最近目頭切開=蒙古襞の突っ張り除去の症例で、画像提示の許可を頂ける患者さんが続いています。まずは術前画像から。
術前の内眼角間距離は37㎜で蒙古襞が縦に突っ張っています。眼瞼下垂の症状はないのですが、二重を拡げたい希望で来院されました。であれば、開瞼を強化しないとならないでしょう。案の定二重を1.5㎜上(瞼縁から8㎜)でシミュレーションすると、眠そうな感じ=つまり眼瞼下垂状態に見えるのです。そうです。二重を拡げると、相対的に開瞼が小さく見えるのです。患者さんも薄々知っていて、棒を当てた瞬間にパッと判ったようで、これだ!って言う表情をしました。さらに、目頭切開の適応もよく理解されていて、数字的にはすぐ理解され、指で引き上げるシミュレーションでもやはりこれだ!って言う感じでした。よく理解されているので、手術の結果も楽しみにされて臨みました。
術翌日の画像です。出血も着いてないし、創は赤いけど目立たない。ただし、瞼は腫れました。
上は左図が術前、右図が術後4週間の比較です。
上図は術後4週間の右眼の近接像です。蒙古襞が無い目頭は優しい印象となります。
さて4週間の画像を撮影させて頂きました。なかなか良く出来ました◎。これまでに経過画像を披露してきましたが、本症例は腫脹が片側に強く、ラインが乱れていたのですが、4週間では綺麗に出ました。予定通りではないかも知れませんが、患者さんも必ず治ると信じていらっしゃったので、私としても安堵致しました。
術前では目頭の蒙古襞が縦に突っ張っている為に、吊り目でキツい印象に見られます。術後に蒙古襞が解除されると、眼の窓の横幅が大きくなるだけでなく、丸い自然な形になり、吊り目が解消して、優しい目もとを演出できました。これがZ−形成術により蒙古襞が伸びたからであるのは、これまでに図でもお示ししましたし、紙上でシミュレーションして証明しましたから、過去ログを見て下さい。
やや広い二重瞼を希望される人には応じます。広い二重の方が明るい感じになるのは当然ですが、その際相対的に開瞼が弱く見えてしまうことが起きます。これは術前での棒でのシミュレーションで判明しますから、その場合には切らない眼瞼下垂手術=黒目整形=NILT法をお薦めします。本症例はシミュレーションするまでもなくご理解いただいていましたし、シミュレーションするとすぐにピンと来たようです。目頭も同様です。美容的センスが充実している人なのでしょう。
約半数の患者さんは、適応手術をお示ししているのにも関わらず、選択に迷い、費用で逡巡を繰り返したあげくに、手術結果に不足を感じる事があります。そんな時私は「だからこの手術も加えておけば良かったでしょう?。」と意地悪をいうのは抑えて、「ですから、機会を見てこの手術も検討しましょうね。」と優しく伝えます。すると、まず必ずと言っていい程、次に進まれます。
適応する手術を、同術野なら同時施行した方がこちらは楽です。道具や薬、時間が節約できるからです。その分費用もサービスします。ただし侵襲が増えるため、時にダウンタイムが長くなり、患者さんには負担をかけてしまいます。今回はそのような面でご免なさい。でも結果的には満足いただけました。どうです!、目もとがパッチリ明るい!。内面性がにじみ出る様に可愛い!。キャラクター的に綺麗な人なのでしょう。とっても似合っています。
今後更に、経過をお見せしたいと思います。その節は感想のお言葉を頂こうと思います。