2017 . 1 . 26

機能的若返りにはなりましたが、次は?。

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先々週に黒目整形非切開法を受けられた患者さんの、2週間後の経過写真を撮らせてもらいました。黒目整形はその名のとおりに、黒目の露出を増やす手術です。

症例は58歳、女性。先天的には奥二重だった?。一度埋没法で二重を広げている。ハードコンタクトを30年、ソフトコンタクトを10年装用してきた。LF:挙筋筋力(滑動距離)13mmと先天性筋力低下ではなく、後天性腱膜性眼瞼下垂症ではある。緑内障があり、開放隅角か閉鎖隅角かは不明だったためフェニレフリンテストは回避しました。診察中、ブジーを当ててシミュレーションしてみると、重瞼線を1mm挙げれば弛緩した皮膚を持ち上げられるし、形態的にやり過ぎ感も呈さないことが見て取られた。本症例は切らない眼瞼下垂手術が黒目整形として有用な患者さんだと判断しました。NILT法が使えました。

形態的に一重瞼か二重瞼かということは機能的に評価しなければなりません。加齢変形で起こる皮膚弛緩により、二重瞼だった人が目の前に皮膚が被さってきたために一重まぶたの様になることがあります。今回の症例に於いてはラインを1㎜挙げて皮膚を持ち上げて、LT法で挙筋を強化したら充分に改善が見られました。なおこの後眼科に受診されて緑内障に対して経過観察を受けられた際に全く問題は無かったそうです。ついでに開瞼の良いのを誉められたそうです。

2週間で腫脹はほぼ軽減して見えますが、腫れぼったさは残りました。切らない眼瞼下垂手術=黒目整形非切開法=NILT法では、落ちてきた皮膚、眼輪筋、眼窩脂肪を上に持ち上げますから、被さりは無くなりますが、ラインの上に貯まります。でも黒目が出て目力が入ります。つまり機能的改善面の割合が約70%を占めると考えられます。患者さんも「視界が広がって嬉しい。でもぼてっとしている。」と善し悪し二面を訴えました。それはある程度想定内です。「機能面はLT法で改善を、形態面は皮膚の余剰ですから、眉下で切除しましょう。」と提案したら、早速乗って来ました。近々予定する事になります。勿論画像提示も戴けます。楽しみです。

本症例患者さんは、飽くなきアンチエイジングに張り切っていらっしゃいます。最初から記して来た様にその為にフル顔面の提示をご承諾戴いています。二つめは眉下切除になりそうです。患者さんに説明していたら、「一緒にしても良かったかも?、出来ましたか?」と問われて狼狽してしまいました。「ええ、同時にする事も多いですよ、でも今回は、一つ一つ段階的に治していきましょう。機能の次は形態。その後は若返り・・。」

まだ次の次はどこに行くかは検討中です。リフト?、鼻翼?、頤?、次回の手術前後でconsultationしていきたいと思います。