2014 . 7 . 31

加齢現象はトータルに治していきましょう。

アンチエージングとは、抗加齢治療です。齢(よわい)を重ねて、身体が変化していくのに抗う(あらがう)ことです。

今回は、糸によるリフトの術前術後の経過を提示させてもらえますが、実はこれまでに、いろいろな簡単な地美容医療をさせてもらい、メンテナンスしてきた方です。ですから、加齢現象にトータルに対処していくべきことを提示したいのです。

症例は65歳 下の二図は術前です。顔面の前面は何らかのメンテナンスをしてきている為、やつれが目立ちません。いつも私は心がけています。加齢現象は減量と下垂(弛緩)が並行して起こります。今回の症例では、注入で減量に対処してきたのですが、下垂に対する対処は怠ってきました。なぜなら、社会的にダウンタイムを長くとる治療は難しいからでした。ご覧の様に、口角の横から顎にかけてのJowlと呼ばれる下垂が、目立ちます。いわゆる下1/3顔面の下垂が、顎のラインに表れています。

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下の二図は術直後です。引っ掛かりのある糸を両側2本入れることで、Jowlを引き上げました。手術は痛みもなく、「ゼ~ンゼン楽ちん!」とのお言葉をいただきました。若干の腫れはありますが、出歩ける程度です。キズなどありません。刺し口にまだ凹みが見られますが、気にならない程度です。

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下の二枚の画像:術後五日目でダウンタイムを過ぎました。ファッションまでも素敵に装っていただき、撮らせてもらえました。糸の刺し口などは判りません。

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顎のラインが、四角くなくなっています。最小のダウンタイムでここまでできれば上質な治療だといえるでしょう。

今回の糸は1年で溶けて吸収されるとされています。ですが、まったく戻る訳ではないようです。皮膚は支えられている間に短縮しますから、また伸びるにしてもさらに年単位かかる筈だからです。

今後の経過を提示していきたいと思っています。