2017 . 1 . 18

若返り手術の第一段階は黒目整形から!

先週黒目整形非切開法を受けられた患者さんの、1週間後の経過写真を撮らせてもらいました。黒目整形はその名のとおりに、黒目の露出を増やす手術です。

目を開く力は自分で調節出来ますし、視線の方向で変化します。また脳の作用(気分)でも自動的に変化します。それに鏡で見なければ自分では視認出来ないので、自分では客観的な判断が出来ません。基本的に対面者は無意識に正面視での黒目の露出で相手の精神状態を感じています。黒目が隠れていれば元気の無さを感じるし、露出していれば気持ちの昂りとか、真摯な態度を感じます。

眼瞼は加齢により必ず変形してきます。目を開こうにも皮膚が被さり筋力が落ちると、黒目が露出しなくなり、仏頂面に見えて来ます。元気がない感じは終焉を感じさせてしまいます。こうして見て来ると、加齢変化とは仏様になる最期への道程なのかもしれません。仏頂面とはそういう意味ですかね?。ですから、黒目の露出を増やして元気になると年齢を逆廻しに出来て、先が長くなるのでは無いでしょうか?。実は医学的に、理論的には証明されています。黒目整形は自律神経のコントロールを助けるからです。そうです。自律神経の安定は健康に寄与します。

ですからまず、若年時に一重瞼を二重瞼にするべきだと再三再四強調してきました。一重瞼は先天性皮膚性眼瞼下垂症であり、筋性眼瞼下垂症が隠れていることも多いからです。その結果加齢に伴う皮膚性眼瞼下垂も早く進行しますから。開瞼という生体の機能面の改善が求められます。開瞼機能の低下は自律神経を乱しますから、加齢後は黒目整形で改善するべきです。

ただし、加齢により皮膚が弛緩し伸展してきたら、それを持ち上げるだけ(重瞼線の移動)でいいか?、除去(切除)しなければならないか?。瞼縁に皮膚が被さるなら機能的には除去するべきですが、若年時から被さりがあったのなら、少し持ち上げるだけで形態的には満足される症例もあります。個体差は診察時のシミュレーションで判断します。

症例は58歳、女性。先天的には奥二重だった?。一度埋没法で二重を広げている。ハードコンタクトを30年、ソフトコンタクトを10年装用してきた。LF:挙筋筋力(滑動距離)13mmと先天性筋力低下ではなく、後天性腱膜性眼瞼下垂症ではある。緑内障があり、開放隅角か閉鎖隅角かは不明だったためフェニレフリンテストは回避した(後で調べてもらい正常眼圧を確認したので、局麻使用は問題ないことが判明した。)診察中、ブジーを当ててシミュレーションしてみると、重瞼線を1mm挙げれば弛緩した皮膚を持ち上げられるし、形態的にやり過ぎ感も呈さないことが見て取られた。本症例は切らない眼瞼下垂手術が黒目整形として有用な患者さんだと判断しました。NILT法が使えます。まずは両側眼瞼の術前と術直後の正面写真を提示します。

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今回は患者さんのご好意で、顔面フル提示をいただきました。実は今回、顔面全体の方が雰囲気が判り、眼瞼の改善性がいかに容貌に影響するかが見て取れると思いました。術直前の上左画像では顔の印象全体が元気がないのに対して、術直後の上右画像では顔の印象そのものまで元気になった様に見られます。別に無理して表情を作ってもらった訳ではありません。上に述べました様に、自律神経のコントロールが安定して顔貌にも影響するのです。

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皆さんに知っていていただきたいことがあります。形態的に一重瞼か二重瞼かということは機能的に評価しなければなりません。加齢変形で起こる皮膚弛緩により、二重瞼だった人が目の前に皮膚が被さってきたために一重まぶたの様になることがあります。これだけで皮膚性眼瞼下垂症ですが、瞼縁は挙がるのに皮が乗っかっていたら機能損失です。眼の前に皮膚が被さっているかどうかが機能的に重要です。診察場面では解かり易くするために、顔面を鏡に正対してもらい、正面視してもらい、眉を抑えたり離したりして、皮膚の下垂程度を見ます。瞼縁に皮膚が被さっていれば一重瞼、同高なら奥二重、皮膚が上にあれば二重瞼と分類します。そして、ラインがどこにあるかが重要です。加齢と共に皮膚が伸展すると被さって来ます。ラインは閉瞼時の瞼縁からの距離で計ります。解剖学的な位置関係を見ているのです。

今回の症例に於いてはラインを1㎜挙げて皮膚を持ち上げて、LT法で挙筋を強化したら充分に改善が見られました。これで済めば患者さんも楽に受けられます。私達も楽にこなせます。勿論全くダウンタイムがゼロとは言い張りませんが、生活に困らない程度でしょう?。ただし切らない手術では形態と機能が僅かでも後戻りするので、若干オーバーコレクション;over correction=過度の矯正をします。医学的な意味でのダウンタイムは無くても形態と機能が落ち着くまで数日は掛かります。ですから、こうしてブログ上で経過を追って提示していくことが皆さんに有用であると考えます。非切開法の黒目整形の適応症例の術後1週間の経過をご覧下さい。

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腫脹はほぼ軽減して見えますが、腫れぼったさは残りました。切らない眼瞼下垂手術=黒目整形非切開法=NILT法では、落ちてきた皮膚、眼輪筋、眼窩脂肪を上に持ち上げますから、被さりは無くなりますが、ラインの上に貯まります。でも黒目が出て目力が入ります。左目の写真を見ると、あたかも見つめられている様に感じます。これはこれで内面の美しさを表現しています。上に述べた如く、精神的な自律神経的な安定感を表現していると言う事です。

本症例はアンチエイジングに取り組む予定です。次回以降に今後の計画を立てていきましょう。