本症例は上の題名にある様に口周りの手術に邁進してきました。それもこれも上下顎分節骨切り術の影響で、バランスが崩れた口元を治したかったからです。口はストンペタっとするし、頤は綺麗なのですがE-ライン的に鼻の高さが足りない。鼻翼は骨切りの結果大きくなった。バランスを取るのが難しい症例です。でも一つ一つ治して来て、今や素敵な中下顔面を造り上げられました。その一部始終を魅せていってくれる。とても為になる患者さんです。前段にこれまでの手術経過を載せます。ネコ手術を見たい読者は下段だけ見て下さい。
当初口周りの手術3点セットも適応でしたが、初回は白唇部切除術と口角挙上術に専念しました。人中部白唇短縮術の結果は21㎜だったのを5㎜切除して術後3ヶ月で16㎜と後戻りゼロで満足されています。実は初回手術
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カテゴリー別アーカイブ: 美容外科学
骨切り術後の口周りの手術もこの機会です。
再三ブログ提示してきた様に、骨切り術後の口周りの患者さんは私の下に来院します。何故なら、私が形成外科医で骨切り術の経験があり、知識が豊富だからです。機能的にも理解が深いからです。そして私は、美容外科医歴30年以上で美容的素養に長けている為に、骨切り術後に限らず形態的な理想像を知っているからです。特に骨切り術後の静的&動的な形態的変化を取り戻すには経験が物を言います。
ところで骨切り手術といっても種々あります。骨を切るから骨切り術ですが骨は身体中にあります。もちろん整形外科領域が大部分ですが、ここでは頭を除く顔の骨切り術が美容外科・形成外科領域で扱われますから、顔面骨切り術を説明します。顔面の輪郭は骨と軟部組織が見せます。軟部組織は加齢で伸展して弛み重力で下がりますから変形していきます。
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E-ラインは側方視だけでなく立体像も替えて魅せます。口周りは3次元。
本症例の患者さんには嬉しいお言葉を戴きました。「森川先生は顔面のバランスを診ていって、トータルに治して下さるから、その様な美容形成外科医に巡り会えてよかったです。だから御任せできるのです。」と、私のこれまでの経験から来る美容医療の素養を認めてくれたのでしょう。有り難いお言葉です。ですから幾つかの手術を計画を立てて施行してきました。一遍にはしません。何故なら第一に私の体力の問題。知的集中力もです。第二に大阪院では局所麻酔手術しか出来ないからです。第三には手術時間枠も大阪院では最長で3時間30分だからです。そもそも私は手術を丁寧に時間をかけて行います。特に切開縫合手術は、時間をかけて細かく縫い合わせないと、後々で傷跡の幅が出来て目立ってしまうからです。
今回は頤プロテーシス挿入術です。頤は
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やはり口周りは最終兵器。
長らく当院での診療を受けてきた患者さんです。私も手術に携わってきましたし、他の医師も診療してきました。お馴染みになったいい患者さんです。当初から面長の特徴は良い点と捉えてきたが、やはりそのうちでも下顔面が長くしかも上下口唇の比率的に上が長くなってきたので、熟慮の末に短縮術を実行しました。
敢えて言えば、上白唇短縮術は傷跡が顔の前面に出来る数少ない美容外科手術ですから、リスクベネフィットバランスを充分に検討するべき手術です。本症例の患者さんも長年悩んできました。
ベネフィットとしては、面長の人は上口唇が長くなると(10年で1㎜伸びます。)比率が崩れてきたのが目立つのです。短縮の効果が高いのです。赤唇の形や厚みの強調も症例ごとに求められます。ヒアルロン酸などで造っていってもキリがないのです。
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なじみの患者さんで結果が出るから楽しい。今回は目尻切開と眉下切除で眼瞼形成術:保険診療ですが同時に載せます。
本症例は最近幾つかの手術を、段階を追って、日程を空けて施行してきました。どの場合も、患者さんとはよく相談して患者さんはよく理解してから手術に到るので結果が良好でした。手術前には判りやすく希望を述べ、そこで私は診察や計測して診断を得ると、患者さんは従ってくれるだけでなく理論も理解してくれて結果が見えてきます。眼瞼についても結果が得られてきました。
ただし眼瞼形成術は様々のデザインがあります。ということは術前の形態的機能的なバリエーションが豊富だからですし、周囲とのバランスも考慮しなければならないのです。また眼瞼の皮膚は身体中で一番薄いために加齢による伸展が早く進みますし、機能的にも(上眼瞼挙筋)経年変化を起こしやすい部位です。逆に言えば眼瞼はなおさらに診断が難しい部位です。
今回は
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