口周りの手術は白唇部短縮術と口角挙上術の併用が主体です。私は日本一丁寧に傷を縫合する美容形成外科医ですから、手術時間を要します。SNS上でかなり話題に上がっているそうです。患者さんが増えて、最近では鼻下と口角の、どちらかから二回に分けて受ける患者さん、またはどちらかだけで済む患者さんも居ます。それなら、当院の手術時間枠の3時間45分以内に2例出来ますが、両方ではやはりぎりぎり一例しか出来ません。どうせ1症例に限るなら、さらに時間を取って静脈麻酔で楽に受けようという策もあります。それに静脈麻酔下で手術すると患者さんが楽なだけでなく、痛がらないので手術中に気を使わないでよいし、出血が少なく術後経過も早く治ります。今回はまずその手術前、手術直後の画像を見て、これまでの症例と比べてみれば判るでしょう
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カテゴリー別アーカイブ: 日本美容外科学会(JSAS)専門医
取り急ぎ切らない眼瞼下垂手術=黒目整形非切開法=NILT法で結構良い。
最近のブログ提示症例は、眼瞼と口周りが半々くらいになりました。正直な術後経過と見事な完成結果を載せてきて、評判になっている様です。症例が増えても手を抜くことはしません。いえ、手術はもちろん診療も丁寧な行為を怠らないし、そのうちの多くをブログ提示するのですが、内容も一人ひとりの個性に応じてバリエーションがあることをご説明していきます。今回は特にその一例として皆さんにも判りやすい症例でしょう。
来月から、インターネット上で広告と見做される内容の画像提示が禁止されます。最新とか最高とかの客観的に証明出来ない文言も禁止されます。誘引行為といって、自分の医院に患者さんを呼び寄せる為に良好な結果と判断した症例だけ載せる。または結果良好な画像だけを提示したり、更に酷いクリニックは画像を改竄して、来院
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口角挙術単独施行です。さすがに白唇部短縮は要りませんでした。
数少ない口角挙上術の単独症例です。何故かは見れば判りますし、診察所見が示唆しています。こうしてちゃんと、診断の下に治療方針を決めなければ、良い結果は得られません。
またぞろ強弁する様で恐縮ですが、形成外科医療とそれに基づく美容外科医療を軽視してきた世間の風潮に抗う為に説明します。形成外科と美容外科は形態的改善を目的にするという意味では同じですが、対象が違います。形成外科医療は何らかの原因で異常な形態を呈した患者さんを正常に復するまたは近づける為にあります。美容外科医療は正常範囲の患者さんに形態的により向上を求めて行なわれます。その基準は学術的に確立しています。
また正常と異常のカテゴリー分けは、数字的に標準偏差を元に算出しますし、客観的に判断されますし、政治的にも判断されます。例
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口周りの手術。難しくも面白い症例が増えています。
標題に書いた様に込み入った症例です。先天性疾患があり、その付随症状として上口唇が長く、下顎の後退もありE-ラインがプラス。口蓋裂の治療に付随しての構音障害はリハビリを継続しているため、口輪筋を訓練しているから厚みがあり上口唇が内反している。これまで診てきた症例と比べていろいろな点を留意しなければならないということです。知識を駆使する為に頭脳を駆使しなければならなくて難しいけれど、それぞれ解き明かしてみれば結果が予想出来て面白いのです。
口周りは白唇と赤唇の口唇。上下の鼻翼、頤。後ろには歯牙と歯槽と口腔内。それを作るのは骨格と口蓋、舌の関係性も考慮しなければなりません。実は口周りといえば、先天性疾患の知識も必要です。口唇裂と口蓋裂が主ですが、上下顎の疾患もあります。ここは形成外科医のステ
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鼻スジにはシリコンプロテーシス、鼻尖に耳介軟骨移植。これが定番(定式)です。
久し振りに外鼻を手術した症例を掲示します。私は30年前に北里大学の美容外科・形成外科入局以来、外鼻の手術に数多く携わってきました。実はチェーン店系では、のべつまくなし同じ形の(出来合いの)シリコンプロテーシスを短時間(<1時間)で廉価で入れるので、人数では叶わないですが、トラブルも多いし、患者さんに合わない形が頻繁に見られます。
私達美容形成外科医は主に軟骨移植とシリコンプロテーシスの併用手術を行なっています。今や定番で学会でも認められています。これが綺麗ですし、症例に合わせて作るので自然状態を損ねない。トラブルも少ないし、半永久的に長持ちします。ただし手術時間は圧倒的に長く、本症例でも約3時間を要しました。だから症例はチェーン店系の半分以下です。
実は更に、他の手術が多発してい
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