目頭”切開”術は、私の得意分野で好きな手術です。何回も書いてきましたが、Z-形成法による蒙古襞の拘縮解除は、私としては定式化しています。一重瞼を二重瞼に変える、重瞼術=先天性前葉性眼瞼下垂症手術の際には、遺伝子が同座にある蒙古襞の拘縮を同時に治すべきだと言えます。念の為書いて置きますと、一般人は蒙古襞は目頭に皮膚と眼輪筋が被さっていると捉えていますが、蒙古襞は下眼瞼から上眼瞼に繋がっているから、目を開く際に突っ張り(拘縮)邪魔をしますから、機能的にも改善が求められる先天的構造と考えます。ですから重瞼術の際には、目頭切開を併施する方が自然な形態と機能を造り上げられるのです。
人類の中で、東アジアにだけ一重瞼と蒙古襞が産まれました。名称の如く蒙古が発祥です。約2万年前の最終氷河期に起きた、
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カテゴリー別アーカイブ: 目頭切開
可愛い男子。美容医療に理解がある男子。その様な男子には、私も技術と知識を発揮します。目頭Z-形成法から。
最近街に、可愛い男子が増えています。子供っぽいとも云われます。いわゆる草食系に近いかもしれません。女性が強くなった肉食系からの対言でもありますかね。昔から、男性でもルックスがいい男を美男子と称してきましたが、それとは違う。いまやモテる男子は、対人関係の対応が上手いお笑い系でしょう。女性なら美人ですね、可愛いですねと云われたいのは、モテるためでもありますが、それはジェンダーに沿っています。ジェンダーフリの時代、可愛い男子が増えてきたのは趨勢かもしれません。書いていて、何を言いたいのか解らなくなってきました。
私は37年間、他の美容形成外科医よりも多くの、男性患者さんを診てきました。過年の銀座美容外科時代からそうです。何故でしょうか?。一つには銀座近辺では、ルックスを使って仕事をする男性が
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齢を重ねても眼瞼手術で元気に若々しく。本来小さい目の窓を大きくすれば、明るく暮らせます。
何回も書いてきましたが、形成外科医療と美容外科医療は、美容外科医療の車の両輪に例えられます。そして形成外科医療と美容外科医療は共に、形態を治すという目的を持っています。違いは、機能的改善をも目的とするかです。形成外科医療は、先天性でも後天性でも、または外傷や腫瘍などの原因がある疾患に対して、機能的な損失を改善することが必要とされると同時に、形態的な損失も取り戻すことが目的とされます。身体機能は形態的な良否と表裏一体だからです。対して美容外科医療では、正常範囲の形態をより向上させることが目的とされます。逆に結果として機能的損失を生じない様に治療するのは当然です。
こう考えてみると、身体機能に対しては、治すか壊さないかの逆の方向性ですが、どちらにしても身体機能の、解剖学的または生理学的な構
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男性でも目力を付ける為には、Zー形成法に限る目頭切開。蒙古襞の切除ではなく拘縮解除が目的です。
昨今SNSが患者さんにとっても、医療者にとっても有用です。画像を提示出来るからです。私はこの様にブログを多用してきました。それにブログでは多くの文章を書き加えられます。それも医学的な”学術”的な”知識”です。美容形成外科は医学です。ですから、読者の皆さんが読んで下さると、予め正しい知識を知って来院されるから、さらに有用です。そして私はブログに、画像を経時的に追って載せています。もちろん改竄はしませんし、撮影条件も出来るだけ一致させていますから、信用されてます。たまに合併症を起こしても、すっ飛ばさないで載せて、処置後の改善も載せるから、患者さんから逆に「その場合でも治せるなら安心ですね?!。」と云われたこともあります。
ところで日本美容外科学会,JSAPSで定説となっている説が”学問的知
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目頭切開は蒙古襞の拘縮解除が目的です。切除してはいけません。Z-形成法に限ります。二重瞼者に合わせて変える方法
目頭切開術は美容整形屋(昭和53年までは美容外科という標榜科目はなく、美容医療の医療機関は適当な科目名を名乗っていました)の定番でした。外人顔を造るためです。先の大戦後GIにモテるために流行り、その後の高度成長期には芸能人もこぞって受けました。でも蒙古襞を”切除”する原始的な手術法でしたから、虫みたいな変な目元になりました。父が手術した患者さんのうち何人かは、今でも診ていますが、バレバレで格好も良くないかも・・。
蒙古襞は読んで字の如く、東アジア人に特徴的な変異です。2万年前のシベリアでは極寒で、モンゴルは砂漠化して砂が飛ぶから、目が大きく開く人は絶えていきました。結果的にまぶたが一重瞼で目の窓が小さくて、機能的には先天性前葉性眼瞼下垂症の人が生き延びました。つまりこれらの変異は、寒冷
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