丸顔というよりは目が離れている人は面長でないので可愛い!。というよりは子供っぽいのです。顔は生下時から、成長に伴い長くなりますが、標準的には特に下の方が倍率が高いのです。子供の方が下顔面が短くおでこが広いのです。だから、顔が長くない方が子供っぽく見え可愛いのでしょう。ところが下顔面が長くないのに(=面長でない。)、上口唇特に白唇が長いとバランスが取れていない訳です。典型的にここの改良が効を奏する症例ですね。
症例は20歳女性。人中部白唇長19mm。上顔面62㎜:中顔面62㎜:下顔面65㎜で比率的に下顔面がやや長い。上白唇が内反している。赤唇が薄い。外反C-カールが欲しい。眼瞼に特徴があり内眼角間(平均値34㎜)41㎜と目の間が離れているが、角膜中心間(平均値60㎜)72㎜と眼球が解離しているからで、眼裂横径は30㎜だから、目が小さくなくて蒙古襞も拘縮している。つまり中顔面の横幅があるタイプです。契約上中顔面から下顔面だけの画像提示となりますから判らないかも知れませんが、丸顔というよりは五角形顔なので、やはり上白唇だけが上下に長いのが目立つ症例です。白唇部5㎜短縮の適応です。頤は短く細いので口が小さいのは比率的には目立たないが、内眼角間41㎜:鼻翼幅38㎜:口唇幅42㎜では黄金比率の5:8から乖離しているためで口角は45度方向に7mm挙上して5㎜横に5㎜上に挙げたい。
バランスを取りたい症例です。画像で判ります。先ずは正面像。
上左が術前、上右が術直後。鼻が広がっているので口唇との比率は変わっていない様に見えます。下に近接画像。
上左から術前、デザイン後、術直後です。デザイン画に書かれた三角形の皮膚皮下脂肪をせつじょし、口角部の赤唇を深部の口輪筋を吊り上げて縫合しました。白唇は短縮しているだけでなく、赤唇が露出して厚くなりました。
上左から、術前の右側面、左斜位。術直後の右側面、左斜位。まだ腫脹で外反C−カールが診られません。鼻は引き下げられています。
術直後までの画像ではいくつかの形態的機能的な問題が診られます。鼻が横に、下に引っ張られています。口は閉じません。腫脹で上白唇はボテッとしています。内出血は見られませんが術後48時間までは起き得ます。ただし形態的にはすっきりしたのは間違いないでしょう!。
次回術後1週間で抜糸する頃には如何でしょう?。通常のコースなら腫脹がピーク時(48時間がピークなのは生体の常です。)50%程度に軽減し、鼻の位置も半分程戻り、口がちゃんと閉じている症例もあったり、少なくとも力を入れたら閉じます。形態的にもかなり見えて来ます。
さて、術後1週間で抜糸した直後の画像を載せます。
いつもながら抜糸直後は創を傷めてしますので、発赤が強くなります。でも腫脹は予定通りにピーク時の50%まで軽減しました。内出血は術後48時間までに`顕在化`しますから、術直後には見えませんでしたが1週間では見えます。一度出て来た内出血は吸収まで2週間かかります。そのメカニズムは確定しています。
機能的には術後1週間では完全回復への途上です。期間に2〜4週間とばらつきがありますが、必ず治ります。口は閉じますし、鼻の位置も元に戻ります。創跡が目立たなくなるのには1〜3か月を要します。これまでの症例を見れば証明されています。
次週以降が楽しみです!可愛くなる事が間違いない症例です。
上の画像は術後2週間。まだ傷跡が目立たなくなってきませんが、隠しています。 可愛い、明るい口紅を引いて口角の赤唇縁の赤い線を隠して、カバーメイクで白唇の傷跡を隠しています。まだ若干の凹凸があるために見えてしまいますが、時間と共に平らになります。
それにしても可愛い口元じゃないですか?。丸顔に小さくても前突した赤唇。頤とのバランスも合っている。キュンと笑顔の様な口唇のカーブ。契約上全顔の画像は載せられないのですが、縦横の比率がバランスが取れました。可愛い人なのに、もたついていた下顔面がすっきりしてメイクが映えます。明るい口紅で前突させても、わざとらしくないです。
今後の傷跡の経過が重要です。運動はかなり正常化していますが、次回はもっと表情が自然になります。楽しみです!。
そして待ちに待った術後3ヶ月で診ました。術後の問題が生じたので、ログを変えて書き直して経過を診て行きましょう。
一部の傷跡が拡がりました。
四方向で診ても鼻翼基部の下の傷跡が拡がり、肥厚性瘢痕を呈しています。肥厚性瘢痕とは、私は別名ケロイドもどきと呼んでいますが、創跡の線が幅が出て、赤く膨隆する状態です。手術跡の傷跡に出来た場合にはいつかは、赤さと膨らみは消失します。そこが真性ケロイドとの差異です。でも、成熟した肥厚性瘢痕は白くつるっとします。平らならメイクで隠せます。
赤くなく、平らになるのには、手術からの日時から逆算して現在の程度から予想します。今回の症例ではおおよそ6か月掛かりそうです。そこで早く成熟させる為にステロイドの局所注射が適応します。ところが肥厚性瘢痕は硬いコラーゲンの塊ですから、注射が浸潤しにくく、しかも患者さんも注射手の私の手指も痛い。可愛い患者さんで許してくれましたがご免なさい。一回で効果が足りなければ2週間後に追加出来ます。2回目は1回目の効果で軟らかくなっている筈ですからずっと楽です。
その様な訳で、創跡の一部に肥厚性瘢痕を生じました。幅も出来ました。ただし後戻りは僅かです。一年に約150例は施行していますが、今年一年間で3例目です。他の症例では広がる要因がありました。本症例では不明です。とにかく肥厚性瘢痕を成熟させて目立たなく隠せる様にしましょうと申し出たら、患者さんは同意されました。いずれにしても2週間後に診ましょう。その後のフォローアップも欠かしませんよ!。もちろんブログ上にも、読者の皆さんの参考の為にも正直に提示していきます。患者さんには真摯に診療して行きます。
医療法を遵守した情報を詳しくお知らせするために、症例写真・ブログに関しましても随時追加修正を行っていきます。症例写真の条件を一定とし、効果だけでなく、料金・生じうるリスクや副作用も記載していきます。ブログにも随時表現や補足の説明を付け加えていきます。
施術のリスク・副作用について
・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。
6月から費用の説明も加えなければなりません。上口唇短縮術は28万円+消費税。口角挙上術は25万円 +消費税。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。