私を指名して罹る患者さんは、約半数は紹介患者さんです。また少なからず、他医からも紹介されます。今や東京皮膚科・形成外科グループは、合わせて5院あり、医師は常勤が7名、非常勤を含めると20人を超えます。その中の一部の医師はレパートリーが狭く、時折私に紹介してきます。
最近ではもちろん、HPやSNSを検索して覧て来院される患者さんが多いのですが、ご存知の様に私はブログだけを利用しています。何故かは、ブログには経時的な経過が載せられるのと、詳しい説明が載せられるからです。この段の様な斯界の話題も書いています。全て私自身が書いています。なおHPは各クリニックごとに提示してますから、各院の手術法はある程度判りますが、残念ながら当然に、書いているのが医者以外なので、美容”医学的知識”は不足です。ま
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カテゴリー別アーカイブ: 輪郭
頤,おとがいとは顎先ですが、字を見ると、顔(頁は顔の部品を指す部首)の臣ですから、貴賓を現して魅せます。
昨今ではSNSでの”情報”(あくまでも情報であり知識ではない)に捉われる国民が多くなりました。IT社会は情報採取には有用ですが、知識の蓄積(積み重ねないと次へ進めません)と教養の涵養には有用とは言えません。IT社会の道具であるSNSサイトは視聴者が選ぶ必要があります。ですから提示者は受けそうな画像を載せて、自分本位の意見を書くだけです。通常反論が出て炎上しても、”議論”にはならず、落とし所が見出せないで済まされます。つまり定説が得られません。対して知識とは、実存する書物に対して、反論したり書いたりして議論して、多くの人が認める学問的な説を作り上げることです。また教養は生活に役立つものではありませんが、人格を創り上げます。本や教科書(小中高大学校だけではない一生の勉強の材料)などを読まないと知
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年始恒例の一流人の手術。今回は大作です。前額リフトと頸部リフト。中顔面はやったから、残りは上と下ってことか・・。
まずは題名の説明です。患者さんは、一流の社会人です。毎年1ヶ月ほど休みを取って、この時期に手術を受けにいらっしゃいます。題名にある様に、いくつかの美容形成外科手術を施行してきました。今回は2回に分けて手術をしますが、一つの版に載せます。
昨今”直美”がキーワードです。医師が国家試験合格後にほとんど研修研鑽を受けないで、美容医療の分野に就職する、または開業する輩を、”直”接!"美”容医療を始めるからこう呼びます。また卒後他科で研修した後に、美容医療に転向するフラフラした医者も似た様な輩です。形成外科・美容外科が開設されている大学病院を含む大病院で、カリキュラムに沿って上級医に指導を受け、一歩ずつ学び取る様な施設で、最低6年間は研修を受けなければ、質の高い研修とは言えません。
当院の
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たまには注射系の治療も載せます。とは言ってもPRP療法は単なる再生医療でなく、Augmentation=増量です。
Augmentationとは組織の増量です。顔面の皮膚皮下組織を厚くして形を整えます。PRP注入はいくつかの部位には最適です。PRPとはPlatelet rich Plasmaの略で、訳すと多血小板血清です。自己採血して遠心分離して作ります。血小板は出血を止める血球の一つですが、組織成長因子を含みます。傷が治る際に働くからです。濃度を上げたPRPを注入すると、一度はまず血清の量で組織が増量し、水分は48時間から吸収されていきますが、成長因子も同時に働き、増量した組織が保たれます。ただし一般的には、表皮細胞を成長させて、皮膚(肌)に張りを作る作用が利用されます。この方法で確かに張りは造れますが、たるんで落ちたり、へこんで凹凸となった顔面の形態は治せません。加齢変形でも、顔面の生来の輪郭でその原
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年齢不詳の明るい楽しい患者さん。次々と若返り手術。でも鼻翼の横の鼻唇溝上方の三角形の窪みは深い。プロテーシスが最適です。
法令線、ほうれい線、人相の用語ですが、最近になって一般化しました。何故でしょう。美容外科、いや昭和53年に標榜科目となる前は美容整形と称していた診療科では、広告が生命です。通常患者さんは、他科と違い本当の口コミを伝えないので、多額の費用を広告に掛けても、自由診療価格ですから元が取れる様なビジネス体系としてきました。過去の紙媒体の広告時代から、TVCMしかなかった時代は、診療内容を細かく記載できない法制でしたが、抜け道で本の広告のフリをして書いていた輩が横行していました。21世紀に入ってインターネット時代になり、(美容)医療広告も、ホームページに記載されます。HPは当初は広告と見做されず、改竄や嘘の内容がありました。その後多種のSNSが流行し、説明は簡易で、画像が主体ですが、改竄も横行しました
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