何故か眼瞼痙攣状態の患者さんが来院します。誰かがどこかに広告宣伝したのでしょうか?。私達でなく他の美容形成外科医?。眼科医?。眼瞼痙攣は眼瞼下垂の随伴症状だという知見が認知されて来たのでしょうか?。ちなみに眼瞼下垂症の診療は真面目な形成外科医、または美容形成外科医が担当するべき分野です。
本症例の患者さんは、眼瞼痙攣とは診断出来ません。ですが、眼瞼を開く力はあるも、開く意志が常時は伝わらない症例です。神経性は器質性と精神性がありますが、精神疾患は認められないのでよく判りません。医療上は、眼瞼下垂症を前葉性と後葉性、更に先天性と後天性に分けます。更に神経性や外傷性、及んで医原性まで原因は多岐に渉ります。この辺りは形成外科以外の専門の他科の診療も求められます。本患者さんにはこれらの原因は診
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カテゴリー別アーカイブ: 皮弁
やはり2回目の白唇短縮術後には2回目の口角挙上術をしたくなります。
人中とは、読んで字の如く、人の真ん中です。と言っても顔の中心で、口と鼻を結ぶ溝と2本の稜線です。ですから、人中短縮術という手術はあり得ません。人中だけを切除して短縮したら、富士山型の赤唇縁になります。まともな美容形成外科はしませんが、美容整形屋は学術的素養を持たないでビジネスに注心しているから、富士山型の唇をよく見かけます。
さらに言うと、鼻の下は唇です。赤い唇を赤唇、その上の皮膚の肌色の部分は白唇です。日本人だけが知らない言葉です。何故その点が大事かというと、赤唇の形態は白唇の形態に依存しているからで、対称性や歯牙の咬合面との位置関係も白唇が決定するからです。だって上赤唇は上白唇に吊られている訳ですから。もう一度書きます。鼻の下切除術は人中短縮術ではなく、人中を中心とした上白唇短縮術
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4年前からの患者さん。いつも明るい楽しい患者さん。目元を更に明るく、綺麗にして似合います。
症例は26歳女性。3年以上前に初診。先天性二重まぶたも前頭筋は収縮。LF右11:左12と右が弱かった。前転が必要。重瞼は右の上にすると蒙古襞が目立つから上から2番目の線。フェニレフリンテストで半分挙がった。術当日。平行型希望なので目頭切開が必要と説明すると、当日は予定が立てられないので、6ヶ月以内なら同時施行扱いですることになった。左のラインで2㎜幅切除し、1点ずつ挙上前転し、2点ずつLT法で重瞼固定した。前頭筋使わなくなって喜んでいた。その1週間後に抜糸時には、開瞼が良好で、腫脹で幅が1.5倍以上でも重瞼がくっきりしていた。その後来院をされずいつ出来上がったかは不明。いつ頃か後戻りが起きてきた。
今回、LF右13㎜:左14㎜で右が再発した。右は先天性後は性眼瞼下垂症を伴っていたからで
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他院で鼻唇溝(法令線)に脂肪注入したらボコった。口角が下がって赤唇が消えた。まず口角挙上術で第一段階。
鼻唇溝は目立つ。人相学でも法令線は凶相とされるそうです。占い師もこれを観て悲劇を予想します。二つのポイントがあります。1、解剖的成り立ち。2、その溝の向きです。
鼻唇溝は溝です。しわとして刻まれているかは別で、表情筋に引き込まれているのと頬脂肪体の下垂が造ります。時折手術で診るのですが、鼻唇溝の皮膚の深部は皮下脂肪が薄く、その深部に表情筋の中でも頬骨筋群が付着(停止)しています。上から上唇鼻翼挙筋が鼻翼の横に、下に大頬骨筋、小頬骨筋、口角の横に笑筋が上下に並んで付着しています。筋体は皮下脂肪下に付着して、そこから皮膚に向かってすだれ状にコラーゲン繊維が真皮層(これもコラーゲン繊維)に繫がっています。笑う時や口角を拡げる表情時に、上や横に引かれると皮膚が深部に引き込まれて溝が出来、皮膚が
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人により鼻の形態は様々です。長年の懸案の隆鼻術。鼻稜はシリコンプロテーシスが定番。学会でも定式とされます。今回は短いL型でスペーサーの役目。鼻翼縮小術皮弁法も併施しています。
ご存知の通り、昨年3月以来約1年間は外国人が来院しませんでした。渡航制限は水際対策としてもうっとも有用だからです。ましてや本邦には外国客船が最初の発生源だったので、厳しくなりました。敢えて見直したら、一昨年までは主に中国人患者の売り上げが当院の売り上げの約三分の一以上を占めていました。どこもかしこも経済的に厳しい中、当院でも新型コロナ,covid-19に大きく影響されました。逆に今考えれば、むしろ何とかミクスはお札を沢山刷って、円安で外国人を呼んだだけの政策だったのかと言えます。
ただし私に関しては、口周りの手術がマスク義務化のため減らずに、私は自粛に応じて、一応勤務日数減少していたため、仕事の多くが口周りになりました。鼻もです。さらにリモートワークの会社員は眼瞼の手術後も目立たないの
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