まずは画像を提示します。
約1か月前に黒目整形から始めた患者さんの第二弾手術を施行しました。黒目整形はその名のとおりに、黒目の露出を増やす手術です。視界が良くなり、眼を開きやすくするという意味で機能的手術です。上の2枚画像はその術前術後ですが、左右の画像は同じ正面視でも眼球の露出サイズに明らかな差が見られます。
しかし、皮膚の余剰は二重を広げて持ち上げただけなので、余分な皮膚が上に行っただけですから、上が膨らんでいます。それにやはり、機能的にも邪魔ですから、眼を開く際に前頭筋が収縮する反射運動はそのまま残りました。この状態に対しては当然、皮膚の余剰を切除するべきでありますが、切除をする部位を2カ所から選べます。眼瞼の二重瞼の線の上で切除する方法は従来のしわたるみ取り手術で
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カテゴリー別アーカイブ: 日本美容外科学会(JSAS)専門医
美容医療の神髄-歴史秘話第77話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その53”「相模原市から隣の大和市へ編7:美容外科・形成外科学」
私が医師として14〜15年次に出向した大和徳洲会病院形成外科・美容外科部長時代の医療経験のエピソードも今回まで続けます。これまで、4つ掲載しました。残りは番外編で長男の手術も恐い思いをしました。そして思い出した11年次の症例も説明します。続けて研修制度の説明もしていきます。その経緯から、病院そのものの運営にも関わっていきます。
長男の手術とは、扁桃腺摘出手術のことですが、登場するの耳鼻科医と私、そして管理栄養士長です。大学の後輩の耳鼻科医は仲がよく、病院の医局は狭くてデスクを接していたのでよく相談をしたし、片隅にソファーがあってお茶を飲みながら世間話しもしました。午前中は誰でも外来診療が忙しいのですが、午後は手術枠がない時の私は、学会関係の申請書類を書いているか座学しているかの他は駄弁
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上口唇短縮術と口角挙上術の組み合わせは時間経過を要しますから、メイクで隠しましょう。
面白い症例で、組み合わせ手術による確実な結果を得るべくデザインに腐心しましたが、最終結果が出るまでは日時を要すると考えられます。評価はまだ下せないので、症例の紹介はコピペが主体になることをお許しください。
症例は40歳前後の女性。顔のバランスとして下顔面の割合が長いタイプである事を治したいと来院されました。いきなり、「見た中で一番形がいいし、創跡の位置が適切で、それでいて創跡がほとんど見えなくなっているのはこちらだけです。」とお褒めに預かりました。
サイズ計測に入ります。鼻柱基部〜Cupid's bowの底を計りますが、15㎜でした。これまで書いて来た様に15㎜が基準です。実は私、一目見てあんまり長くないかも、でもなんかモッタリしている口元だなあ、と思ったので計ってみたんです。口
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黒目整形で暗い目元を知的な目元に!こっちの方が自然です。
黒目整形切開法の効用はこんなにいいんです。
症例は21歳、女性。先天性一重瞼。アイプチでは挙がらない。かといってPuffy eyeではない。眼裂横径23.5mmと小さく、角膜中心間距離が56mmと眼球は離れていないのに、内眼角間34mmと一重瞼としては正常範囲だが逆に蒙古襞が被さっている数字。蒙古襞は縦に突っ張る所謂吊り目を呈している。眼瞼挙筋筋力;Levator function は14mmと正常範囲で筋原性の先天性眼瞼下垂ではないが皮膚眼瞼下垂に為に上方視は不能。
今回はSOAPで説明しますと、まずSubject;主訴は眼瞼下垂の改善です。Object;他覚所見は診察して、上記の様な理学所見を得ます。患者さんから既往歴や社会歴や家族歴を聴取して上方を補完します。Assesme
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当院の黒目整形は他院での手術後症例を改善できますが・・。1週間後の経過
他医での手術後の修正を求められる症例が引き続いています。これもむしろ逆に、ブログでの啓蒙広告活動が、功を奏している事と感じます。それだけ読者が増えたということでもあり、有り難い事です。1週間後の経過の画像を頂けましたので載せます。内容の一部は再掲です。後段に哲学的検討が加わります。
症例は20歳の女性。先天的には一重瞼で眼瞼下垂状態を認識していた。3年前に眼科医院で切開手術を受けているが、重瞼は外れた。下垂も残存しています。眼球位置は、角膜中心間距離60mmと平均値であるのに対して、内眼角間距離が39mmと離れている。眼裂横径も24mmと小さい。つまり蒙古襞が被さっているし、その結果突っ張り(拘縮)が強くいために開瞼を阻害している典型的な症例です。実は挙筋筋力(滑動距離)12mmと正常
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