カテゴリー別アーカイブ: 美容医療

2024 . 8 . 23

目頭切開は蒙古襞の拘縮解除が目的です。切除してはいけません。Z-形成法に限ります。二重瞼者に合わせて変える方法

目頭切開術は美容整形屋(昭和53年までは美容外科という標榜科目はなく、美容医療の医療機関は適当な科目名を名乗っていました)の定番でした。外人顔を造るためです。先の大戦後GIにモテるために流行り、その後の高度成長期には芸能人もこぞって受けました。でも蒙古襞を”切除”する原始的な手術法でしたから、虫みたいな変な目元になりました。父が手術した患者さんのうち何人かは、今でも診ていますが、バレバレで格好も良くないかも・・。 蒙古襞は読んで字の如く、東アジア人に特徴的な変異です。2万年前のシベリアでは極寒で、モンゴルは砂漠化して砂が飛ぶから、目が大きく開く人は絶えていきました。結果的にまぶたが一重瞼で目の窓が小さくて、機能的には先天性前葉性眼瞼下垂症の人が生き延びました。つまりこれらの変異は、寒冷
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2024 . 8 . 2

外国人もJowl Lift :引き上げて若く、ついでに鼻唇溝に入れた異物も目立たなく。お隣の国はやはり美容医療後進国ですね。

皆さんは興味がなくてご存知ないのか?、嫌いだから忘れたいのか?、本邦の美容医療の歴史は古いのに認識していません。日本国では既に、先の戦争の前後に美容医療が行われ、学術的発表も為されています。とは言っても他科からです。重瞼術は眼科医が、隆鼻術は耳鼻科医が書いています。お下の治療は当然泌尿器科が書いています。戦後すぐに美容医療を進めたのは十仁病院ですが、実は戦前は泌尿器科でした。結構流行っていたそうです。戦後に占領軍のGIにぶら下がる女性を対象に、外人にモテる様に変える美容整形が興隆しました。その後の高度成長期には、雨の後の竹の子の如く美容整形医院が林立しました。昭和30年代の東京では、山手線の各駅に美容整形医院がありました。駅の看板も必ず掲げられていました。私は電車通学でしたから、毎日窓から目
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2024 . 7 . 26

こめかみリフトの複数回でJowl方向を挙げるのが流行っています。組み合わせをブログに載せたからですかね?。

昨今TVCMやSNSで、リフト手術と称した広告が横行しています。あくまでもビジネスで、要するにコマーシャリズムです。非形成外科医の経営するチェーン店は、資金力があるから、政治献金に勤しみ、この10年間で医療広告内容の規制が緩和されました。結果的にやはり、あるべきでない間違った方向へ向かって来てしまいました。 特にTVCMが目に着きます。S.やT.が沢山流していますね。私も昔CMを打っていたことがあります。銀座美容外科では、全くもって医療法で規制される名刺広告とイメージ画だけでした。それが今や、間違った売り文句で、嘘の医療内容が流れています。T.の気持ち悪いイメージ広告も横行しています。ちなみに、ゴールデンタイムの15秒スポットCMは、未だに一本100万円が相場です。彼らは1日30本とし
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2024 . 7 . 25

やはりリフト手術は部位を分けて、剥離腔も変えて、特にこめかみリフトは何度でも可能です。

GW,Golden Weekだっていうのに、いやGWだから、手術がひっきりなしです。美容医療に於いては、休みの日に取り組む患者さんが多いからです。実は本症例の患者さんは、昨年のGWにもこめかみリフトを受けました。例年行事となってます。 一般的に医療機関は、診療時間を申告します。診察時間つまり日常的に対応する日時は、開院時または変更したら適時、保健所に届けなければなりません。なお医師には応召義務というのがあって、必要時には常時対応しなければならないのです。ただし通常病院(入院20床以上)には当直医が義務付けられていますから対応しますが、クリニック(医院または診療所)では診療時間以外には医療従事者が常駐しなくて良いので無理です。ところで、診療時間の届け出の際には地域の医師会が関与します。競
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2024 . 7 . 18

美容外科手術患者としてベテランです。私も何ヶ所か手術しましたが、鼻尖増高のための軟骨移植は私に任され、今回に限りブログに載せさせてもらいます。

美容医療に於いては、医師と患者さん個人の信頼関係が必要です。それは経済的な点に限りません。患者さんの人格を私側が理解する事が必要です。診察時には生来の形態的性質と、それまでの美容治療の既往歴を把握して、患者さんにとってより適切な治療方針を立てなければ、面白い結果が得られません。その様に美容医療では、患者さんの全人格を汲み取っての診療方針が求められます。こうして面白いまたは楽しい結果が、患者さんに喜びを与えます。 最近私はよく云われます。「先生にかかっていると楽しいし、先生面白い感じでいいわあ〜。」「先生に罹り続けますから、まだまだお元気でやってねえ〜。」まるで頼まれているみたいな言葉に嬉しい限りです。あえて言えば、院内でも他の医師に罹っていた患者さんが、たまたま日にちの関係で私に罹った
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