何度も書きますが、上口唇は赤い部分だけでなく、その上の皮膚の部分も”口唇”です。アジアの一般人だけが知らない用語で、日本では赤唇を”くちびる”と、白唇を”鼻の下”と俗称します。これでは医学用語になりません。さらに言えば、完全口唇裂(みつくち)は、赤白とも割れている病名です。解剖学的にまたは発生学的に、赤白の口唇は一体です。両側から伸びてきて、人中で合体します。神経血管の支配も一体です。違いは赤唇は消化管(口腔)が捲れて、前突した表面に薄い皮膚が張ったので、血管が透けて赤く、白唇は皮膚ですが、深部は口腔内です。
そしてこれも何度も書いてきましたが、人中とは呼んで字の如く人の真ん中です。具体的には白唇の真ん中の縦の窪みを人中溝といい、その両側の畝を人中稜と言います。ですから巷間の非医学的美
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カテゴリー別アーカイブ: 美容形成外科学博士
まだまだ流行りのこめかみリフトで下から上に向けて挙げます。
リフト目的の症例が続きます。フェイス リフト,Face Liftとは、読んで字の如く、顔を持ち上げることですが、顔を持って持ち上げても意味がないので、顔の組織のどこかの一部を、どこかに向かって持ち上げます。具体的に皮下リフトでは、どこかを切開して、持ち上げたい部分の皮膚、軟部組織を剥離(ポケット状に剥がすこと)して、切開線の皮膚をほぼ上に引っ張り上げてみて、ポケット状にした皮膚、軟部組織に張りを造ると共に、ポケットの先端まで引き上げる作業です。引っ張り挙げて余った皮膚、軟部組織は切除して、上の頭側の皮膚と縫合して支えます。
ここで手術のポイントを三つ述べます。
まずどこを持ち上げたいのか?:これはポケットの先端です。現在私は、ブログにもある様にJowl(マリオネットラインの外のた
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目元を若返らせる美容治療。切らない眼瞼下垂手術で窪み目解消。下眼瞼目袋は切開手術の適応ですが、今回はPRP注入で。
最近マスコミで”直美”という言葉が流れています。医学部を出て直ぐに、美容外科医となる医師をそう呼んでいます。造語したら判りやすいので、それは良しとしますが、私に言わせればそんな事は、30年以上前からの問題で、今更感に堪えません。そもそも直美が起きるのは、日本に於ける美容外科の特殊性、さらに言えば、国民の無知が呼んだ原因の一端を掘り起こさなければならないのではないでしょうか?。
本邦では昭和36年,1961年に国民皆保険制度が成立しました。たった63年前です。実は戦前に保険制度は一部で発足していましたが、一部に限られていて、敗戦後増加が進みませんでした。ほとんどの医療は自費診療で行われました。高度成長期にやっと成立しました。そう言えば、美容整形屋の父が昔言っていました「ひどい医者は、払え
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法令線は鼻唇溝,Nasolabial foldです。線ではなく、上方の鼻翼横(基部ではない!)の三角形の窪みを埋めれば消えます。
題名に書いた様に、鼻唇溝プロテーシスは、鼻唇溝の上方三角形の窪みに限って入れます。法令線は人相学の用語ですから、洋語にはありません。英語ではNasolabial fold または grooveで、訳すと鼻唇溝です。なおアジアの彼の国では、鼻翼基部プロテーシスとか言っていますが、大間違いです。貴族手術とも称します。意味が解らなくはありませんが、間違いです。鼻翼基部とは鼻翼の最下”点”です。この様に韓国ではビジネス的な金儲け主義で美容医療をテキトーに取り扱います。医学的なまたは美容学的素養を求めません。彼の国はその様な国民性です。旧〇〇教会も韓国が発祥ですから、同様に金儲けをモットーとしていますよね。宗教とは言えません。
もっとも!、本邦の美容医療界はさらに混乱の極みです。本来美容医療も”
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4年前に切開法と埋没法。掛け足します。それより、剣状強皮症に対するPRPを気に入ったから、2回目。
PRP療法が騒がれています。bFGF, basic Fibroblast Growth Factor(塩基性線維芽細胞成長因子)の製剤を添加したら、硬結(しこり)が出来て吸収が遷延したので、有害事象とされたのです。予め説明していなかったことが医療法上に問題視された結果、そのクリニックは責任を取りました。昨今は説明義務違反で問題が生じるケースが多くなっています。
PRP, Platelet Ridh Plasma療法は、自己採血を、遠心分離機で分けて、血小板だけを濃度を約2〜4倍にして取り出して、局所に注入する治療です。血小板は様々な成長因子を分泌します。成長因子とは、各組織の細胞の分化を促進して、細胞を増やすかまたは組織の構成物質を増やす作用のある蛋白質です。
PRPが含有する成
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