症例は29歳女性。白唇長17㎜だが上歯槽が前突でモッコリした白唇。そのために赤唇も中央が突なのに対して口角が下がっている。鼻と頤はあるので口唇はE-ライン状にありモッコリ感の原因は歯槽の前突が原因である。顔面横部品比は内眼角間32㎜:鼻翼幅35㎜:口唇幅46㎜ですから、黄金分割比率(5:8=1:1.6)を適用して計算すると、口唇幅は50㎜まで拡大した方が適切だと考えた。三角関数を用いて計算すると頬骨隆起方向は30度で5㎜挙上が適応。もう少し大きくしたいなら52㎜まで45度も可能と考えた。
本症例の様な口唇、上下赤唇と白唇その上下の鼻と頤の配置に対しては、やはり白唇短縮術が適応である。口角は既に下がっているので挙上術は必須と言えます。
通常は白唇短縮術と口角挙上術併施した方が、ダウ
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カテゴリー別アーカイブ: 美容外科学
鼻の手術が増えました。とは言っても口周りの一環です。初めての鼻尖増高術と口角挙上術の併用。
このところ二次修正手術が増えました。口周りは私が上手だとの評判が立っているから、いろいろな面でのお治しが求められます。このブログで偉そうに書いているから読者の皆さんが理解されているからで、修正術が増えるのは、私としては仕方ないというか自業自得だと考えます。いや患者さんが修正術を受けられることによって安心されるなら、私も嬉しい限りです。
もう一つ優位性があります。診察と計測にを丁寧に時間をかけてします。その上30年以上の美容外科医の経験から美容学が身に付いていますから、その観点に基づいた顔面の形態とバランスを詳しく説明し、診断に基づく治療をしています。
近年何とかミクスのお陰で、美容医療の患者さんが増加傾向です。当院でも最盛期です。私も過去30年で一番、父の時代を含めても50年ぶり
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上口唇短縮術単独からの症例も増えて来ました。
上白唇短縮術を施行する際に口角が相対的に下がるので、同時に挙上術をした方が適当です。近年私は口周りの手術の先走者として、最多の症例を手術しているでしょう。その結果他院での好ましくない結果に対する二次手術も増加傾向です。
例を挙げれば、富士山型!、後戻り!、創跡が拡がり目立つ。口角が下がった等々枚挙に暇がありません。中でも富士山型は人中部だけ多く切除して鼻翼基部を取っていないからです。そうすると確かに、鼻翼横の創を短く出来てDog earも減らせるし、創の縫合に自信がない非形成外科医がやりそうな事です。口角挙上術は創跡があるのですが、口紅でカムフラージュ出来るので併施する事をお奨めします。
数年前には白唇短縮術の切開を鼻翼を超えて鼻唇溝(法令線は人相学用語です。)まで切除して口角を
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口周りの手術は適応次第。
若年者で人中付近の白唇が長く、歯槽骨:歯の植わっている馬蹄形の骨の湾曲が強くて前突している人は野暮ったい顔面形態を見せるので、口周りの手術の適応度が高いのです。さらに鼻翼の下が特に長い人はちゃんと挙げないと富士山型になり兼ねないし、その様な人は口角も下がっている訳で、口角挙上術を併用する必要性が高い。
私はそのような症例ばっかり手術してきました。いや、それ以外の適応性の認められる症例も沢山あり得ます。まず白唇長を計ります。ついで側面から見て定規を当ててE-ラインを見ます。続いて顔面縦の上中下を計ります。尚、上顔面は生え際から眉下、中顔面は眉下から鼻下、下顔面は鼻下から頤尖です。次に上下口唇の比率を計ります。上下口唇の幅は黄金比率の5:8が理想とされます。ここまでが上口唇短縮術の適応性を
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目頭形成術単独はこんなに自然で美的形態と開瞼機能が向上。
このところZ−形成法による目頭切開が認知されて来た様です。根気良くブログで説明して来たからでしょうか?。一部の患者さんがインスタグラムに載せて下さったからでしょうか?。とにかく正しい手術法が患者さんに知れ渡ったからでしょう。
目頭部の蒙古襞には個体間の差異があります。 遺伝子が決定しますが、統計上一重瞼の人と二重瞼の平均的な差異は内眼角間距離で3㎜と判っています。最も眼球の距離と顔面幅にもバリエーションがあり、横比率のバランスが大事ですから、距離が最重要ではありません。要するに蒙古襞の被さりと狗縮度を診て形態と機能の改善制を見極める必要があります。また鼻根の壁が3次元的に見え方を左右しますし、鼻翼の幅との比率や顔面の縦のサイズとの比率も診なければなりません。
そもそも蒙古襞は被さ
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