2016 . 3 . 17

眼頭切開が評判です。当院独自のZ-形成法による蒙古襞解除術はこのような症例にも使えます。‐1週間後の経過‐

立て続けに当院の売りであるZ−形成法による目頭切開=蒙古襞の拘縮解除術をご紹介してきました。いかに素晴らしい結果かは画像が教えてくれます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA先ずは術前=3年前に他院でズレたW−形成法での目頭切開術を受けられています。ゼーンゼン数字が伴っていませんし、挙がっていません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA引き続き拡大像をお示しします。OLYMPUS DIGITAL CAMERA術後2週間です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA近接像です。

内眼角間距離は計算通りに36㎜となりました。画像上ではいい感じのサイズに変化が見て取れます。内眼角間距離は一つの数字的な目安に過ぎませんが、目安なしにはデザイン出来ません。数字的に言えば、理想のサイズである右眼裂横径:内眼角間距離:左眼裂横径=30:30:30㎜の人はアジア人では滅多にいません。これまでに2人だけ見た事があるだけです。ちなみに私は28.5:31:28.5ですが、よく大きいと云われます。白人では理想サイズの人が25%程度はいると思います。日本人では、私の推計では一重瞼の人で25.5:36:25.5、二重瞼の人で27:34:27となります。ですから、内眼角間距離は36㎜を以下なら離れていない方と見られます。ただし、眼球の位置の距離が内眼角間距離に影響します。眼球の角膜(黒目)中心間距離は私の推計では平均で60㎜です。ただしこれは顔面の幅に影響されます。顔の幅はやはりアジア人では大きく、私の(父の時代からの50年間の計測の)推計によると、130㎜以下が小顔で、平均135㎜です。ちなみに顔の幅を5等分したら、目の横幅になるのが理想とされています。これはレオナルド・ダ・ヴィンチの説ですから白人の計測に基づきます。日本人では当てはまる人はいないでしょう。

症例検討をおろそかにして申し訳ありませんでした。両側眼瞼像を比較すると、明らかに目が大きくなっていますよね。そして若干たれ目気味に見えます。下眼瞼の外側が丸く下がっていて、上眼瞼の内側、つまり目頭が上に移動しているからです。過日も記しましたが、モンゴリアンスラントと言って、目頭と目尻の高さは吊り目がアジア人の特徴です。日本人では約5度ですが、韓国人等のモロなアジア人では10度もざらです。目頭切開は位置を挙げますから、モンゴリアンスラントが解消する作用があります。実際本症例でもその効果が見えますよね。

今回また、近接画像を提示し比較してみましたが、前回の手術デザインが不明でしたし、それも左右で違いましたから、今回の術後もピッタリ同じにはなりませんでした。目頭の矢印の向きが、右は横向きなのに対して、左はまだ下向きです。本来目頭が下向きなのは、蒙古襞が外上から斜め下にあり、下眼瞼の内側の延長は水平に近いからです。目頭切開で、蒙古襞を解除すれば横向きになります。問題は程度の問題です。上の向いた目頭はあり得ません。横向きが目標です。本症例では右側では丁度いいでしょう。対して左は不足感が残っています。ただし敢えて残っていますと言うからには、中期的変遷を来たいしているからです。理論的には創跡の拘縮が和らぐのは数週間後です。その際は今より挙がっていると思います。お楽しみに。