このところ口周りの手術が多いのです。ブログに載せる症例が多いからでしょう。どの症例も術直後の経過はすごいのですが、症例を重ねる度にダウンタイムは短くなってきています。診断技術が向上したし手術手技的にもコツコツと積み上げてきたためでしょう。それに術後経過を沢山診てきているから説明が適切にできて、その結果患者さんが安心して落ち着いて術後をやり過ごせるから経過が早いのです。それに患者さんもブログを見て予習してきて下さるので、手術内容と術後経過を理解されているからです。最近術中から言い含めますが、精神的な安心感は体調を安定させて、術中の出血や術後の腫脹を軽減させます。実際最近の症例では出血も少なく、術後1週間で抜糸する際には形の良さが見えています。患者の皆さんとの信頼関係を作り上げてきた賜物です。
▼続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 日本形成外科学会認定専門医
鼻翼縮小術の内側切除法をした症例で後戻りが起こりました。本来外側切除法が適応です。いや内外切除も検討しましょう。
今回は鼻翼縮小術を依頼された患者さんを御紹介します。実は3ヶ月前に口唇(白唇部)短縮術を施行した患者さんです。ブログにも載せました。大変満足されて、鼻翼縮小術を希望されました。
鼻翼最大幅は37㎜と大きく、内眼角間は28㎜と近く、バランスが悪いのです。ここは重要です。画像をご覧になると判ると思いますが、鼻翼が胡坐をかいています。下方が大きいのです。加齢現象で増大したのは、患者さん本人も認識されています。また口唇短縮術が影響している訳ではないのは、前回の画像を見れば判るはずです。
画像を見ると、鼻翼の張り出しも有り、鼻翼の付け根よりも丸く出ています。何度も言いますが、外側切除は適応が限られます。この様に丸く張り出している症例だけが適応します。丸く張り出していないのに外側切除を受けな
▼続きを読む
▼続きを読む
美容医療の神髄-歴史秘話第104話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その79”「地方都市22:美容外科医は辛いよ!」
さて、滞納したロイヤリティーを借りて代わりに納めてあげる事になりました。Kn氏としては吸い上げられるのが自分でなくなり楽になる分、経営者づらはできなくなります。でも彼はここで口を合わせてストーリーを進めます。私がKn氏にどこで借りるのか訊くと、「オーナーのKbさんのお兄さんが街金をしていて、助けてくれるそうです。」金を借りるのは助けてもらうのでは無く、Kn氏を私が助けて上げるのにです。それにしても簡単に貸してくれるのは不思議でした。
A美容外科グループの事務所は岡崎にあり、私が大分帰りに名古屋に降りると、Knさんが車で迎えにきていました。四日市までは高速で1時間もかかりません。来訪するとそのスジの事務員が応対します。「今日は社長が外出していて、私が手続きを任せれれております。」慇懃無礼
▼続きを読む
▼続きを読む
美容医療の神髄-歴史秘話個人編-美容整形屋と美容形成外科医「番外編:美容外科医の家族は辛いよ!6」
私が何とか北里大学に入ると、父とは距離が遠くなりますが、自動車で行けば、実はそんなに時間は掛からないのです。学生時代に私は自動車を購入してもらい、4年生までは自動車通学をしました。当時の居宅は目黒区で東名高速に近いため相模原市の北里大学まで一時間少々でした。さすがに5、6年生には、臨床実習が毎日あるから通えなくなり、相模原市内にアパートを借りました。
父は大学に入る際に言いました「何先生って言う友達がいてさ。子供が医大に入ったので嬉しくて車を買ってやったんだって。それもポルシェだぜ。ところがそこはポルシェだぜ!、ぶっ飛ばさない訳無いだろ!一年性の間にぶっつけて大怪我して、大学を止める羽目になったんだってよ。」さもありなんの例えです。私に自動車を買い与える際に釘を刺したのです。もちろんポ
▼続きを読む
▼続きを読む
眼瞼の術後経過を調整し、他院の結果も治します。
本症例は面白くて結果が良い。患者さんと私の信頼関係を築き上げて診療してきたからです。経過を追って画像を見てきました。他院での術後に対する再手術と、当院の良好な結果の経年変化に対して再建するための再手術が組み合わさっています。
症例は34歳、女性。先天的には奥二重だが、LF13mmと先天性眼瞼下垂はなかった模様。数年前埋没法を受けて二重瞼にしている。3年前に当院で切らない眼瞼下垂手術=非切開法黒目整形=NILT法を受けた。当初はよく開き重瞼もくっきりしたが、徐々に落ちてきた。その後他院で10年前に、目頭切開を三日月型切除法で受けた。左右差が生じたのと、開瞼が落ちたのと、目頭の形態と機能に非対称性と不自然感が生じていました。
現症は、眼裂横径25㎜、内眼角間36㎜、角膜中心間65㎜と
▼続きを読む
▼続きを読む