カテゴリー別アーカイブ: 診断=美的センス

2023 . 3 . 16

口周りの手術はまだまだ流行っています。上口唇短縮術と口角挙上術の併施。

明けましておめでとう御座います。2023年のブログの書き初めです。とか言って、昨年12月中は手術三昧で、大きな手術が多く当然モニター希望の症例も多いのでしたが、新たな版を描きませんでした。正直忙しかったからではありますが、実はもう二つ、ブログを書くアプリが更新されて使えなくなったのと、いつもクリニックで使っているPCが壊れたというか古くなって動きが落ちたので書けなかったのです。やっとMacを買い揃えて、ソフトの使い方も専門家に教えてもらって、今年の入ってやっと、順次ブログを書き始めました。なにしろ本症例の手術の際から新しく作れませんでした。ですから術後1ヶ月まで一気に載せます。ところでこのブログは、本当に私が書き連ねているからこうなったのです。その証拠です。また文章も面白いと言ってくださ
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2023 . 3 . 10

丸く半円形の重瞼線の外側を延長して、綺麗な切れ長の目に。要するに骨膜固定で切長整形しましょう。

前にも書いた様に、切れ長整形(セーケーじゃないってば美容ケーセーだってば!)は、私が開発した手術法です。でも本当は、父が考案したので美容整形です。30年前父が私に相談して来ました。目尻の上より外側に二重瞼を延長出来ないかと二人で思い悩んでいて、父が「とにかく折り込めばいいんだぜ。」と言うので、私が思いつき「そこには骨がある。骨膜に縫い付ければいいんじゃないか?。」と言いながら、私心の中で”そういえば父が造る(切開しか出来ない)二重まぶたは、目を閉じても二重だなあ〜、骨膜に縫い付けて目を閉じても二重でもいいってことか?!。”と閃いたのです。父に言うとやってみようとなりました。初回例は旨くいき、患者さんは満足しました。 その後私は医学博士取得の為の研究に携わりました。題目は二重瞼と一重瞼の
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2023 . 2 . 16

前額部リフトは目的が多岐に亘り、挙げる層も様々です。眼瞼にも影響を求めたいので、切らない眼瞼下垂手術の併用でさらに効果的です。

フェイスリフトは読んで字の如く、顔を挙げる事ですが、頭蓋骨ごと挙げるわけではありません。顔に限らず体表面は、表面から皮膚、皮下脂肪、筋層、骨格の順に層を追って考えましょう。頭蓋骨は、歯の植わる歯槽骨以外は萎縮しませんし減りませんから、それより外側の層が弛みます。加齢で筋は弛緩して伸びます。弛みます。さらに加齢で外の皮膚も弛緩し伸展します。皮下脂肪層は皮膚の弛緩に伴って伸展し疎になる場合と、たるんだ部位に溜まって凸凹になる場合があります。いずれにしても皮膚皮下脂肪層か筋の弛緩と伸展に対応したら、若さを取り戻せます。 今度は顔面を上中下に分けて考えます。下顔面はJowl を引き上げたいのですが、これまでのブログにある様に耳前後からの切開からの広範囲剥離で効果を得られ、持続性も5年以上10年
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2023 . 2 . 6

下眼瞼形成術は多種類。術前の形態が様々で、治したい点も多種あります。加齢変形にも美容的にも使います。

シワ、たるみ取りには剥離が大事!といつも強弁してきました。ですからあ〜、糸だけでのリフトは、長持ちしません。コマーシャリズムのチェーン店系が売りつける(電車の窓に広告があります)剥離しないで切って縫うだけの”なんちゃってリフト”はやるだけ損です。それでは何故かを説明するために加齢変形の仕組みを説明しましょう。 まず体内の加齢は細胞の老化です。DNAに刻まれた細胞分裂回数に限りがあり、足りなくなってくるのです。内臓の組織も血管もです。特に免疫系の細胞が少なくなると、感染症や癌などの疾病を起こし易くなります。 さて次に形態的な加齢変形ですが、深部から話すと、骨は肉眼では見えませんが、X線写真では見えます。カルシウムやタンパクの摂食に左右されますが、どうしても細くなり密度が減り弱くなります。な
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2023 . 1 . 20

鼻唇溝プロテーシス(鼻翼基部とは間違い)と鼻唇角プロテーシス(鼻柱基部も間違い)の同時手術は2回目です。診断根拠があります。

何度も書いてきましたが、鼻唇溝プロテーシスと鼻唇角プロテーシスは私と私の父が発明した手術です。必要は発明の母とことわざにある様に、ニーズがあるからです。 鼻唇溝(ほうれい”線”は人相学用語で、正しくは溝)は、加齢変形と骨格の影響で深くなります。法令線は表情ジワですが、鼻翼の横の溝の上方に三角形の深い窪みがあります。従来からその部位を注射で埋めてきましたが、ここにたっぷり入れると”線”も引き出されて浅くなり目立たなくなることを、父は昔から知っていました。私が美容形成外科医となった34年前にも、真っ先に指示されました。注入物は種々ありましたが、吸収されるか、吸収されない物は肉芽化します。そこで父は、当然(父はシリコンのオーソリティー)ながらシリコンゴムを入れたくなります。となるとどのルート
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