毎回書いてきましたが、口唇は白と赤があります。白唇を鼻の下と呼ぶのは一般人だけです。下だけではどこか分かりません。正しい位置を示せません。私は白唇の最上部である鼻孔底隆起の直下を切開します。赤唇は特殊な臓器で、Labia, 唇は上下とも同じ用語ですから、擬態です。つまり赤唇は性器です。
そして加齢で上白唇が伸びます。逆に赤唇は薄くなって貧相になります。したがって赤唇が薄くなると女性度が落ちます。逆に白唇が長くなると所謂”鼻の下が長い”下品な容貌になります。ですから白唇と赤唇の比率を回復したくなります。
この様相に対して、長らく上白唇短縮を口角挙上術と併用してきました。上白唇短縮術のおおよそ半数に口角挙上術を、逆に口角挙上術は半数以上が白唇短縮術に併施してきました。ですから逆に、半
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カテゴリー別アーカイブ: 筋皮弁
久しぶりに口角挙上術の単独症例をお見せします。口角部の筋皮弁形成術と考えてみましょう。美容形成外科医の真骨頂です。
またまた表題に難しい事を書いています。患者の皆さんは皮弁形成術とは何?。ってポカンっと口開けて聴いているくらいなのに、頭に”筋”が付いて”筋皮弁”とは、皮なの?筋なの?、弁って弁当じゃあるまいし?、ああっ、心臓の弁の事?。とか訳が判らないって言われそうです。
最初に種明かしします。私が行なう口角挙上術は、口角の上に挙上点を決めて、口角の上の白唇の皮膚と皮下脂肪を三角形に切除します。その後口角部を挟む赤唇縁を皮下(皮下脂肪は無い)の口輪筋まで横向きのV型に切開して、元の口角を新しい口角まで持ち上げて縫う方法です。ですから、口角部の三角形は赤唇の粘膜と筋を外側から外す、つまり血行を遮断するから、皮弁形成術と言え、筋も含むから筋皮弁形成術と無理矢理考えました。
皮弁とは何かを説明します
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