症例は41歳女性。遠方から予約を入れてくださり、いきなり手術に到った患者さんです。とてもその年齢に見えません。ルックスを使う社会生活で、かなり念入りにしかも上手に作り上げられています。これまでの手術の結果が良好で、美しい人ですが、骨切りの結果やはり上白唇が平坦化して間延びしたのを治したい、よくあるパターンです。
これまでにも何人もの症例が骨切り術後に私に罹りました。歯槽骨の上下長を短縮したら、その外側の軟部組織である上口唇が伸びて見えること。実は長さは変わっていないが、一つは白唇が元は前に傾斜していたのが、垂直化したので前から見て長く見えること。もう一つは上下口唇の交連が相対的に下方移動して、歯牙が見えにくくなることが気になるのです。ちなみに赤唇も垂直化して内反傾向になるので貧弱になる
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カテゴリー別アーカイブ: 上口唇(鼻下)切除術
他院で富士山型にされました。修正が不足でした?。鼻翼も挙げて鼻翼下も切除。さらに口角挙上術の追加。
症例が増えるごとにいろいろなことが解ります。富士山型が増えています。どうしてか考えました。私は今や最多症例でしょうが、SNS上では私以外にもたくさんのクリニックが載せています。流行を作った訳ではないのですが、私の症例が評判で他のクリニックも追随しようとしているのでしょう。ただし所詮真似っこですから、細かいデザインは間違うし、術前診察が稚拙なのでバランスが崩れる症例が多発しているのでしょう。残念ながら今時の若い医師や新参医師には、素養と技術、医学的知識を兼ね備える暇はないようです。ましてや、なんとかミクスに乗じたビジネス的非形成外科医には無理難題でしょう。
今回の症例は私が口周りを三回目の手術をする人です。前回のブログも前々回のブログもあります。追加修正手術と別の手術を同時に行います。な
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顔面はバランスを取って若返り。上中下顔面を分けて。今回は鼻翼縮小術を埋没で。
加齢性変化は皮膚の菲薄化と伸展が本態で、部位別に形態変形を来します。深部組織の加齢性変化も当然ありますが、顔面では上眼瞼挙筋の伸展弱化と歯牙歯槽の退縮が動的な形態変化を来すくらいです。鼻はどのようなメカニズムで拡がるのかは解明中です。
皮膚皮下組織の伸展は、やはり顔面の中でも薄い部位に起きやすいのですが、皮膚皮下組織は一定の区画ごとに深部組織(骨格、表情筋や咀嚼筋群、筋膜)に固定されています。例えば眼瞼は眼窩縁に、口周りは歯槽骨や表情筋群に上方が固定され、延びた皮膚皮下組織は下に垂れ下がります。
眼瞼は浅葉が皮膚皮下組織で、深葉が挙筋群と眼窩脂肪で、どちらも伸展することがあるから眼瞼下垂症のメカニズムは精細です。口周りでは、鼻の下が固定され、伸展します。口角部は挙上筋群に引き上げ
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とてもこの年齢に見えない美人。口周りから手術開始。
最近、来院される女性に美人が増えています。二つの要因が考えられます。一つは美容医療に罹る患者さんが増えたから。ダメノミクスが国民の一部には効果をもたらして、経済力に余裕ができた人が居ること。インターネットでの情報(あくまでも情報であり知識は希薄)により、目にする機会が増えたから、身近になったからです。その意味ではこのブログも寄与しています。もう一つは、口周りの手術を受ける患者さんは、いつも私が書いてきた様に”最終兵器”として罹るから、他は大体出来上がっている人が多いし、”最終兵器”まで到る患者さんは美容的センスが旺盛だからです。美人になりたい。美人でありたい。美人を保ちたい願望を持つことは美人の条件です。逆に美人はより美人になる資格があります。その意味で本症例の患者さんは合致します。
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口周りの手術の集大成。初めての鼻尖増高術と口角挙上術に続けて、人中部白唇短縮術。
このところ二次修正手術が増えました。口周りは私が上手だとの評判が立っているから、様々な点でのお治しが求められます。このブログで偉そうに書いているだけでなく、読者の皆さんが理解されているからで、修正術が増えるのは、私としては仕方ないというか自業自得だと考えます。いや患者さんが修正術を受けられることによって安心されるなら、私も嬉しい限りです。
もう一つ真面目なんです。診察と計測を丁寧に時間をかけてします。その上30年以上の美容外科医の経験から美容学が身に付いていますから、その観点に基づいた顔面の形態とバランスを詳しく説明し、診断に基づく治療をしています。
近年何とかミクスのお陰で、美容医療の患者さんが増加傾向です。当院でも最盛期です。私も過去30年で一番、父の時代を含めても50年ぶり
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