カテゴリー別アーカイブ: こめかみリフト

2023 . 6 . 1

前額部リフトは見事な結果でしたから、今度は下顔面も挙げたくなります。Jowlは弛んでいないのですが、挙げます。

今回の手術は最近ではいつものヤツ、広範囲剥離Jowl Liftですが、目的としては特別な効果を求めます。毎回書いてきましたが、Jowlを無くすには広範囲剥離リフトが最適です。下顎縁のカーブが動物の様に垂れて(日本ではブルドッグ状と呼びます)、カーブ(日本では逆卵型を理想とします)を損ねるのを治したいのです。SMAS法では挙がらず持続性が無い。また靭帯法は最高度な技術と手間と時間(最低8時間)を要するから、超高額(最低500万円)です。時間も要するからアスリートに匹敵する体力を要します。その様な訳で、受ける人も限られ、我が国では受け皿としては靭帯法を定番としている医師は、一人しか居ません。彼でも月に二例が限度だそうです。逆に言えばそれだけでも経営出来るほど高額です。 ところが今回はJow
▼続きを読む
2023 . 5 . 25

広範囲剥離Jowl Liftは定番化しました。ほとんどが局所麻酔下で行えますが、銀座院なら静脈麻酔下に可能です。

広範囲剥離Jowl Lift手術が流行っています。Jowl とは英語圏の美容外科,Aesthetic Surgery or Cosmetic Surgeryでは、通常使われる一般語です。マリオネットライン,Malionet=口角から斜め下への溝は、外側に垂れ下がってきたJowl が溜まり折れ返るからできる溝です。マリオネットラインの下には口角下制筋から繋がる支持靱帯がありスペースが無いため、下垂してきたJowl fat,脂肪塊がラインの外側に留まるから、膨らんでブルドッグ状顔貌になるのです。 Jowlとは訳すと動物の垂れた顎です。日本ではブルドッグを比喩に使います。顔面を前から見て、理想は逆卵形の輪郭ですが、Jowlに下垂して下顎縁のカーブが波を打ちます。リフト手術で下垂したJowlを
▼続きを読む
2023 . 5 . 10

中顔面リフト後は広範囲剥離こめかみリフトで。上中下に分けるので夫々しっかり顔に張りを造りましょう。

約1年前にJowl に対する中顔面の広範囲剥離リフトを施行した患者さんが、こめかみリフトを希望されました。この数年来に利用している手順です。これまでの症例でもそうでしたが、現在私はフルフェイスリフトは出来ません。手術時間を要するからです。他の一部の美容クリニックでは、一日中手術するところもありますが、当院は手術時間を3時間半しか用意していませんからです。もっともこの数年来はスレッドリフトだけしかしない、または出来ない低級美容外科クリニックが横行していますから、美容外科クリニックは増加しても、切開リフトが出来るクリニックの割り合いは少なくなる一方です。何故なら二つの理由があります。広告宣伝やSNSで誘引しているクリニックは、安いかダウンタイムが短い治療を勧めて、数と売り上げを増やすビジネスモデ
▼続きを読む
2023 . 5 . 8

MACS Liftと広範囲剥離Jowl Liftの組み合わせ法は定番になり、効果抜群で持続します。今回は更にもう一つ、上白唇短縮術の追加で人中を寄せて可愛らしさアップを。

下顔面を目標とした広範囲剥離リフト手術は、Jowlを無くします。Jowl,ジョウルは動物の垂れた顎です。辞書にも載っている一般英語です。人では、下顎骨縁の口角の下のマリオネットライン(これも人間を模した操り人形の割れた口の線)の外側に下顎縁のカーブより外下に膨らんでいる弛みです。ある患者さんは「おむすび型。」と表現していました。下膨れと呼んだ患者さんもいらっしゃいました。私は五角形と称したり、日本ではよくブルドッグと呼んで説明して来ました。 これまで何度も書いて来ましたが、Jowl の解消には広範囲剥離皮下リフトはお得です。お得というのは費用対効果です。USAでは20世紀に入って戦前に既にRhytidectomy,シワトリ術が発表されています。切って縫うだけです。すぐ戻ります。1974
▼続きを読む
2023 . 5 . 2

遠方から来院されても広範囲剥離Jowl Liftは受けられます。

この数ヶ月、昨年末から、広範囲剥離リフトが続きます。更に遠方からの患者さんが増えています。そりゃあそうです。どの患者さんに聴いても、広範囲剥離リフトを定番としている美容形成外科医は知らないそうです。いや私も実際は、この方法を定番にしたのは数年前です。実は十数年前に宇津木先生に大阪での学会の帰りの新幹線で同道した際に「靭帯法はたーいへんだぜ。」「でも最高に持続性が高い。」「次に長持ちするのは広範囲剥離リフトだ。」「皮下でしかまともにできないが保つぜ!。」と教えてもらったのですが、当院に来てからは症例が少なく、約5年前からこのブログで当たってから、どんどん増えた次第です。この患者さんはその症例の紹介です。 手術は侵襲が強ければ効果と持続性が高く、侵襲が少なければ当然に効果は得られても、持続
▼続きを読む