2016 . 3 . 16

眼頭切開=蒙古襞解除術+NILT法=黒目整形はお得ですがダウンタイムは・・。

最近目頭切開=蒙古襞の突っ張り除去の症例で、画像提示の許可を頂ける患者さんが続いています。敢えて言えば費用が高額な為に、一定のサービスをする条件で、画像を使わせて頂く事を御願いしているのです。また、本症例は切らない眼瞼下垂手術=黒目整形+NILT法を同時施行する事も希望されたので、合わせ技でさらにサービスしているのです。2手術を同時施行する際には、道具や、薬を減らせるし、手術時間も1+1=1.5くらいに短縮できるからです。ただし、ここではサービスのない様には触れません。何はともあれ提示画像をご覧ください。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA術前

OLYMPUS DIGITAL CAMERA術直後

OLYMPUS DIGITAL CAMERA術後2週間

術前の内眼角間距離は37㎜で蒙古襞が縦に突っ張っています。眼瞼下垂の症状はないのですが、二重を拡げたい希望で来院されました。であれば、開瞼を強化しないとならないでしょう。案の定二重を1.5㎜でシミュレーションすると、眠そうな感じ=つまり眼瞼下垂状態に見えるのです。そうです。二重を拡げると、相対的に開瞼が小さく見えるのです。患者さんも薄々知っていて、棒を当てた瞬間にパッと判ったようで、これだ!って言う表情をしました。さらに、目頭切開の適応もよく理解されていて、数字的にはすぐ理解され、指で引き上げるシミュレーションでもやはりこれだ!って言う感じでした。よく理解されているので、手術の結果も楽しみにされて臨みました。

ところがご覧の経過です。二つの手術を併施すると、ちょっとした合併症に対処出来ないことがあります。術直後の画像では見えませんが、術後に右の内側の腫脹が亢進しました。このために筋を縫い縮めて強化したにも関わらず開瞼が落ちました。2週間しても微妙に左右差が見えています。仕方ないので髪で隠しています。絶対治ると申し上げていますから、患者さんは安心されていますが、ダウンタイムが伸びたのでブログ提示も遅らせました。このブログは経過をちゃんと見せていく事を目的の一つとしていますから、経時的に提示していきます。

そこで、左の目頭切開術=蒙古襞の拘縮解除術の経過を近接像で紹介します。これはよく判ると思います。目頭の角度の正常化がなされました。

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上左から右へ順に、術前、術直後、術後1週間、術後2週間です。いかがですか?。いいでしょ!しかも経過がよーく判りますよね!

術前は蒙古襞が縦に突っ張っていて被さっている。術直後には腫脹と疼痛で開かない。糸は見えないにですが、創には血の塊が付いているのでもちろん見えます。糸は透明なので判りません。聴いてみれば、翌日以降は目立たなくなり出歩けます。1週間で抜糸しますが、創は赤い線が見えます。メイクで隠せます。2週間で見ると、赤さは目立たなくなっていますが、接写像では段差が見えます。そうなんです。この手術に限らず目頭切開の場合、内側の皮膚が腫れて眼の側は引っ込んでいるのでしばらく段差があるのです。解消するのに月単位かかります。

しかし、目頭の形はきれいでしょ?。眼が大きくなったでしょ?。目頭のところぎりぎりまで二重が見えてクッキリはっきりしたラインにできています。術前の目の窓は内側が下がっていて外側が上がっています。つまり吊り目です。一般的に間違われやすい点として、垂れ目と言う形容がありますよね。これは皮膚が被さっている状態です。一重瞼にはよくあります。実は眼の窓の形は、アジア人では吊り目です。目頭の角と目尻の角の傾斜は5〜8度の外上がりになっているのがアジア人では正常です。いわゆる丸い眼、アーモンドアイにする為には内側を挙げて、外側を下げなくてはなりません。ですから、少なくとも蒙古襞により内側が下がっているなら、目頭切開=蒙古襞に因る突っ張りを解除する事が適切です。今回はそこまでの理解がされた症例患者さんです。

切らない眼瞼下垂手術=黒目整形=NILT法は眼の窓の縦を拡大する手術ですが、今回の様に二重まぶたを拡げる希望がある場合には、同時に挙筋を短縮する事が必須と考えられます。さらに縦が大きいのに横が大きくないとバランスが崩れるので、目頭切開の併施が好ましいです。実は今回の症例は、2回に分けての手術も検討されましたが、同時手術なら一部サービス出来るしダウンタイムも一回で済むと言うお得感があるので、併施しました。ただし腫脹の差が見えてしまい経過が長くなりました。患者さんに容認していて頂いているので助かっています。

皆さんに、二つの点を強調したいと思います。

二重を拡げれば眼が大きくなると思っている」人がいらっしゃいますが、逆です。二重を拡げたら、挙筋を強化して眼の窓を大きくしないと余計に力のない目もとになってしまいます。その意味で切らない眼瞼下垂手術はよく出来ていますから、皆さんに理解して頂き利用して頂きたいです。

眼の窓を綺麗なアーモンドアイにする為には縦はもちろん、内側をあげる事が必要です。先進の美容外科医数人ベリテ等とのコンセンサスとして、内側を挙げて外側を下げる手術はこれからさらに発展するでしょう。そして、当院の目頭切開=蒙古襞の拘縮解除術は縦も横も向上させる事が出来るすごい手術ですから、どんどんご利用ください。もう皆さん経過はご存知になられたでしょう?

という訳で、目頭切開=蒙古襞解除術は好評で、ブログを見てひっきりなしに来院されます。私としましては患者さんのために、更なる精進を重ねていきたいと思います。