カテゴリー別アーカイブ: 日本美容外科学会(JSAPS)専門医

2024 . 12 . 25

3回目の口唇短縮術と口角挙上術。患者さんが言うには後戻りしやすい体質と?・・。

口周りの手術を頻回に施行し始めてから、もう10年近くとなりました。患者さんは多数いらっしゃって毎週の様に手術していました。ただしこの数年は、若干ですが徐々に減りました。もっとも他の手術が増えたので、忙しさは変わりません。口周りの手術を施行する、他院の医師が徐々に増えたからでしょう。結果的に下手っぴいが増えて、トラブルも増えている様です。 さて美容医療:形成外科・美容外科(・美容皮膚科)に於いては、患者さんが来院するまでの手順が、一般医療と違います。誘引です。 まず広告ですが、TVCMや車内広告は内容が無いか、医学的に間違いが載っていて、本当の意味では参考にはなりませんが、認知度や有名性を上げています。チェーン店系美容整形屋では売上の半分前後を広告料に費やしています。国民は資本主義
▼続きを読む
2024 . 12 . 20

可愛くて美人の女子なんですが、人中部を中心とした白唇だけが長い。上歯槽が前突なら私の出番です。

美容医療は知的作業の集約です。知性と教養の賜物です。知性は人が生きるために有用ですが、人が生物として生きる為にあるのではありません。知性は豊かに生きる為にあると思います。ただし”豊かさ”とは、経済的な豊かさだけではありません。心の豊かさです。その意味で美容医療の患者さんは、心の豊かさを求めて診療を受けに来られます。敢えて言えば、美人で可愛がられることで儲かることを目論む患者さんは、目的を達することが出来ないと、医療者の責を問う人がいます。そうなると本末転倒ですから、私はそんな患者さんを、サラッといなします。 人間は唯一知性を持ちます。そこで美容に限らず、医療には知性が利用されます。知性とは、儲けるための道具ではありません。人間を豊かにするための脳の働きですから、美容医療に携わる医師は、
▼続きを読む
2024 . 12 . 16

可愛い男子。美容医療に理解がある男子。その様な男子には、私も技術と知識を発揮します。目頭Z-形成法から。

最近街に、可愛い男子が増えています。子供っぽいとも云われます。いわゆる草食系に近いかもしれません。女性が強くなった肉食系からの対言でもありますかね。昔から、男性でもルックスがいい男を美男子と称してきましたが、それとは違う。いまやモテる男子は、対人関係の対応が上手いお笑い系でしょう。女性なら美人ですね、可愛いですねと云われたいのは、モテるためでもありますが、それはジェンダーに沿っています。ジェンダーフリの時代、可愛い男子が増えてきたのは趨勢かもしれません。書いていて、何を言いたいのか解らなくなってきました。 私は37年間、他の美容形成外科医よりも多くの、男性患者さんを診てきました。過年の銀座美容外科時代からそうです。何故でしょうか?。一つには銀座近辺では、ルックスを使って仕事をする男性が
▼続きを読む
2024 . 12 . 16

上白口唇短縮術を人中部だけ挙げて富士山型になりました。両側鼻翼基部だけを三日月型に切除追加します。

上(白)唇短縮術で富士山型(赤)唇を造られた症例が、たまに来院されます。これまでこのブログで修正法を載せているからでもあり、さらに鼻翼横のドッグイヤーの消去法も載せているから、頼まれるのでしょう。 上口唇短縮術は、この数年多く行われてきました。私は10年以上前に初回例を手術して、その内の多くをブログに載せていましたから、患者さんがひっきりなしでした。数年前に学会で発表してからは、他の美容外科でも手術し始めたので、私の症例は若干減っていました。逆に、S.などの粗製濫造のチェーン店系クリニックでは、手間暇をかけて手術できないから、まずい症例が多発したため手を引きました。 チェーン店系や、若い医師。形成外科の経験がないかまたは短い医師は医学的見地を持ち得ません。これは何度も書いてきたこ
▼続きを読む
2024 . 12 . 10

可愛い女子は何回かの美容医療を受けて来ましたが、経年変化に対して修正術を依頼されました。

Poly surgeryとは読んで字の如く多手術です。同一部位の複数回手術と、数々の部位の手術症例があります。これまで形成外科分野では、Poly surgery症例を好ましくないとされて来ました。その理由の一つには、同一部位を手術する場合には、それまでの治療法(手術に限らず侵襲)が少なからず影響するからです。深部も含む瘢痕(傷跡)が硬くて切りにくかったり、剥離(皮膚ならず内部の組織を剥がす事)の際に引っ掛かって力加減が難しかったりで、私に手間が増え、又は結果の良否に影響する可能性さえあり得ると言えます。もう一つの理由として前医が不明だったり、覚えていなかったり、少なくとも前の治療法が解らないことが多く、私が手術時に開けてびっくり玉手箱状態のことも少なからずあるから、私は術中に”どうしよう?!
▼続きを読む