カテゴリー別アーカイブ: 美容医療

2023 . 12 . 2

遠方からいくつかの手術を受けに来られて、お互いに信頼を積み重ねてきた患者さん。今回の二重顎削徐術で完成に近づけます。

リフト手術とは読んで字の如く、持ち上げることです。フォークリフトはフォークで肉でなく荷物を掬い上げて運ぶ重機ですが、フェイスリフト,Face liftは顔をフォークでなくナイフ(メス,mesはオランダ語で、英語圏ではナイフ,Knifeまたはscalpelと言う)で、加齢で進展して下垂した組織(主に皮膚と皮下脂肪)の余分を切り取って、糸,threadまたはsutureで縫合して持ち上げる方法です。 昨今(実は半世紀以上前から)糸リフトが喧伝されています。棘などの付いた、何らかの引っ掛けるものを使って、皮下や皮下脂肪を裏側から持ち上げます。ですが、すぐ戻ります。問題点が二つあります。糸は顔の中に存在していても、吸収糸の場合生体反応が起きないので、糸は組織に癒合や癒着をしませんから、重力と外
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2023 . 11 . 5

こめかみの生え際からリフト。中顔面=Malarに効かせて、鼻唇溝もスッキリ。下顔面まで挙がるか楽しみに?!。

やはりこのブログの効果は高い様です。こめかみリフトが続いています。その心は、こめかみリフトは、中顔面を対象として引き上げますから、正面画像でも4方向画像でも、変化が見えるから、ブログを診るとよく解るからです。また私のブログでは、約束して定期的に経過を載せていますから、患者さんは標準的なダウンタイムを知ってから来院されるので、スケデュールを立て易い。私としても、沢山手術してきて手術が定式となり、手術時間もほぼ一定、さらにアシスタントに着くNs.も経験を重ねる度に上手になり早くなってきましたから、限りある手術枠を抑えやすくなったのでもあり、患者さんの希望に沿えるから増えています。 美容医療の患者さんは、評判=本当の意味での口コミをあまり伝えません。隠す人が多かったからです。近年、プチ整形か
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2023 . 10 . 3

他院でのボトックス後のお直しですが、MT法(重瞼術埋没法)で僅かに広げて楽に。蒙古襞の拘縮はずっと気になっていたそうです。

どうも私は、お直し屋としての仕事が増えています。お直しは面倒ですが、それはそれで良いことなのかも知れません。私の啓蒙活動が功を奏しているからです。昨今美容医療がポピュラーになりました。念の為書いておきますが、ポピュラーになったのはIT上の話で、美容整形は戦後から、”美容外科”になってからでも45年の歴史です。昨今美容医療のクリニックも増えましたし、患者さんも積極的です。母集団が増えれば好ましくない結果も増えるのですが、経験値の低い医師が増えたからでもあります。その結果、経験の長い、私の様な医師に助けを求めに来院される患者さんが増えました。私は受け皿として、困っているみなさんの為に頑張ります。 私は産まれながらの美容外科です。私が産まれた直後に父が美容整形医院を開業して、生育時に何気なく
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2023 . 9 . 23

埋没法重瞼術は定番ですが、切らない眼瞼下垂手術=NILT法=黒目整形は埋没法の一種です。

近年になって美容医療が流行したと考える国民が増えました。確かに人数は増えたのは統計上で明らかです。忌避観念がなくなって来たのです。でも最大の要因は、コマーシャリズムでしょう。TVCMも増えましたし、JRの電車内の扉の横は美容医療の広告だらけです。ただ、そのS.クリニックグループではトッピング治療も横行しています。先日ある患者さんが目袋の相談時に言いました。「広告で安く載っていたのでS.に行ってみたら、大して診察もなく、見積もりだけ出されたの!。とんでもない額でした。広告の3倍額よお〜!。もちろんもう行かないわよ!。」半ば怒っていました。患者さんはむしろ行っただけ損した感じの、自虐ネタでした。私患者さん(S.にでは無い)に失礼と思いながらも「やはりS.ではまだトッピングが常道ですよね。だってあ
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2023 . 9 . 8

たまには注射系の治療も載せます。とは言ってもPRP療法は単なる再生医療でなく、Augmentation=増量です。

Augmentationとは組織の増量です。顔面の皮膚皮下組織を厚くして形を整えます。PRP注入はいくつかの部位には最適です。PRPとはPlatelet rich Plasmaの略で、訳すと多血小板血清です。自己採血して遠心分離して作ります。血小板は出血を止める血球の一つですが、組織成長因子を含みます。傷が治る際に働くからです。濃度を上げたPRPを注入すると、一度はまず血清の量で組織が増量し、水分は48時間から吸収されていきますが、成長因子も同時に働き、増量した組織が保たれます。ただし一般的には、表皮細胞を成長させて、皮膚(肌)に張りを作る作用が利用されます。この方法で確かに張りは造れますが、たるんで落ちたり、へこんで凹凸となった顔面の形態は治せません。加齢変形でも、顔面の生来の輪郭でその原
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