フェイスリフト手術は読んで字の如くなら、顔を挙げる手術ですが、顔を持ち上げても綺麗にならない訳です。頭蓋骨は加齢しても基本的に変わりませんが、それよりひょうっそうの軟部組織は緩み下垂するから加齢顔貌を呈するのであって、ならばどこをどう挙げるかは多岐に亘ります。
まず切開の長さと位置は多様です。切開線は通常挙げたい部位の斜め上、よく患者さんが指で引き上げる真似をしますが、そこです。長さは上はおでこや頭皮内から、こめかみ生え際やこめかみ頭皮内、耳を半周回って、耳の後ろから生え際まで切れます。全部ならフルフェイスリフトですが、8時間以上要しますから当院では不可です。私は上中下に分けてもらいます。
剥離層も多種です。皮下、SMAS (筋層)下、骨膜下までありますが、SMAS下には顔面神経
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カテゴリー別アーカイブ: 広範囲剥離
広範囲皮下剥離を旨としたリフト手術は部位ごとにしましょう。今回はこめかみリフト。遠方からでも次に進みます。
先日に日本美容外科学会,JSASがありました。我が国には同名の日本美容外科学会が二つあります。一方の形成外科医が作ったのがJSAPSで、もう一方は非形成外科医が作ったJSASです。JSASはビジネス系でチェーン店やその出身者がほとんどで最近では美容皮膚科医も参入しています。JSAPSは大学病院等で、最低でも6年間は形成外科を研修してからでないと正会員になれないので、学門的です。最近は二股の医師が増えましたが、数年前までは一方しか入れませんでした。私の父はJSAS側でしたが、JSAPSと二股でした。私は大学で研修しながら当初からJSAPSに入会し、10年目にはJSASにも入会しました。
ビジネス系なら、患者(彼らは客、またはクライアントと呼ぶ)を増やすために、やはり”切らない”痛くない”
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広範囲剥離ジョウルリフト,Jowl Liftは効果的で持続します。2022年最後の手術です。
昨年12月中は手術三昧で、大きな手術が多く当然モニター希望の症例も多いのでしたが、新たな版を描きませんでした。正直忙しかったからではありますが、実はもう二つ、ブログを書くアプリが更新されて使えなくなったのと、いつも大阪院で使っているPCが壊れたというか古くなって、ブログアプリが動かなくなったので書けなかったのです。やっとMacを買い変えて、ソフトの使い方も専門家に教えてもらって、今年の入ってやっと、順次ブログを書き始めました。ということは本当にブログは私が書き連ねているからこうなったのです。その証拠です。文章も面白いと言ってくださる方がいらっしゃいますが、本年初頭の何回かは前振りを割愛します。ではこの文を前振りにします。それでは書き始めます。今年も始まります。
さらに言い訳を書き加えま
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