何か可愛い女子。
症例は28歳女性。3年前他院で眉下切開とその際にROOF切除。鼻は有名な形成外科医で出来上がっている。何かと可愛らしさを作り上げてきた。 眼瞼は手を付けていない。狭い二重で眼瞼下垂傾向。蒙古襞の拘縮が目立ち眼裂横径も小さい。でも契約上眼瞼は載せません。
白唇長(鼻柱基部〜Cupid’s bow,弓の底)18mmと丸顔なのに長い。上顔面(生え際〜眉下)55㎜:中顔面(眉下〜鼻下)65㎜:下顔面(鼻下〜頤尖)61㎜で丸顔。上口唇(白唇+赤唇)25㎜:下口唇(赤唇〜頤尖)36㎜と、黄金比率の5:8を当てると見た目どおり上が長い。E-ライン(鼻尖口唇頤尖を結ぶ線)は直線上。人中は明瞭だが画像の様に弓が緩い。結節も無いに等しい。白唇に外反C-カールが無い。
白唇を4mm切除の適応。口輪筋を折り畳んでC-カール作製。人中部を1.5mmずつ寄せて人中の深さと弓のカーブと赤唇中央の膨らみ=口唇結節を強調する術式を使います。
顔面部品の横比率は内眼角間33㎜:鼻翼幅35㎜:口唇幅50㎜で黄金比率を適用して、口角挙上術は口唇幅を53mm目標として計算上30度方向に4mm挙げることとした。
各方向の術前術直後の画像を視ていきます。
正面像では白唇の短縮だけでなく赤唇の形態も可愛く出来ました。
近接画像でデザインは予定通りです。
斜位像の術前、術直後。側面像の術前、術直後でも見事な形態です。
手術翌日拝見した際は通常の経過でしたが、術後48時間で内出血が拡がりました。
下に術後1週間での抜糸直後の画像。
内出血は黄色くなりました。腫脹は軽快中で血行早い。形態が見えて来ました。
すっきり感は得られ、可愛く登場しました。既に口は閉じていますし、C−カールも可愛い。赤唇の前突も可愛い。
本症例は丸顔で、可愛い患者さんです。キャラクターーが明るく手術中も怖がらずにいるので、スムースに出来ました。でもこれまでの手術経過で、腫れや内出血が起き易かったと教えてくれました。その様な身体機能の人は居ます。その通りの経過になり私は心配しましたが、患者さんはいつもの事だと観念しています。眼瞼の場合眼窩内出血は重大な合併症ですから先ずその点を診ると、問題はなかったのでホッとしましたが、内出血は黄色く目立ちます。さらに術後1週間での腫脹の程度はこれまでの症例と比較してみると平均より少し早いくらいです。これもキャラクターの為せる業でしょう。
術後1週間まででは、機能回復の程度は見せられません。良く訊かれる点を四つ。
Q:口は閉じますか?。A:当初は上口唇の口輪筋が働かないのです。筋肉処理とは口輪筋の縫合ですが、それだけのダメージで弱まり、回復には数週間罹ります。術後早期には下口唇を挙げて閉じるか、開きっぱなしでいます。下口唇を挙げると梅干しになる人が居ます。開きっぱなしで就寝すると朝カピカピになるそうです。仕方なくマスクして寝ている人もいました。でも必ず、数週間の内に上口唇の口輪筋が働いて不随意に閉じていきます。決して後戻りするから閉じられる様になるのではありません。
Q:鼻の位置は?。A:鼻翼は横に引っ張られます。下にも引っ張られます。鼻翼を内側に寄せるのは口輪筋の作用で、筋力の回復に従ってトーヌスが働き不随意に収縮して、平均1か月長い人でも3か月以内に元の位置に復します。鼻翼を挙げるのは上唇鼻翼挙筋です。私達形成外科医は顔面骨骨折の手術の際によく見ますが、弱い筋肉なので回復に時間がかかります。平均2か月以上です。
Q:後戻りはしますか?。A:真皮縫合を「丁寧に、密に、隙間なくします。」これは形成外科医の特殊技能ですが、口周りの手術をする形成外科医出身の美容外科医は本邦に3名しかしません。私の症例で創跡が拡がって後戻りした人は皆無です。ブログを視て下さい。
Q:富士山型の唇は嫌です。A:人中部だけを切除すると富士山型になります。過日他院での結果を診ました。私の様に鼻翼基部まで同じ幅切除すれば起きませんが、その為に鼻翼を廻る切開線が長くなります。創を丁寧に縫合出来ない非形成外科医が人中部だけ切除してしまい富士山型を造ります。止めて下さい。また口角挙上術を併用しなければ富士山型になるかは症例によります。概ね半分の症例は必要です。術前のシミュレーションで判ります。
機能回復には日数を要しますが、治ります。たぶん本邦最多の症例数を誇る私が言うのですから間違いないでしょ?。でも蓄積した技術と知識があるから皆さんが来院されるのです。さらに言うならば、時間を掛けて丁寧に診察し、手術をさせてもらえる環境にあるから出来る事なのです。C.M.を沢山しているチェーン店は売り上げの半分広告費に費やしているから、手術時間を半分にして2倍の手術をしなければ元が取れないのです。知り合いの医師に聴いたら、真皮縫合等2針しかしないと言っていました。当然創跡は拡がって後戻りしますよ!。
術後1か月で拝見しました。
可愛いッたらありゃしない。
術後3ヶ月で来院されました。
本症例に於いては、今回でブログ掲載を終了にしようかと思っていたので、傷跡をの程度を見てもおうと、メイクしたままとメイクを落として撮らせてもらいました。上左図はメイクで創跡を隠しています。見えません。上右図はメイクを落としてもらい撮りました。昨年の法律改正で、インターネット上の画像は、術前と術後の画像を同条件で載ないといけません。わざわざ落としてもらいました。まだ創跡の線は赤いです⤵️。そうです。創跡はメイクを落とす際に擦ると赤くなります。何年か経て日常は赤さが目立たなくなっても、飲酒や運動等で赤くなる事があります。すぐに引きますが、やはり隠せない事もあるそうです。
私の手術後は創跡が一番目立たないと言われていますが、それは創跡の幅がないからです。幅がないから後戻りもゼロに等しいだけです。最近は患者の皆さんが詳しいので、術前だけでなく術後3か月まで計測していますが、5㎜以下の切除では後戻りゼロが95%以上、0.5㎜〜1㎜が5%程度です。6㎜以上でも後戻りは1㎜以下です。
でも赤い線は時に見られます。本症例は若干の凹凸が診られますが、この点はこれから対処する必要があるかも知れません。今回は術後3ヶ月で拝見して、先ず内服薬で、落ち着かせる事になりました。1か月内服して拝見したいと思います。わーい!。可愛く出来た本症例の患者さんをもう一度診られます。眼瞼も可愛くできていますよ!。
当院では、2018年6月に厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しホームページの修正を行っています。
施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。
6月から費用の説明も加えなければなりません。上口唇短縮術は28万円+消費税。口角挙上術は25万円 +消費税。局所のブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。