります。
自費手術の場合は大きさや個数によって異なります。詳しくは診察の上お話致します。
他院のレーザーでのほくろ除去後のくぼみの修正手術は1箇所57,750円(必要に応じて箇所分の料金)となります。
大きなほくろをレーザーで除去する場合、くぼみにならないように複数に渡ってレーザーをあてる場合もございます。
こだわりを持ちきれいに治そうとしますと部位や皮膚の厚さによって治療法を変える必要があります。カウンセリングにお越し頂くか、メールカウンセリングで写真をお送り下されば詳しくお話出来ると存じます。
Q:通院の回数はどれくらいかかりますか?
レーザーの場合ですと診察したその日に処置が可能です。
1週間後にレーザー後の状態をチェックして終了ですが、凹みの程度によってはその後に何回か見せて頂く場合があります。 手術の場合ですと、カウンセリングをした日に手術の予約を取って頂きます。
手術の場合も手術日と、1週間後の抜糸の日の2回の通院で終了です。手術、レーザー共にこだわりを持って出来るだけきれいに治したい方の場合、コラーゲンの増殖を抑える内服薬を3ヶ月間服用して頂けます。
その場合は1ヶ月に1度お薬を取りに来て頂きます。
Q:大きくなってきて悪いものではないかどうか心配です。
ほとんどのほくろは良性ですが、稀に悪性のものもあります。
手や足の裏にできる悪性黒色腫が有名ですが、その場合は小さなものでも手術が必要です。 しかし境界悪性型の基底細胞腫など、少しずつ大きくなってくるタイプの悪いものもあるため、大きなものや、かゆみのあるもの、じゅくじゅくしたものは注意をしなければなりません。
悪性が疑われるものはレーザーでは取り残しの危険性があるため手術が必要です。
何でもレーザーというわけではなくまずは専門医の診察をうけてきちんと診断したあとに治療法を決めることが大事です。
Q:施術後のケアを教えて下さい。
当然ですが、レーザーの場合と手術の場合で術後ケアは異なります。
①レーザーの場合
レーザーの場合は当日より洗顔が可能です。洗顔後にお渡しした軟膏をたっぷり塗り、肌色のテープを貼ってファンデーションがくぼみの中に入りこまないようにします。
へこみが無くなれば、テープは必要ありませんが、赤みのある間は紫外線にあてるとしみになってしまうことがあるので、日焼け止めをまめに塗って下さい。
体質にもよりますが、2週間から1ヶ月位赤みが残り、徐々に白くなっていきます。
②手術の場合
当院では髪の毛より細い糸を使用して非常に細かく縫うため、翌日より洗顔が可能です。
洗顔後に市販のマキロンなどの消毒薬を綿棒の先につけて丁寧に消毒し、軟膏を薄くぬります。ファンデーションが付かないように、その上から肌色のテープでカバーします。
漫画の手術痕のように糸の後が残らない様に5~7日と早めに抜糸を行います。
そのあとはテープで糸代わりに固定していきますが、抜糸が終われば消毒は必要ありません。
レーザーの場合も手術の場合も傷がきれいに治れば終了ですが、赤みがある場合は赤みが引くまで軟膏や内服薬を処方する場合がございます。いずれにせよ、きれいに治るまで責任をもってアフターフォローを致しますのでご安心下さい。
Q:皮膚科と美容外科の治療の違いは何ですか?
基本的に当院は科による違いというものはなく医師による違いがあると考えています。
手術の上手な皮膚科医もいるかもしれません。 しかし、国家試験卒業後に、手先が器用な医師は外科系を選びますので、形成外科・美容外科は「レーザーだけでなく手術を行っても美しく治せる」というところが違うとは思います。
一言でほくろといっても出来る場所や深さによってレーザーのほうが良い場合、手術の方が良い場合、高周波が良い場合など様々です。 高性能のスポーツカーを一般の人が使いこなせないのと同じ様に最新レーザーといっても人間が扱うものですから、知識や経験のある医師がレーザーを使いこなさないと傷跡が目立つ場合もあります。
あなたを治療するのは広告やきれいな病院ではありません。あくまでも一人の医師なのですから、経歴や評判などをもとに信頼できる医師を選ぶことをお勧め致します。
Q:たくさんほくろがあります。取ったほうがいいですか?
ほくろのほとんどは良性なので、医学的観点からすると取らなくても良い場合がほとんどです。しかし多数ある場合は稀に悪性のものの場合もございますので専門医の診察をお受けすることをお勧めします。
良性のものの場合でも、ほくろは少しずつ大きくなってきます。お年寄りでたくさんのほくろがある人が多いのはそのためです。 早めに取っておく方が傷跡は小さくてすみますし、たくさんあると歳よりも老けてみられたり、ほくろはメイクでカバーしきれませんので暗い印象を与えてしまいます。
美容的観点からいうと早めに除去していった方が良い場合もあるでしょう。