今回4回目となりましたお勉強シリーズですが、まだまだ眼瞼の論文で説明したいのがありますので、続けます。っといっても、今回は私の書いた医学博士論文です。医学博士とは、オリジナルの(つまり初出)の研究をして、欧米の医学雑誌に掲載された論文を、著者が説明して大学院の教授陣が審査員になり、科学的有用性があると認定された後、国会図書館に提出して医学博士の登録をして付与される称号です。テーマはオリジナルですから、時間と手間が掛かります。
Aesthetic Plast Surg. 2001 Jan-Feb;25(1):20-4.
Scanning electron microscopic study on double and single eyelids in Oriental
▼続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 眼瞼下垂
お勉強に励んでいます。−医者は一生勉強です。−Ⅲ
これまで2回、お勉強シリーズを書いてきましたが、シリーズ化してきました。そこで、表題を「お勉強に励んでいます。」として続けます。前回本邦の腱膜性眼瞼下垂の初出論文の紹介をしましたが、内容を説明しなかったので、再掲します。
Ann Plast Surg. 2001 Jan;46(1):29-35.
Etiology and pathogenesis of aponeurotic blepharoptosis.
Fujiwara T1, Matsuo K, Kondoh S, Yuzuriha S.
Author information
1Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Shinshu University S
▼続きを読む
▼続きを読む
お勉強に励んでみました。−医者は一生勉強です。−Ⅱ
前回から、お勉強シリーズを始めてみました。長編となってしまい、とても読めないと思います。いいんです。英語文のところは無視して頂き、要約を読んでいただければ、言いたいことは伝わる筈です。というか、私としてはこういう勉強を日夜しているのですよ!。ということを知っていただきたかっただけです。
前回は、4編の論文を載せました。一応繋がりのある内容で、ハードコンタクトレンズの長期装用が眼瞼下垂症原因となる。ソフトコンタクトレンズでも起きる。組織検査では筋のダメージが見られる。腱膜性眼瞼下垂症の診断と同じである。との論文の説明を致しました。
そこで今回はさらにたどってみました。私達眼瞼の治療に邁進する美容形成外科医にとって、一丁目一番地ともいうべき、後天性腱膜性眼瞼下垂症の論文です。
Arch
▼続きを読む
▼続きを読む
お勉強に励んでみました。−医者は一生勉強です。−Ⅰ
生涯一美容外科医を目指している私としましては今更ですが、「医師は一生勉強しなくてはいけない。」との父の言葉を思い出しました。そもそも、医師の師と言う字は、教師の師です。士はさむらい=悪と闘う武士ですが、師は人に優しい先生=先導師ですから、常に先端の科学的知識を得て、先端の技術を見いだす務めがあり、国家そして人類に貢献しなければならないと考えます。
いきなりまた、大上段に振りかぶって来たなと云われそうですが、たまたま思いついてブログのテーマにしてみたのです。と言うのも実は、銀座院で若い美容形成外科医と一緒に診療しているのですが、私は手術中にも前後にも診察中にも、彼らから質問を受けます。そこで、答えようとしても、その根拠が軽薄ではいけないので、念のため学術的な知識を調べる機会が多くなったの
▼続きを読む
▼続きを読む
黒目整形だけでもアーモンドアイの1か月後
黒目整形=切らない眼瞼下垂手術=NILT法で目元をパッチリ、クッキリにした症例です。何回か提示してきましたが、今回は1ヶ月後で来院して頂き、経過を見せてもらいました。
上左図が術前、上右図が術後1ヶ月の画像です。
上図は近接像ですが、術後経過としては、落ち着いた状態です。目力が入って、魅力的ですね。
黒目整形=切らない眼瞼下垂手術=NILT法は、これだけでも、目頭切開と組み合わせても、どちらでも効果的な手術です。もちろん症例により選択されます。
眼瞼の診療においては、機能と形態の二つの観点が互いに関連し、相互作用として同時に向上されていくため、バランスが難しく、だからこちらとしても面白い分野です。難しいので、もう
▼続きを読む
▼続きを読む