カテゴリー別アーカイブ: ネックリフト

2023 . 12 . 2

遠方からいくつかの手術を受けに来られて、お互いに信頼を積み重ねてきた患者さん。今回の二重顎削徐術で完成に近づけます。

リフト手術とは読んで字の如く、持ち上げることです。フォークリフトはフォークで肉でなく荷物を掬い上げて運ぶ重機ですが、フェイスリフト,Face liftは顔をフォークでなくナイフ(メス,mesはオランダ語で、英語圏ではナイフ,Knifeまたはscalpelと言う)で、加齢で進展して下垂した組織(主に皮膚と皮下脂肪)の余分を切り取って、糸,threadまたはsutureで縫合して持ち上げる方法です。 昨今(実は半世紀以上前から)糸リフトが喧伝されています。棘などの付いた、何らかの引っ掛けるものを使って、皮下や皮下脂肪を裏側から持ち上げます。ですが、すぐ戻ります。問題点が二つあります。糸は顔の中に存在していても、吸収糸の場合生体反応が起きないので、糸は組織に癒合や癒着をしませんから、重力と外
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2021 . 4 . 16

ターキーネック:日本語で七面鳥の首は顎下切開が必要です。広頚筋のZ−形成術が効果的です。

今回のブログは、ボウストリングス,Bow Stringsといきなり難しい言葉から始まります。直訳すれば弓の弦です。この部位を側面から見て、頤からのど仏(甲状)から鎖骨と胸骨までの弧を弓としますと、正面下から見て紐バンド状に二本の弦が張っています。だからボウストリングスと呼びます。他の部位でも局面にひも状に橋渡しが出来ると、ボウストリングスと称します。 鳥類は頚が長く、顔が小さく啄む為に頤が前形している為に、生来バンドを呈しています。欧米では白人は頤が長く、前突しているがためにバンドが出来易く、これをターキーネック,Turkey neckと呼びます。鶏でもいいのかも知れませんが、チキンは臆病の意味なので使いません。 実は広頚筋の狗縮が皮膚に反映しています。頤が長いと弓の弧が長い為に
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2020 . 10 . 13

フェイスリフト手術を上中下に分けて、どれも見事な効果。

フェイスリフト Face Liftの歴史は長い様で短く、シワ取り術 Rhytidectomyと称していた頃まで遡っっても戦後です。割と大きな外科的手術ですから抗菌剤が発明されてからですし、第二次世界大戦時にはそれどころではなかったのです。1950年代にはUSAのCosmetic surgery:日本語に訳すと美容外科医が論文に書いています。日本人も1962年には論文を書いています。前に目頭切開の説明時に載せた眼形成外科医の内田先生です。その後1974年にSMASの概念が開発されて、欧米ではFace Lift手術が美容外科手術の中心として美容形成外科医 Aesthetic Plastic surgeryがこぞって施行しました。レーガン大統領が受けたのは有名な話です。 日本では美容整形医と
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