眼瞼下垂手術の切開法を試行する際には、目頭の蒙古襞の狗縮を解除した方が自然です。でも絶対にZ−形成法以外の目頭切開は受けてはいけません。却って不自然になります。Z−形成法は、まだ私が学会発表していないので、普及していません。いや、非形成外科医の美容整形屋には理解出来ない論理があるからできないのです。そこには知性と理論が必要です。ビジネスで美容整形を取り扱っているチェーン店系美容外科は金儲けですから知性を使っていません。だからむしろZ−形成法による蒙古襞の狗縮解除術は私達形成外科に基づいたベテランの美容外科医の独壇場です。
とはいっても画像が魅せます。経過を追っていかなければその価値は理解出来ないでしょう。術前から術直後のすごい画も載せます。結果が見えるのは数週間先です。乞うご期待!
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カテゴリー別アーカイブ: 目の整形
眼瞼下垂手術に目頭Z-形成術は定番化!?。
ブログで強弁して来たからか、やっと眼瞼下垂症にZ−形成法の目頭切開術を併施する希望が増え始めました。後天性腱膜性眼瞼下垂症に対する手術は、切開法で筋を縫縮して強化して、重瞼も固定して強化し、シミュレーションで蒙古襞の拘縮が診られたらZ−形成法で目頭切開して緩めて自然な形を作り出す。これらの手術法の併用はブログで何症例も提示して来ました。自然な形態と良好な開瞼機能が得られて目力も着いて明るく、つまり溌剌とした若々しさを醸し出す。こんないい手術はないかも知れません。ただし誰でも出来る手術ではありません。特に非形成外科のビジネス性美容外科チェーン店の医師には、技術的にも学術的にも経験値からも、出来ないか知らないか危ないかのどちらかでしょう。その意味では、私達形成外科出身の美容外科医の独壇場でありま
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先日口周り、今回目頭修正だから、全顔面提示の症例です。
最近症例がいっそう増えています。口元の手術を毎日しています。他の眼瞼や鼻の手術やリフトの手術は糸だけでも入りません。当院は手術時間を3時間45分しか設定出来ないので、白唇部短縮術+口角挙上術は日に一例しか受けられません。対して白唇部短縮術単独は日に二例出来ます。こうして週に7例の口元の手術をした事もあります。その中でも特に結果が可愛い症例です。実はどの症例も可愛くして、どの症例も悦びますが、本症例は特に悦んでいました。
そして今回は時間と費用の関係で他院での目頭切開の修正術をその2週間後に行ないました。これからは全顔面を提示して、口元と眼瞼の経過を同時進行で見ていきましょう。
症例は34歳、女性。本年6月に来院。眼瞼の相談から入った。10年前他医(実は大学形成外科医局の同期生)で
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眼の開きが強いのがお好き?。毎年完成をみましたが、再び修正の為に追加しました。。
今回は定期的に追加修正をして来ている黒目整形ファンの女性です。眼瞼の開きが強いのが好きでキリッとしているのを保ちたい人です。いいんですこれが。開瞼が強いのが似合うのです。ゴージャスな雰囲気です。
目を開く時、上眼瞼挙筋が瞼の縁=瞼縁を引き上げます。眼瞼挙筋は目の奥の骨から発し=起始し膜状の腱=腱膜となり瞼縁に停止しています。眼瞼挙筋が腱膜になるところでミューラー筋が枝分かれします。
開瞼は覚醒時には不随意にしている筈です。活動時、知的作業時、運動時どの場合でも自動的に目を開いて、瞬きしても瞬時に(そもそも瞬きですから)開きます。場合によっては随意的に目を開かさざるを得ないときもあります。
眼瞼挙筋は先ず不随意に収縮します。ある程度開いたら、ミューラー筋の中のセンサー(信大の
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眉下切開(切除)は適応症例が限られますが、若年者にも適応患者が居ます。
眼瞼が良く開くのに、皮膚が弛んで来てボテッと腫れぼったくなって来る症例は少なくありません。瞼を開く眼瞼挙筋による狭義の眼瞼下垂症なら、先天性筋力低下でも後天性腱膜性眼瞼下垂でも、挙筋の縫合術が必要です。一重瞼という先天性皮膚性の広義の眼瞼下垂“症”なら、(一重瞼は遺伝性疾患です)重瞼術が最優先です。しかし二重瞼で筋力が瞼縁と皮膚に伝わっている人でも、皮膚だけが伸びて来て邪魔になり目が開け難くなる人は皮膚だけ取れば良いので、眼瞼で除去してもいいのですが、眉下で切除する事も出来ます。
眉下切開は比較的経過が楽で、創跡もブローを書いて隠せるので、受け易い手術です。実は本症例は、他の手術との組み合わせで受けました。一緒には画像提示しません。ただしダウンタイムが一回でやり過ごせるのでお得です。患
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