今回美容医療のゴールである、可愛い、綺麗、美しい、格好いい等の目標を説明しましょう。これは文化人類学の話しですかね。 この話になるとまず書きたくなるのが、性別=ジェンダーと進化=知性、理性Vs.原始的野生 の2軸による分類です。縦軸と横軸で象限を作ります。
人間的進化=知性理性、理知的
A ↑ B
男性的←-----→女性的
C ↓ D
野性、野蛮性=動物的、原始的
この様な表を作ってみて論じます。これは亡き父、森川昭彦が銀座美容外科に説明用に掲げていた表でした。よく「原始と貧困と野蛮は美容の敵だよ。」とか、吠えていました。 しかしやはり、文明文化の利器である美容医療を患者さんと考える。医療者間で論じる際に
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カテゴリー別アーカイブ: 美容外科
美容医療は文明か?、文化か?。さらに話を進めて、健康と美容。
生きる為の文明と何の為に生きるかの文化とを対比すると、自ずから生物として生きる為の健康と、人間の生きる為の真善美の概念を論じなければならないと思います。それは、時代がどう捉えるかも云え、極論すれば正義の戦闘と堕落した平和の対比にも繋がる事です。70年前を歴史知識として思い出しつつ、考え直してみましょう。
なんて思い上がった論議をするかと、顰蹙を買いそうですが、美容整形から美容外科、形成外科を包括した美容医療の歴史に於いては、戦後レジームが大きな貢献、流れを作ったのを、もう一度反芻したいのです。だって、今の美容医療だって、戦後レジームの中で出来上がったのですよ。美容医療を間違った方向に導かない、また昔日の様に否定、非難しない時代を作り上げてきた筈なのに、もう一度やり直しみたいな情勢が残念
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美容医療は文化か?、文明か?。世界的情勢
なんかまた、振りかぶって書き始めましたが、本日のニュースに触発されてしまったのです。とは言っても別に、世界の美容医療の番組を見た訳ではありません。現今の国際情勢に於ける、美容医療に対する態度が様々である事を、感じていたので、述べてみようと思っただけです。
美容医療の分野、日本では美容外科と形成外科があり、その理由は歴史のブログで触れました。実は日本だけの様です。漢字使用国でも、中国では成形外科が、韓国でも整形外科が美容医療を、担っています。逆に欧米では、Plastic Surgeryは形成外科を意味し、Aesthetic Sugeryは美容外科を意味します。米国ではPlasic and reconstrucive surgery形成再建外科とか、Aesthetic Plastic su
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美容医療は文化です。文明です。—正義の戦争と、退廃した平和のどちらを選びましょうか?。
時事問題は語らないつもりでしたが、私達美容医療に携わる者と国民を、時代が違う方向にいざなう可能性を感じるので、普遍的な論議を述べ、美容医療のあるべき姿を語りたいと思います。
文明とは、技術です。科学技術、経済学、政治技術、法律。民主主義国家なら、これらを持って国民を経済的に豊かにする。言ってみれば、楽に生きられる様にする事です。国民一人一人が技術を磨き発揮する事で、すべての国民が互いに豊かさを享受でき、こうして国民国家が興隆する筈だという方策です。
文化は、どうやって生きる為ではなく、何の為に生きるかを考える事です。脳の前頭葉の働きです。例えば食事を生きる為だけに食べる。腹が減ったから食べる。またはその為に働くのは、文明です。それに対して、どんな食事を楽しむかは、食文化ですよね。
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切る手術と切らない手術 切る、打つ、埋めるは基本 -切らない手術について-
前前回突然停めてしまいましたが、前回も面白かったでしょう。
では、続きです。
切らない手術は軟部組織通しをつなぐか、軟部組織を硬組織に吊り上げることで、「挙げる。」「寄せる。」ことを狙う手術です。その仕組みは単純ですよね。但し切る手術と違って、小さな瘢痕はしかできませんから、面で引き揚げることは難しく、糸にすべての荷重や負荷がかかることになります。さらに実は、糸がかかっている軟部組織は本来軟らかいのですから、糸で引き揚げた組織の負荷は糸にかかるのではなく、糸がかかった軟部組織の点や線にかかるのです。
つまり、糸での切らないの手術が戻るのは、糸のせいだけではなく、糸がかかった軟部組織が裂けていって、ずれていくからです。
私は、大学の形成外科で解剖や生理を学んだので、ダウ
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