カテゴリー別アーカイブ: 目の整形

2024 . 7 . 26

男性でも目力を付ける為には、Zー形成法に限る目頭切開。蒙古襞の切除ではなく拘縮解除が目的です。

昨今SNSが患者さんにとっても、医療者にとっても有用です。画像を提示出来るからです。私はこの様にブログを多用してきました。それにブログでは多くの文章を書き加えられます。それも医学的な”学術”的な”知識”です。美容形成外科は医学です。ですから、読者の皆さんが読んで下さると、予め正しい知識を知って来院されるから、さらに有用です。そして私はブログに、画像を経時的に追って載せています。もちろん改竄はしませんし、撮影条件も出来るだけ一致させていますから、信用されてます。たまに合併症を起こしても、すっ飛ばさないで載せて、処置後の改善も載せるから、患者さんから逆に「その場合でも治せるなら安心ですね?!。」と云われたこともあります。 ところで日本美容外科学会,JSAPSで定説となっている説が”学問的知
▼続きを読む
2024 . 7 . 12

ギューっと目を閉じたら浅くなった二重瞼。前回の切らない眼瞼下垂手術の効果=目の開きは保たれていますからMT法で可能です。

人間は類人猿から枝分かれしたのですが、現世の人間はホモサピエンスという種類で、特徴的な構造を作る基本的な遺伝子は皆同じです。ちなみにチンパンジーとホモサピエンスは、1%も違いません。でも遺伝子は一定のインターバルで突然変異します。交配もします。だから基本的な構造は同じでも、個人的な形態と機能は皆微妙に違います。 これまで何度か触れてきた話題です。類人猿の時代から、いやその前に枝分かれした哺乳類も多くは二重瞼でした。哺乳類が進化するに従って視機能が高まったのは、生存に優位だからです。少なくともホモサピエンスがアフリカで発生した際は、皆二重瞼だったと考えられています。二重瞼は視界が広い分、視機能の利用に有利です。 約2万年前は最終氷河期で、北東アジアは極寒で、しかも砂漠化していたので
▼続きを読む
2024 . 7 . 8

目頭切開は蒙古襞の拘縮解除が目的です。切除してはいけません。Z-形成法に限ります。二重瞼者に合わせて変える方法

目頭切開術は美容整形屋(昭和53年までは美容外科という標榜科目はなく、美容医療の医療機関は適当な科目名を名乗っていました)の定番でした。外人顔を造るためです。先の大戦後GIにモテるために流行り、その後の高度成長期には芸能人もこぞって受けました。でも蒙古襞を”切除”する原始的な手術法でしたから、虫みたいな変な目元になりました。父が手術した患者さんのうち何人かは、今でも診ていますが、バレバレで格好も良くないかも・・。 蒙古襞は読んで字の如く、東アジア人に特徴的な変異です。2万年前のシベリアでは極寒で、モンゴルは砂漠化して砂が飛ぶから、目が大きく開く人は絶えていきました。結果的にまぶたが一重瞼で目の窓が小さくて、機能的には先天性前葉性眼瞼下垂症の人が生き延びました。つまりこれらの変異は、寒冷
▼続きを読む
2024 . 6 . 7

一重瞼という先天性前葉性眼瞼下垂症患者さんは、遺伝子が同座ですから、蒙古襞の拘縮を伴います。

眼瞼下垂症手術は切らない手術では自費診療ですが、切開法では保険診療です。もちろん適切に診療されて、厳密な診断に基づく場合に限られます。ところで眼瞼下垂症は、私も毎回書いて来た様に、概ね四つのカテゴリーに分けます。先天性と後天性。前葉性と後葉性です。その中で先天性前葉性眼瞼下垂症、つまり遺伝的な一重瞼や、その上眼瞼挙筋の筋力低下を伴う先天性後葉性眼瞼下垂症を伴う場合でも、蒙古襞は被さり拘縮していることが、ほぼ必発です。 題名に書いた通り、一重瞼の遺伝子は蒙古襞の拘縮を起こす遺伝子と同座と考えられています。同座とは同じDNAが決めるということです。なぜかと言えば、目的があるからです。2万年前にモンゴル地方は最終氷河期でした。そこでは目がぱっちり開いている人は凍ってしまい見えないから、自然淘
▼続きを読む
2024 . 5 . 30

眼瞼下垂症は手術法を間違えないで下さいな。今回左側は短縮縫合法で、右側は前葉切除法と使い分けました。

昨今、眼瞼下垂を手術する美容医療の医師が増えています。SNS上で話題ですから、チェーン店系の非形成外科医も手を出してしまいます。また、眼科が担当すると考え違いしている患者さんも、たまにいらっしゃいます。何故違うのかと言えば、確かに眼科は眼球周囲を取り扱いますが、目的は視機能を診療する分野ですから、多くの眼科医は形態に留意するべきである、眼瞼を取り扱うのは得意としません。ただしそのような意味では、眼瞼は機能と形態の両面を留意しなければなりません。形成外科医は機能と形態のバランスを考えて治療する科目ですから、確かに合致します。したがって形成外科を学ばないで、医師となって直ぐに就職するチェーン店系美容外科の医師達は、機能面を学べないので、手術を担当するべきでなかったのかもしれません。 という
▼続きを読む