2014 . 10 . 14

小顔とは?Ⅲ -症例経過提示とボトックスについてⅠー

お約束通り、小顔の症例の2か月後と、ボトックスの説明をいたします

まずはもう一度、咬筋のボトックスと、脂肪溶解注射の経過の写真をお見せします。

DSC01064DSC01066術前DSC01462DSC01464術後1ヶ月

いかがでしょう。顔面下1/3の幅が明らかに細くなっています。

前回小顔とは?Ⅰで説明しましたが、顔面の大きさは横幅です。そして、上、中、下の3点で評価します。つまりこめかみ、頬骨、エラのそれぞれの幅を、絶対値、相対値で評価するとどこを修正していくべきかが診断されます。前にも言いましたが、骨、筋、脂肪の3要素を使い分けます。

今症例では、下顎角部の幅が100㎜を超えていて、頬骨最大幅も135㎜を超えているのですが、頬骨部は骨の幅ですから、修正が難しい部位です。それに髪で隠せます。それに比して、下顎角部は骨の上に筋が厚く乗っています。筋の厚さが触診上1㎝を超えています。つまり骨の部分を触れると100㎜を切っています。この場合ボトックスの適応です。そして、今症例では下顎角部の前方の皮下脂肪層も厚いので、溶解注射も併用しました。どちらの治療も、最低2週間の経過中に徐々に効果を発揮するものです。今回は1ヶ月の経過を提示しました。

DSC01460

先程述べましたが、上中顔面は髪を下してカバーしています。下顔面は隠れませんから、サイズが見えます。小顔効果が見えますね。マイルドな効果ですが、繰り返せるのでいい治療です。

DSC00019DSC00024

上図の様に、2か月の間に、さらに輪郭がすっきりしました。えらボトックスは数週~数か月で徐々に縮小効果を得られるのです。ですから、まだまだ、経過を追って画像提示したいと思います。

そこで、何故えらボトックスの効果が徐々に得られるかということと、そもそもボトックスとは何かをもう一度簡単に説明します。

前々回にご説明したように、小顔の要素は、横幅です。そこで正面像をご覧いただく見えるのは、頬から下顎角にかけての幅です。頬は骨の要素です。エラ(下顎角)は、骨の上に咬筋が被さっていてどちらも幅の要素です。そこで、筋を薄くすれば、エラの幅が小さくなるというものです。

そこで、ボトックスの登場です。と思ったら、このお話を書き始めたら長くなりそうなので次回にします。