今回の症例は27歳、女性。18歳時にS美容外科でI型プロテーシスによる隆鼻術を受けている。
自覚的に次第に短縮してきた。太い思うとの訴えで来院されました。
他覚的には棒状でその割に鼻根が低く、またプロテーシスが短い。鼻稜が太い。鼻尖が上向いて、その下が平らで、鼻尖が角張っていて、横四角形。触診すると骨膜上に入っている。
そこでプロテーシスを作り替えて、軟骨2枚でダイアモンド型の鼻尖を形造りました。
4週間で撮影させてもらいました。
側面像が自然でしょう。
下から見ての創跡の発赤は目立たなくなってます。
今回の症例の画像に置いては何故か、画像が巧くトリミング出来なかったので、提示可能の画像では、経過を詳細にお見せ出来なかったのが残念です。
しかし、術前と術後の正面像だけでも比較してもらえば、その形態の良好化は明瞭でしょう。術前は棒が入っているみたいです。鼻尖が四角っぽくて下がペチャッとしてダサい。
術後の形態は自然で綺麗でしょ?。症例患者さんは大変満足されました。眉間から鼻陵に掛けてのカーブは自然です。申し訳ないけれど私は一度抜去した際に元の鼻を見ましたが、可哀相なくらい低く、現在の日本人の中では標準偏差を外れる範囲だと思います。むしろ術後の鼻陵の方が自然状態と言うか、普通でしょう?。
鼻尖の形は”ダイアモンド型” これに尽きます。鼻尖は鼻翼軟骨が形作るのですが、日本人は発達が悪い人がいます。それは発達障害を発言する遺伝子異常ですから、不自然な形態を呈します。通常私達が解剖学で学ぶ形態は標準形で、鼻翼軟骨の投影する鼻尖の形態はダイアモンド型になっています。これが自然で、普通の形です。私は軟骨移植でそのようなイメージを作り出す様にしています。標準化です。
鼻の手術は組み合わせで部分部分の形態を標準化する事が重要です。その結果自然で綺麗な外鼻が取り戻せます。別に皆を同じにしたい訳ではないのですが、標準偏差を著しく逸脱する形態やバランスの取れていない鼻は不自然に見えます。本症例はバランスの取れた形態を形成出来た結果、大変満足されました。そんな事をちゃんと考慮して手術する美容形成外科は稀少でしょ?。