今回、切開法の眼瞼症手術と目頭切開を併施した2症例の中期的経過写真が出揃ったので画像提示しつつ、この手術について論じてみたいと思います。
症例1:実は肥満者で、まぶたにも脂肪が多い生来の一重瞼。眼裂縦径が6.5㎜。挙筋滑動距離は12㎜と正常範囲です。眼裂横径が24㎜、内眼角間距離が39㎜。蒙古襞の拘縮が強く、まるで水かきの様な突っ張りを呈しています。ご覧いただける様に鼻根部が低い鞍鼻でもあります。術前の画像から提示します。眉の位置にも注目を。
上記の数字から、先天性の皮膚性眼瞼下垂症(=一重まぶた)と、正常範囲で(標準偏差SD1以内)はありますが、眼裂狭小状態です。鞍鼻はそれに伴う変異です。
切開法で効果を定着させたいとの希望があり、根本的には眼裂狭小状態を治さない
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カテゴリー別アーカイブ: 黒目整形
可愛い女の子には、美容医療を受けさせましょう。
今回の症例は、来院した時から可愛かったのですが、当院にてさらに可愛らしさを増したした患者さんです。今回は傷跡について少々の説明をします。
2011,11,05:眼瞼下垂に対してNSLT
2012,01,17:鼻柱プロテーシス
ここまでの写真は残っていないのですが、その後眉下切開をして、下左図はその後の像です。下右図はメイクして写真を撮らせてもらったところ、眉下の傷跡は見えませんね。
鼻の下が間延びしている感じなので、その後上口唇短縮術を受けた抜糸前の像が下左図です。まだ腫れています。下右図は約2週間での写真。まだ腫れていますが鼻下の傷跡は見えません。
その後、切らない眼瞼下垂手術を追加しました。下左図は2週間後ですが、目がキラキラしています。
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美容医療の真髄Ⅸ 切らない眼瞼下垂手術後は、いい感じ?。-2週間後-
2週間前に切らない眼瞼下垂手術を受けた症例の患者さんを撮影させてもらえました。
手術前
1週間後
2週間後
短期的経過はもちろん困らない手術です。中期的には1週間でほぼ出来上がりといえ、2週間でほぼ完成といえます。今後は定着期と考えられます。
今回はこの手術の説明として、学会で新しい考え方、メカニズムが提示されたので、ご説明したいと思います。まずは眼瞼の断面図から見ていきます。
先月の学会で、本邦の形成外科斯界で最も熱心に眼瞼を研究している信州大学教授の松尾清先生が発表されました。
私は松尾教授とは、17年前から懇意にしていて、見学に行ったこともあります。眼瞼下垂症に対する本邦第一の研究者で、いろいろな知見を毎年提示しています。それだけに過ぎ
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美容医療の真髄Ⅷ 切らない眼瞼下垂手術後は、いい感じ?。-1週間後-
可愛いだとか、可憐だとか、若々しいとか、綺麗とか、結果に対して言いたい放題書いてきましたが、要するに短期で結果が出る。そしてその結果がいい感じであることを画像提示から捉えていただきたいと思います。
この図は術前この図は術直後約1時間この図は術後5日目
いかがでしょう?。46歳ですから、術前は開瞼は悪くないのですが、皮膚が進展して被さっています。瞼縁に被さって隠すほどではないのですが、目つきが怖い感じで、ちょうどボクサーが滅多打ちされて敗けた試合後を、思い浮かべればいいかもしれません。
今回は伸展弛緩した皮膚を切除しないで、埋没法で持ち上げようと考えました。ところが高い位置で棒を当ててシミュレーションすると、開瞼をそのままで二重が広いと、相対的に開瞼が落ちたように見え、眠そう
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美容医療の真髄Ⅷ 黒目整形=切らない眼瞼下垂手術後は、可愛い?。
このたび、最大限協力いただける症例に巡り合うことができました。46歳、女性です。
但し、ご覧いただけますように開瞼は正常範囲内です。眼裂縦径は8mm、MRDは2mm以下。挙筋筋力(挙筋滑動距離)は計測していませんが、上方視からすると12mm以上の正常値と考えられます。よーく見ると、眉の下に白い線が見えますよね。数年前に眉下切開による皮膚切除を受けられているのですが、その後の経過中で皮膚の弛緩が再発したため、これを治したいとのご希望でした。
今回、フェニレフリンテストの有用性を、画像的にお示しすることも適いました。フェニレフリンテストとはこれまでにも御説明しましたが、点眼だけで、一時的にミューラー筋を強化することが出来、腱膜性眼瞼下垂の症例では、正常な開瞼になるので、眼瞼下
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