2015 . 8 . 26

子供っぽい目元を大人っぽい眼に。黒目整形=眼瞼下垂手術埋没法と、目頭切開Z-形成術法=蒙古襞の拘縮解除術:1週間でまあまあ経過がいい!

本症例は、典型的な東アジア人のまぶた。全人類70億人の中で、この様な形態のまぶたになるのは、東アジア人で約2万年前に生まれた新モンゴロイドの遺伝子を受け継いだ約7億人も存在しないと考えられます。人類に10%しか存在しない遺伝子変異なのです。言って見れば先天性異常なので、自然界には希有な存在であり、機能的障害が顕著です。ですからこの様な形態は治して、自然状態に改良するのが、人間社会での正しい行動だと思います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA術直前

OLYMPUS DIGITAL CAMERA術直後

OLYMPUS DIGITAL CAMERA1種間後

1週間の経過を掲載しましたが、まだ出来上がりではありません。でも少なくとも、いい感じになるであろう予想が立ちます。私達は切開法の経験が豊富ですから、経過が画像として頭の中に入っています。

今回の画像で、ギョロッと目を開いている写真が何故撮られたのかは判りませんが、腫れが取れて来て、力が入り易くなったのでしょう。とは言え、術前の前頭筋に力が入って、とぼけたような寝ぼけたような不自然な表情と比べると、顕著な改善が見られます。術直後は、局所麻酔が切れていないため、前頭筋も収縮しないため睨む様な写真になってしまいます。比較対象には出来ません。今回の1週間後の画像では、適度に目を開いて貰えばよかったのですが、「開いて下さい。」と声をかけたら、ついつい、前頭筋に力が入ってしまったのでしょう。でもそれは、半ば意識的であるなら自然な行為です。写真を撮られる際に、目の開きをオーバーにする事はよくあります。作為的な表情ですが、表情と考えれば自然な行動です。

よく、「自然に!」と患者さんが求めますが、この様な観点からすると一重まぶたで蒙古襞が強いのは、むしろ異常で不自然です。しかも機能的には眼瞼下垂を伴っているため、治すべき形態です。また、前頭筋を常時収縮して、眉毛を吊り上げて目を開いているのは自然な人類の行動ではなく、病理的状態です。開瞼力が不足するのを前頭筋で補っているのです。

何が自然でしょうか?。異常な形態機能は不自然です。正常な形態機能に改良するのは、自然に戻す行為です。残念ながら、東アジア人は先天性異常を伴う人が多く、形態が問題なのではなく、その結果としての機能障害が問題なのです。

まぶたの機能とは何か?。第一にまぶたは眼球を守る機能=飛来物を避ける。涙を眼球に塗る。乾燥を防ぐ。寝ている間の乾燥を防ぐ。寝ている間まぶしくない様にするなど等多々あります。もう一つのの機能、は瞼を開いて眼球を外界に交通させて、視情報を取り入れる。そのためには、眼球運動に伴い、上から下まで瞼の可動域を得る必要があります。

こうして見ると、瞼の機能は閉じる事にウェイトがある様に見えます。しかし、それだけではありません。人間の目の窓は横に広く、しかも前に向いているため、両眼視での遠近感を感じられます。視情報の量が動物の中でも格段に豊富なのです。細かい近くのものから遠くまで見えるからです。人間は二足歩行なので、視情報を取り入れ易く、視情報が多い方が生存に寄与しているのです。さらに文明化に従い、視情報の中で文字情報の割合が増えてきます。学校で勉強したり、プレゼンを観察したり、パソコンを使う際にも上方視が必要です。ところが、開瞼機能に不足があると、上方からの視情報が不足となります。顔を上向ければ見えますが、今度は頸椎に負担がかかり肢体の機能を損ねる事になります。

話しが行ったり来たりしますが、閉瞼機能は上記の様に防衛機能です。殴られそうな時に、弱っピイな人は瞬目します。目を細めるのは防御反応です。約2万年前、北東アジアは寒冷乾燥地でした。吹雪と砂の嵐のその地では、目を細めていたほうが安全ですから、瞼の開きが小さい遺伝子変異の者達の方が生存率が高かったのです。つまり一重瞼、蒙古襞、眼瞼下垂症の遺伝子を持つ者の方が生存率が高いため、その遺伝子を持つ者が蔓延ったのです。彼等は再び南下して、東アジア全体にこの遺伝子を蔓延させました。中国の北方から、朝鮮半島、そして、日本に上陸しました。朝鮮人と朝廷が典型ですよね。

閉瞼機能が強いのは、上記の様に防御反応です。開瞼機能は、視情報の増加をもたらします。社会的戦闘能力を向上させます。仕事でも、スポーツでも、知的生活にも寄与します。そう言えば、日本の政治家はみんな目が細い。ああ、だから知的能力は・・。これ以上言うと捕まるから止めておきます。残念な国民性です。

それより、本症例の出来上がりが楽しみです。次週以降お楽しみに。