昨年12月中は手術三昧で、大きな手術が多く当然モニター希望の症例も多かったのですが、新たな版を描きませんでした。正直忙しかったからではありますが、実はもう二つ、ブログを書くアプリが更新されて使えなくなったのと、いつも大阪のクリニックで使っているPCが壊れたというか、古くなって動きが落ちたので書けなかったのです。やっとMacを買い換えて、ソフトの使い方も専門家に教えてもらって、今年に入ってやっと、順次ブログを書き始めました。ところで本当にブログは私が書き連ねているからこうなったのです。その証拠です。文章も面白いと言ってくださる方がいらっしゃいます。でも本年の何回かは前振りを割愛します。アッ、この文を前振りにします。それでは初まり始まりです。
一言添えます。年末はダウンタイムを過ごせる場合
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カテゴリー別アーカイブ: 美容医学博士
こめかみリフトで顔の前に張り。重心を挙げましょう。目元もはっきり!
フェイスリフト手術は読んで字の如くなら、顔を挙げる手術ですが、顔を持ち上げても綺麗にならない訳です。頭蓋骨は加齢しても基本的に変わりませんが、それよりひょうっそうの軟部組織は緩み下垂するから加齢顔貌を呈するのであって、ならばどこをどう挙げるかは多岐に亘ります。
まず切開の長さと位置は多様です。切開線は通常挙げたい部位の斜め上、よく患者さんが指で引き上げる真似をしますが、そこです。長さは上はおでこや頭皮内から、こめかみ生え際やこめかみ頭皮内、耳を半周回って、耳の後ろから生え際まで切れます。全部ならフルフェイスリフトですが、8時間以上要しますから当院では不可です。私は上中下に分けてもらいます。
剥離層も多種です。皮下、SMAS (筋層)下、骨膜下までありますが、SMAS下には顔面神経
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前額部リフトは見事な結果でしたから、今度は下顔面も挙げたくなります。Jowlは弛んでいないのですが、挙げます。
今回の手術は最近ではいつものヤツ、広範囲剥離Jowl Liftですが、目的としては特別な効果を求めます。毎回書いてきましたが、Jowlを無くすには広範囲剥離リフトが最適です。下顎縁のカーブが動物の様に垂れて(日本ではブルドッグ状と呼びます)、カーブ(日本では逆卵型を理想とします)を損ねるのを治したいのです。SMAS法では挙がらず持続性が無い。また靭帯法は最高度な技術と手間と時間(最低8時間)を要するから、超高額(最低500万円)です。時間も要するからアスリートに匹敵する体力を要します。その様な訳で、受ける人も限られ、我が国では受け皿としては靭帯法を定番としている医師は、一人しか居ません。彼でも月に二例が限度だそうです。逆に言えばそれだけでも経営出来るほど高額です。
ところが今回はJow
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前額部リフトは目的が多岐に亘り、挙げる層も様々です。眼瞼にも影響を求めたいので、切らない眼瞼下垂手術の併用でさらに効果的です。
フェイスリフトは読んで字の如く、顔を挙げる事ですが、頭蓋骨ごと挙げるわけではありません。顔に限らず体表面は、表面から皮膚、皮下脂肪、筋層、骨格の順に層を追って考えましょう。頭蓋骨は、歯の植わる歯槽骨以外は萎縮しませんし減りませんから、それより外側の層が弛みます。加齢で筋は弛緩して伸びます。弛みます。さらに加齢で外の皮膚も弛緩し伸展します。皮下脂肪層は皮膚の弛緩に伴って伸展し疎になる場合と、たるんだ部位に溜まって凸凹になる場合があります。いずれにしても皮膚皮下脂肪層か筋の弛緩と伸展に対応したら、若さを取り戻せます。
今度は顔面を上中下に分けて考えます。下顔面はJowl を引き上げたいのですが、これまでのブログにある様に耳前後からの切開からの広範囲剥離で効果を得られ、持続性も5年以上10年
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いよいよ上口唇短縮術をさせてもらいます。待ってました。
上口唇短縮術は私の救世主です。欧米では約20年前に学会発表されて、論文も手許にあったのですが、日本ではやはり遅れて約10年ほど前からよく行われる手術となったのです。当初は患者さんも二の足を踏んでいました。顔の前に傷跡が着くので怖がるのです。
美容外科で定式として、顔面の前面の見える線を切開する手術は、眉下と上口唇だけです。他には例えば、リフト手術は顔の横で耳の前の線は折れ返り線ですから目立ちません。前額リフトは生え際で目立ちません。鼻柱を切ってもW切開なら消えますし、対面では見えません。口角挙上術の傷跡は赤唇縁で見えません。上眼瞼の切開線は重瞼線ですから目を開いている間は見えませんし、アイメイクで隠せます。下眼瞼の切開線はまつ毛の根本で見えません。
眉下切開と上口唇短縮術の切開線
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