昨日までの3日間にわたって、2つある日本美容外科学会のうちのJSAPSが開催されていました。所謂形成外科系の美容外科医の学会です。もう一つは非形成外科系の学会JSASです。
私は元来美容整形医(非形成外科医)の子ですが、大学卒業後は形成外科に入局しました。このあたりのいきさつは、ブログの歴史話のテーマで延々書いて来ています。とにかく私は、両方の学会に所属しています。
JSAPSの方が、やはりアカデミックです。学界とは、あくまでも現在の医学水準をコンセンサスとする目的と、世界的な医学的知識を取り入れて新しい診療法を学んでいく場ですから、日々勉強を続けてこないと理解出来ません。少なくとも、毎年の学会と年4回の学術集会に出席していないと遅れてしまいます。
二点気になることがありま
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カテゴリー別アーカイブ: 日本美容外科学会(JSAS)専門医
子供っぽい目元を大人っぽい眼に。黒目整形=眼瞼下垂手術埋没法と、目頭切開Z-形成術法=蒙古襞の拘縮解除術:4週間でキレイ。
今回の症例は、解り易い題名の割になかなか結果が見えない症例です。
上左図から時計回りに、術前、術直後、術後2週間、術後4週間です。
術前と術後の変化は明瞭です。題名にありますが、目が離れている(球が離れているだけでなく、窓が離れている。)のは、蒙古襞が残存しているからです。一重まぶたのため、眼瞼下垂症状を呈している(開眼時に前頭筋が収縮し、眉毛が挙がっている)から、眠そうな顔つき。
以上の術前の状態を手術で改善したら、形態的に良くなるだけでなく、目の窓が大きくなれば、視界が広がり、機能的改善が得られる筈なのは、私達にとっては分かり切ったことです。
手術は、切開法による眼瞼挙筋前転術と二重瞼形成による皮膚性眼瞼下垂の改良術。蒙古襞による内眼角拘縮の解除=切除を伴
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加齢性のまぶたのたるみはもったいない。黒目整形で治して、明るい日々!:4週間で明るい!
この症例は、解りにくくて解りやすいと思います。加齢性の眼瞼下垂症は生来の形態機能の個体差(つまり先天性眼瞼下垂症の程度)が反映するといういい症例です。
53歳で来院された患者さんを黒目整形で改善した症例です。下左図術前と下右図術後4週間を比較してみましょう。
何か違いが、見られます。術前の画像では、レンズを見つめてもらったので、前頭筋には力を入れないでいます。上瞼縁と黒目(角膜中心)の垂直距離に注目して下さい。洋語ではMRD: Margin Reflex distance と言います。計測すると2,5㎜となります。術後の画像では、MRD が3㎜と正常化しています。
これが、黒目整形です。黒目は角膜部です。何故角膜部が黒いのかというと、角膜は眼球を覆っている表面の中で
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美容医療の神髄21-歴史的経緯第21話- ”口頭伝承話”その21
入局してすぐに、いきなり講師の先輩医師にこう教えられて、私は道を間違ったかと思いました。「美容外科の患者はおかしい人が多い。精神的にだ。」「そもそも、美容整形は邪道だ。」
美容外科の申し子で、形成外科に入局したのは将来美容外科をするためであろう私に対して、いきなりこんな罵詈雑言を浴びせたのでした。いや別に私に向かっていったのではないかも知れませんが、非形成外科医で美容整形上がりの美容外科医の子である私のスタンスを、形成外科側に引き入れる目論見でもあったのでしょうか?、それとも単に美容外科を知らないだけなのか?、嫌いなだけなのか?。いずれにしても、美容外科を貶める説でした。私は形成外科に入局してすぐ、場違いな雰囲気を感じました。
でも逆でした。これは自分たちが美容外科をできない。患
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美容医療の神髄20-歴史的経緯第20話- ”口頭伝承話”その20
卒業時に入局のために面接を受けるのは当然ですが、私は当然の様に受けました。ここからは自分史でもありますが、形成外科・美容外科の世界に身を置くことになる訳ですし、元祖美容整形屋の父とは、軋轢を生じながら、共に美容外科の世界を生きていくことになるのです。
新しく社会に出るスタート時には、誰でもそうでしょうが、不安と期待に染まっている筈です。面接の内容はもちろん覚えていませんが、同期で受けた4人は合格しました。当時は大学病院に入職して研修医になるには、定員等は無かったようです。その2年前には8人入局しましたし4年後は11人入局しました。北里大学形成外科は、全国的でも有数で症例数も多く、一部美容外科も診療していたし、関連病院が多いために働き所が多く人気だったのです。
いよいよ昭和62年6
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