口周りの手術は周囲とのバランスが重視されます。本症例は判りやすい例です。
口とは唇の間の腔ですね。唇の後ろには歯牙が有り、歯牙は歯槽骨に植わっていて、骨は歯齦に包まれています。一般人は唇を赤い部分だけだと思っている人が大多数でしょうが、赤い唇は赤唇部、その上下=上は鼻の下まで、下は頤までを白唇部と称します。欧米の言語では一般用語です。White lip & Vermilionです。そして赤唇や白唇前後の傾斜に個体差があり、縦の比率や顔の他の部品や横幅との比率が重要です。
口の上は鼻です。口の下は頤です。
顔面の縦の比率は、上は生え際から眉下まで、中は眉下から鼻下、下は鼻下から頤尖までを比較します。白人では60㎜と同値が理想的ですが、アジア人の多くは上顔面は短い=頭が
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カテゴリー別アーカイブ: 医学
黒目整形非切開法はこんなことも出来る。素晴らしい技なんです。
黒目整形は、黒目(角膜)を大きくする手術ではありませんが、角膜の露出を増やします。つまり開瞼力を強化します。開眼時は眼瞼挙筋の収縮が起きますが、不随意的です。覚醒して行動している間には、目を開いていたい意志は働いていますが、力を入れている自覚はないでしょう。本当は眠くても、やらなければならないことがあるから目を開いていようとするなら、その時は随意的な行動ですが、目を開く為に眼瞼挙筋を収縮させているつもりはない訳です。
収縮の程度、つまり目を開いた時の大きさは、不随意に(自律神経系の働き)に調節されていて、しかも挙筋の筋力は先天的に個体差があり、また筋力が瞼縁に伝達されるかどうかの構造にも後天的に個体差があります。
また瞼縁が挙がっていても、皮膚が一重瞼や加齢による弛み(皮膚伸展)
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やはり長い白唇は切除術が適切!、そして口角は上手に挙げましょう!
口周りの手術は、数年来大流行りです。本ブログに提示する症例が多発しています。私は白唇部での口唇短縮術と口角挙上術を組み合わせる手術を多数提示しています。費用面からブログ提示のモニター承諾を希望される症例が多いので、約半数以上は提示しています。実は本症例の患者さんは当院をお気に入りで、これまでいくつかの治療を受けてきました。でもこの私の書いている院長ブログもご覧いただいていて、口唇の手術は任せたいと希望されました。嬉しいかぎりです。そうなれば、術前診察での検討の為に、念入りに計測して、よく視診して、デザインプランを頭に入れておかなければなりません。難しくも楽しい診療です。
症例は38歳、女性。口周りはこれまでに鼻翼の外側切除術を他院で受けている。口角も他院で引き上げ済だが、創跡が見える。
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口周りの手術を外鼻から入りました。口唇手術を始めます。
昨年素敵な女性が来院しました。美くしい女性が最終兵器としての口周りの治療を希望されました。この部位の治療が評判だからで、美容外科医冥利に尽きます。美容医療の対象は美人です。人は外面的にはそれぞれでも、内面的な美人が外面をより向上することで好結果をもたらすのです。内面美人とは、美しさに誇りを持って、より向上したい心です。美人度は内面と外面の調和だと考えてきました。ですから口周りの手術は計測から入り、比率を見ながら診察する必要があります。まずは症例をもながら説明します。
症例は37歳、女性。細面(ほそおもて)の患者さん。顔面輪郭は卵型で理想的ですが、上中下の比率は上顔面(生え際~眉の下)70㎜:中顔面(眉下~鼻下)60㎜:下顔面(鼻下~頤尖)65㎜です。中下のバランスが不満。中1/3が短い
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上口唇(白唇部)短縮術と、口角挙上術と、鼻翼縮小術は、新たに工夫して経過良好。
口周りの手術は最終兵器だと書いてきましたが、そうならない症例もあります。他院での治療に不備や不足を感じて、再手術や追加手術を受けようと悩む患者さんが、少なからずいらっしゃいます。本症例が何を治したいのか画像を見ながら説明していき、術前と術直後から経過を診ていきましょう。
症例は31歳、女性。本年5月に初診。鼻の下が長いと訴え、当方を受診。既に他院で、鼻翼を内側で切除して3mm縮小されている。不足例です。口角は下がっていない。半年後に再来し、診察して手術プランを立てました。やはり白唇は5mm切除、口角は45度7×7mm。鼻翼は更に小さくしたいし、創跡が連続出来るから同時手術は可能です。内眼角間に合わせて37mmを32mmにするため、内側を幅2mm切除して鼻孔底を糸を通し引き寄せる事とした
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